Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

小松菜奈の方言にやられる『坂道のアポロン』

2018年03月10日 21時41分13秒 | 映画


読んでないけどこれは原作がよいのかな。
映画もよかった。

1966年の佐世保を舞台に、
ジャズを絡めた高校生たちの青春友情恋愛炸裂映画。

そういう意味では、他のよくある純愛邦画と同カテゴリーになるけれど、
知念侑李と中川大志の凸凹感ある友情の過程を、
ジャズセッションを通じてまとめているのは意外とよかったし、
かつてのトレンディドラマを思わせる
恋愛ベクトルがみんな一方通行な切なさも個人的にはツボだった。
なので、他の同様の映画の中でも一歩抜きん出ている感じ。

音楽と絡めた映画は案外好きかもしれない。
普段まったく聴かないジャズもいいなと思えた。

何よりも方言をしゃべる小松菜奈がかわいくて、
俺、こんなキラキラした高校生活とは無縁だったから、
来世はキラキラハイスクールライフ送りたいと思ったわ。

中川大志がまだ19歳ってことには驚きだけど、
彼は髪長い方がかっこいいと思う(笑)
あとディーンはやっぱりディーンだなと思った(笑)
マスタング大佐よりはよかったけど(笑)

『昼顔』コンビ再びの『去年の冬、きみと別れ』

2018年03月10日 21時37分51秒 | 映画


狂気の沙汰の人誅ムービー。
予測不能サスペンスと言うけれど、
こういうジャンルは予測可能だったら逆にダメだろと思う(笑)
なので、事件の真相を追い求める系の映画としては王道な感じ。

ネタバレしたら終わりなので、何も語りません(笑)

斎藤工は、今回は狂気のカメラマンだけど、
不倫クソ野郎から、ボディガードから、サンシャイン斎藤から、映画監督と、
本当に芸の幅が広いなと思った(笑)

また、岩田剛典はさわやかイケメンのイメージなので、
こういうダーク系な話だとちょっと違うかなあ、という印象。
それは『不能犯』の松坂桃李にも言える気がする(笑)

狂気の沙汰が似合うのはイケメンでない方が、ある意味リアルさが増すと思う。
イケメンだったら、リア充だから、そんな変なことしないだろというイメージ。
ただ、同じ狂気の沙汰でも、中2感を伴う場合はイケメンの方が似合うけど。
「漆黒の闇が、、、」とかそういう系ね(笑)

てか、斎藤工と北村一輝が揃うと『昼顔』感満載になるな(笑)

秀逸な人間模様『麦秋』

2018年03月10日 21時31分46秒 | 映画


「午前十時の映画祭8」最後の作品。
結局、全部観た。
この1年、よくがんばりました(笑)

1951年の日本映画で、自分にとって人生初の小津安二郎監督作品。
出ている役者も誰一人として知らない。

が、しかしである。
これはとても秀逸な映画で、決して好みのジャンルではないのに、
ここまで面白いと感じるのはある意味すごい作品なのではと思った。

主人公を演じる原節子が結婚するまでの話なのだけど、
「ザ・牧歌的な日常」が淡々と続く作品で、
主人公に何か目的があって、それを阻害する要因を乗り越えたり、
敵対するキャラがいたりするわけでもない、
ドラマチックな内容とはかけ離れた映画である。

しかし、監督自身が「“輪廻”や“無常”を描きたかった」と発言しているように、
随所に今の自分の年齢だからこそ、
時々思うようなことが散りばめられていて、
とても共感できる内容だった。

例えば、学生時代に仲の良かった4人組のうち、2人が結婚しており、
遊ぶ約束をしても、既婚者からはドタキャンを食らって
「昔はあんなにいっしょにいたのに、不思議なものね」
と感慨に更けるシーンや、
縁談を持ち込まれたものの、最終的にはずっと仲の良かった男性との結婚を決めて、
「好きよりも安心できたから選んだ」と発言するシーンなどは、
「わかる」と頷いてしまうほど(笑)
なお、縁談のあった人は商社勤めの40代で、
結婚した人は30代後半の医者でバツイチ子持ちの人だけれど、
「40過ぎてもひとりフラフラしてる人なんか安心できないわ」
と言っているところとか妙にリアルだったな(笑)

また、結婚して家を離れていく娘を見て、父親が
「本当はずっとこのままがいいけど、そうもいかない。ただ、バラバラになっても、いつかまたいっしょになれるさ」
と発言するところなど、
今から67年も前の話なのに、
当時から人間や人生の本質は不変なのかもしれないなと痛感した。

これが小津安二郎作品。
朝っぱらから眠くなるかと思ったけど、
むしろ見入ってしまうほど面白い作品だった。
日常を描いた作品なのに、ここまで面白いと思わせるのは、
坂元裕二の脚本のように最大公約数的なところを切り取るのがうまいからだろうか。

あと、観客が日本人オンリーだと、
みんな静かだから作品に集中できていい(笑)

ちなみに、この企画展で昔の邦画をたくさん観たけれど、
特に子供と女性に関しては、
セリフに独特のアクセントやイントネーションがある気がする。
「~だわぁ↗︎」、「~だよぉ↗︎」と語尾が上がっている気がして、
現代のセリフとは違う印象。

また今作の原節子は笑顔がとてもかわいい女優さんだけれど、
昔の女優は今見てもかわいい人がいる一方で、
昔の俳優は今でいう“イケメン”とはだいぶ違うなというのも感じた。

タイトルで損している気がする『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』

2018年03月10日 00時51分24秒 | 映画


これタイトルで損してる気がする。
『化け猫物語』っていうタイトルの方がしっくり来る(笑)
別に空海じゃなくてもいいだろ、むしろ一休さんでいいわ(笑)
阿部寛が阿倍仲麻呂とか笑うし(笑)

楊貴妃の死の謎と化け猫の正体を暴いていく話だけど、前半クソ退屈なのに、後半の人情溢れる展開にちょっと感動した。
普通にいい話じゃんか!
ハリウッドにはない感じ。
日本のアニメやドラマに近い展開で好き。

でも中国人役者の日本語吹き替えを見ると、昔の『霊幻道士』を思い出す(笑)
テンテン、元気かなあ。