Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

愛と優しさに溢れまくった『バジュランギおじさんと、小さな迷子』

2019年09月30日 01時05分25秒 | 映画


2019年公開映画158本中2位!
生涯見た映画1232本中8位!
今年の中では『アベンジャーズ/エンドゲーム』を除くマーベル作品、
ディズニー作品を抑えての2位です。
なお、世界におけるインド映画の中で歴代興行収入3位だそう。

かつて、こんなにまで人の優しさに触れた映画があっただろうか。。。
。・゜・(ノД`)・゜・。
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。・゜・(ノД`)・゜・。

ひょんなことから母親とはぐれ、
インドに迷い込んでしまったパキスタン人の少女シャヒーダーと、
彼女を家まで送り届けようとするパワン(通称バジュランギ)
との交流を描いた映画。

話の設定からして泣かせてくることは目に見えているし、
オチも想定の範囲内なのに、、、
それでもこんなにまで号泣して感動させてくるなんて、
インド映画マジやばいわ。。。

今作は、シャヒーダーが言葉を話せないというのが一番のポイント。
だから、自分の名前もどこから来たのかも言えないし、
自分の意思すらもうまく伝えられない。

そこで、バジュランギが自分の家に置いて親身になって世話をし、
何とか彼女を家に返そうとするのだけど、
警察は誰も相手にせず、
大使館でも取り合ってもらえず、
残された手段が不法入国しかないという残酷さ。

さらに、バジュランギはバカ正直な性格で、
言わなくてもいいことをペラペラしゃべるもんだから、
何かとトラブルに巻き込まれるという波乱万丈な流れ。

そんな状況を、インド映画特有の歌と踊りに加えて、
笑えるシーンと泣けるシーンをバランスよく混在させているから
面白くないわけないんだよう!!

しかも、このシャヒーダーを演じている子役の女の子がかわいすぎるんだ。。。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の子役の子に匹敵するかわいさだった。

正直、インドとパキスタンの関係なんて、
日本にいると知識としてはあっても、
感覚として共感することは難しいだろう。
それでもここまで感動したのだから、
インド人のおっさんがパキスタン人の少女を
命がけで助けようとする両国の垣根を超えた愛と優しさの物語は、
本国の人たちにはさらに感動的に映ると思う。

インドでの公開は2015年で、
日本では2019年1月にやっていたのだけど、
上映期間中に見逃してしまい、
途方に暮れていたところ、
新宿ピカデリーの爆音映画祭でやっていたので、
もう本当に心から感謝です。

もはや脱出すらしていない『大脱出3』

2019年09月30日 01時00分16秒 | 映画
7

2019年公開映画157本中142位。

いや、もう“大脱出”じゃねえし!((((;゚Д゚)))))))

敵が『1』に出てきたシルヴェスター・スタローンの元相棒の息子で、
逆恨みで復讐しに来た映画。

中国の社長令嬢やらスタローンのパートナーやらが誘拐されて助けに行くから、
もはや“大救出”だよな。。。

マックス・チャンの中国武術がかっこよかったのと、
敵の死に方が無駄にエグいこと意外、
特記事項がない。。。(笑)

『1』はすごく面白かったのに、『2』以降ダメ。。。
なぜ『3』まで作ったのか(笑)

中国要素が増えているのは、
出資してくれるところが中国しかなかったからでは感。。。

玉城ティナの口が悪すぎる『惡の華』

2019年09月30日 00時56分26秒 | 映画


2019年公開映画156本中129位。

伊藤健太郎がクラスのマドンナの
体操着の匂いを嗅いでいたところを
玉城ティナに見られて、
黙ってる代わりにある契約を結ばされるという映画。

基本的によくわからない話ではある。
契約を結んだことで主従関係みたいなのができるのだけど、
単なる奴隷扱いとはちょっと異なるんだよね。

玉城ティナがだいぶ変わった子で、
まあ実際身のまわりにもいたと思うけど、
思春期にあるような、
「何者かになりたい」
「ここではないどこかへ行きたい」
という欲望が爆発しちゃう扱いづらい性格なんだ。

