Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

笑いと涙とゲスが詰まった『台風家族』

2019年09月08日 20時45分17秒 | 映画


2019年公開映画138本中35位。

これは面白い!
何の期待も予備知識もなく行ったせいか、
このドタバタ遺産相続映画、マジで面白かった!!

草彅剛を長男とした鈴木家が舞台。
10年前に両親が銀行強盗の後に失踪し、
その遺産相続のために久しぶりに集まるんだけど、
草彅剛のゲスっぷりが露呈されてメッチャ笑えるし、
家族の真実がわかって泣けるしで、
まさに台風のような2時間を過ごせた(笑)

次男が新井浩文なんだけど、ツッコミ役がすごく笑えるし、
長女のMEGUMIのエロさと奔放さが最高だし、
三男の中村倫也のアホなところがツボだったwww

そんだけ笑わせといて、
泣かしにくるところとか、
感情の振り幅が大きくて、
すんごい印象に残る!!

もともとドタバタホームコメディは好きだけど、
この映画は鈴木家のゲスさを下地に笑いと涙があるから、
そのギャップがよかったなあ。

台風接近してるらしいけど、
それに乗じてこの映画は見て欲しい。

ノリが青春映画でしかない『スタートアップ・ガールズ』

2019年09月08日 20時35分33秒 | 映画


2019年公開映画137本中117位。

スタートアップを題材にしたとても現代的な映画。
なんだけど、大してスタートアップ感は感じなかったかな。。。
高校生キラキラ青春純愛映画とノリが同じで(笑)

スタートアップ企業で働くアスペ感満載の上白石萌音と、
大企業の出資部門で働く山崎紘菜が、
2人で新サービスを始めるまでを描いた話。

上白石萌音が常識外れの見た目と中身で、
「スタートアップで新しくサービスを始めようとしている人ってこんな感じだろう」
という極端なイメージを具現化したような存在で、
対する山崎紘菜は「凡人」と言われるぐらい普通のサラリーマンという、
性格も所属も正反対の2人が、
時に喧嘩し、時に意気投合しながら突き進んで行く流れなんだけど、
さすがに2時間では面白さが全然伝わってこない。

「スタートアップ」という言葉から、
自分の中で「面白いビジネス系映画かな」
というイメージが先行しちゃったのがよくなかった。。。
実際、そんなのまったくなかったから。

ちょいちょい出てくるワードとか、実際の業務とかは、
スタートアップと大企業のあるあるみたいなのは感じるんだけど、
全体を通してうっすーーーい印象。。。

アメリカ映画の『スティーブ・ジョブズ』みたいに、
実在した人物かつ話の舞台を特定の時期に絞って
中身を濃くした方が見ごたえはあった気がする。

あとは、これは連ドラにした方が絶対にいいと思うんだよね。
その方が描けるエピソードも増えるし、
キャラも深掘りできるから、このテーマならウケそう。

ただでさえ、日本のビジネス系ドラマは
池井戸潤という最高に面白いエンターテインメントがあるから、
見る人の目も肥えてる分、ハードルは高いだろうけど。

実際にスタートアップで働く人の感想も聞きたいけど、
個人的には、ただの青春映画の域を出ませんでした(笑)

世界三大美少年の一人が現れた『ベニスに死す』

2019年09月08日 20時30分15秒 | 映画


「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1971年のイタリア・フランス合作映画『ベニスに死す』。

設定としてはまさかの『おっさんずラブ』に近いものがあった。
ベニスを訪れた年老いた作曲家アッシェンバッハが、
たまたまホテルで見かけた美少年タジオに
“理想の美”を見出し、心酔していく話。

『おっさんずラブ』とは違い、
ラブコメではなく、かなりアート寄りなヒューマンドラマ。
さらに、アッシェンバッハは、同性愛者でもないし、
人としてタジオを好きになるというよりは、
自身も芸術家なので、
「美」に対する想いには並々ならぬものがあり、
「美しいもの」としてタジオを追い求めていくうちに、
それが愛へと変わっていく流れです。

でも、アッシェンバッハもずーっと遠くから見ているだけで
特にアクションは起こさず、
全体的にセリフも少ないし、
ワンシーンも長いしで、
映画としてはやや退屈な部類には入るけど、
同性愛とか恋愛とか、
そういうのは一切関係なく、
単に「美しいものが好き」という人には
ぜひ見てもらいたい映画です。

しかし、この映画、何がヤバイって、
タジオを演じた当時16歳のビョルン・アンドレセンの美しさ!!

いや、もうね、吉沢亮とか平野紫耀とか言ってる場合じゃないよ。
美形を超えた美形をさらにもうひとつ超えた
スーパー美形3と言わんばかりの、
まさに美の象徴のような美しさだった。。。

『テニプリ』に出てきそうな、
いや、むしろ『FF7リメイク』に出てるよね?というぐらい、
空想の人物を具現化したようなお顔。
(ややエアリスに似ている気もするw)

若き日のアラン・ドロン、
幼き日のエドワード・ファーロングと並ぶ
世界三大美形だと思った。
日本人では絶対出せないミステリアスさと尊さを持つあの顔は、
同じ男でも見とれてしまうほど。

アラン・ドロンは男性的な顔だけど、
エドワード・ファーロングしかり、
ビョルン・アンドレセンしかり、
美少年というのは中性的な顔立ちかつ、
10代の短い間にだけ表出する花火のようなものだと思いました。

今はもう64歳のおじさんだけど、
あれを超える人はそうそういない気がする(笑)

常に死と隣り合わせな『フリーソロ』

2019年09月08日 00時10分37秒 | 映画


2019年公開映画136本中53位。

アメリカのロッククライマー/フリークライマーである
アレックス・オノルドのドキュメンタリー映画。

こいつはやばい。。。
クレイジーすぎる。。。
ロープとか使ってないんだよ。。。
己の身ひとつで、ヨセミテ国立公園にある
エル・キャピタン登ってるんだよ。。。

このエル・キャピタンは高さが約1000mあって、
花崗岩の一枚岩としては世界一の大きさらしいんだよね。

そこをさ、本当に小さな突起部とかを頼りにして、
3時間以上かけて登って行くんだけど、
いつか落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしながら見てたわ。

フリークライミングは命綱がないから、
ちょっとミスしただけですぐ落ちちゃうし、
とにかく常に死と隣り合わせ。
それにも関わらず、
果敢に挑戦するアレックス・オノルドのチャレンジ精神が
常軌を逸していた。

そもそも、彼は人生を全うしようなんて、
これっぽちも考えてないんだ。
幸福になることに理解は示しつつも、
幸福でいるとそれに甘んじて何も達成できなくなるから、
それよりは登ることに挑戦し続けたいと。
その考えは共感できるし、
まあ、そうでなきゃフリークライミングなんてやらないよなと(笑)

逆にパートナーの女性は、
気の合う仲間といっしょにいて幸福を感じたいタイプのようで、
2人の価値観まったく違うのに、
いっしょにマイホーム買ってて、
この関係大丈夫なのかなとか思っちゃったけど(笑)

あと、面白かったのが、
彼が脳のMRI撮るんだけど、
扁桃体が一般の人と違って、
常に危険なことをしているがゆえに、
通常の刺激ではほとんど反応がないというもの。
ある意味進化してる(笑)

死がすぐそばにある過酷な状況に身を置いてはいるものの、
自分の好きなことができて、
ちょっと評判のいい歯科医ぐらい稼げているというのだから、
こんなにも恵まれた環境はないかもしれない。

命綱なしの映像を見ると、
ロープありのロッククライミングやボルダリングが平和に見える(笑)