で、伊藤健太郎に同じ匂いを感じたのか、
「おまえはそのままでいいのか?!
 もっとおまえの変態見せろや!!」と、
彼の奥底に眠る変態さを
表に引っ張り出そうとするやっかいな女子(笑)

とにかく、汚い言葉を連発し、
ギャーギャーわめき散らすうるさい映画です。

精神的に人間のグチャミソした部分を見せてくれるのかと思ったけど、
そこまではいかなかったのが個人的に残念なところ。

園子温監督作品のような雰囲気を醸し出していたけど、
玉城ティナが汚い言葉を使うことだけが目立っていて、
精神的グチャミソまでは到達せず。

玉城ティナがそうまでなってしまう背景が
もっと知れたらよかったなあと思います。

伊藤健太郎の役は、玉城ティナとの契約により、
ある程度まではアイデンティティが崩壊していくものの、
結局彼女が求める水準にまでは達しないんだよね。

もともと彼は、シャルル・ピエール・ボードレールの書いた
『惡の華』という本に、中二病的に感銘を受けていたので、
憧れ的な意味合いでがんばりはしたけど、
結局憧れだけで本人の内なる強い意志がなかったから、
人間性が大きく変わるところまではいかなかったのかなあなんて思いました。

ちなみに、映画の冒頭に、
「すべての思春期の人、また、かつて思春期だった人に捧ぐ」
みたいなテロップが出るけど、
こんな思春期過ごす人そうはいないから、
かなり違和感はあったな。。。(笑)

ホテルマンとしての誇りに圧倒される『ホテル・ムンバイ』

2019年09月30日 00時35分33秒 | 映画


2019年公開映画155本中15位。

2008年に起きたムンバイ同時多発テロにおいて、
タージマハル・ホテルに閉じ込められた500人以上の宿泊客と、
彼らを救おうとした従業員たちを描いた映画。

面白いと言うと不謹慎ではあるけど、
「この2時間何回まばたきしただろう」って思うほど、
目をずっと開いたままスクリーンに釘付けになっしまった。。。
それぐらい、惨たらしく、
また事件を知る上で意義のある映画でした。

テロの発生から終結までを描いているけれど、
たまにテレビで海外のテロ事件の報道は目にするものの、
こんなにもあるとき突然始まるんだということにショックを受ける。

平和な日本に住んでいる身からしたら何の説得力もないけれど、
何気ない日常が一瞬にして地獄と化すとはああいうことを言うんだなと。

僕は宗教も犯罪心理学もわからないから、
まだ若い犯人たちが、とにかく「異教徒に奪われたから取り返せ」
と謎の首謀者の声に導かれるまま、
「神に栄光あれ!」と声高らかに叫び、
次々に人を銃殺していくときの心理状態がまったく理解できない。

個人的な私情でムカついてというのなら、まだわかるけれど、
神だの何だのと言うのは、
宗教が強い国ならではの思想なのだろうか。
日本においては、もはや“感覚的に”
その状態を知ることはできないだろう。
(異常なまでにアイドルなどに心酔する心理とはまた違うのかな。。。)

首謀者の言う「今貧しいのは、やつらが奪ったからだ」
という言葉を信じて人々を殺してしまうのは、
先日友達がFacebookでシェアしていた記事の
「今の状況は自分次第でいかようにもコントロール可能である」
といった自責思考とは対極にあるような気がして興味深い。

しかし、犯人のひとりが家族に電話するシーンを見て、
「こんなことしてる子たちもまた、人の子なんだな」と思わせるのは、
犯人たちが根っからの悪ではないということを観客に知ってもらうためなのかな。
それでも彼らのしたことは許されないけれど。

いずれにせよ、こんな残酷な状況において、
「ここではお客様が神様です」と言い、
命がけでお客を守ろうとするホテルの従業員たちの意志や覚悟はとてつもなく尊い。

この映画を観た後だと正直怖いけれど、
タージマハル・ホテルはいつか訪れてみたいものです。