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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

井沢さんの葛藤がほとばしりまくってた『絶対零度 ~未然犯罪潜入捜査~』

2020年03月16日 23時55分55秒 | ドラマ
これも今日で終わり!
最終回の犯人がまさかすぎて、それが一番の驚きだった。

『絶対零度』(のエピソード3〜4)は刑事モノを基本としながら、
「罪を犯した者を逮捕する」という従来の刑事ドラマとは
まったく異なるアプローチの仕方が特徴的なんだよ。

"ミハンシステム"は未然に犯罪を防ぐシステムなので、
AIがピックアップする人物はただの"怪しい人"でしかなく、
何の罪を犯すのかはわからない。

そして、殺人なのか窃盗なのか、
それらが実行される前に捕まえなければならないから、
ある意味タイムリミットが設定されている分、
緊迫感が増しているように感じるんだ。

特に、ラスト3話がヤバかった。
第9話で香坂朱里(水野美紀)が死亡。
第10話でテロ事件の真犯人が発覚。
で、第11話の最終回における井沢範人(沢村一樹)の究極の選択、と。

正直、香坂さんが死んだのはあんまりピンと来なかったんだけど。。。
ミハンシステムの法制化を強く望んでいたことはわかるけど、
立場上現場には出ないし、
各メンバーとの絡みがそこまで多いわけでもなかったので、
個人的にはあんまり思い入れがなかった。。。

彼女の死に関しては、井沢さんが一番怒り狂っていたけど、
彼は妻と娘を殺された過去により、
凶悪犯に強い憎悪がある設定なので、
他の人よりも大切な仲間が殺されたことに対する
精神的ダメージが大きかったんだろうな。

やっぱり第10話のテロ事件の首謀者が
判明したときが一番ゾクッとしたよ。
おまえかーい!って。
序盤からいたおまえかーい!って。
RPGのラスボスが物語の冒頭からいたパターン。

最終回も見ごたえあった。
2018年のシーズン3から続く井沢の妻と娘が殺されたという
過去の真相がついに明らかになり、
目の前にいる犯人を前に
復讐を完遂させるかどうかで葛藤するところが、
このドラマのずっと根底にあった流れへの
終止符となりうるかを物語っていたよ。。。

でも、悲しいのはその犯人の方でもあるんだよね。。。
犯罪がない世界はみんなが夢見ていて、
それに向かってがんばっていたのに、
彼だけがやり方を間違えてしまって
あんな結果になってしまったから。。。
目指していたところは同じなのに、
その過程ですれ違いが生じてしまうという。。。

ただ、このドラマ、正直そこまで集中して観れなかったのも事実。

最初にも書いた通り、犯人が罪を犯す前に捕まえるから、
「罪を犯したことに対する憎悪」みたいなのが沸きづらくて、
感情が入りづらいところもあった。

そんな中でも、個人的には本田翼と森永悠希の
やり取りが微笑ましくて好きだったー。
このドラマ唯一の癒し。

あと、日本のドラマの中ではアクションシーンが多くてかっこいいから、
横浜流星はむしろこちらに来た方がよかったんじゃないかと思う(笑)

絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ - フジテレビ

絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ - オフィシャルサイト。2020年1月スタート 毎週月曜よる9時放送 出演:沢村 一樹, 横山 裕, 本田 翼

フジテレビ

 

1人三役はさすがにわかりづらいだろって思った『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』

2020年03月16日 00時42分18秒 | ドラマ
正直、よくわからないドラマだったな。。。

Mr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)からの依頼で
世の中のグレーゾーンに白黒つける飼育員さん(横浜流星)とミスパンダ(清野菜名)。
ここまではよかった。

で、飼育員さんは8年前に父親が失踪して白骨化遺体として発見されたため、
その真相を追って犯人に復讐するという裏の目的もある。
ここもわかる。

ミスパンダの正体は川田レンという人物の持つ願望が具現化したもので、
しかも川田レンは本当は双子の姉である川田リコであった。
ここでアウト。

もちろん設定としては納得できるけど、
1人に三役も入れてしまうと正直わかりづらく、
もはや誰の視点で観ればいいのか迷う。

そのわかりづらい中に恋愛要素やら葛藤やら入れ込んでも、
まったく感情移入ができない。。。

昔、双子の設定はそもそも役者がいないのと、
話もわかりづらくなるので控えた方がいいと言われたことがあったけど、
今回はまさにそれだったような。

結局、飼育員さんの父親の真相を追っていくと
Mr.ノーコンプライアンスに行き着き、しかも彼ではなく、
彼の子供たちの自作自演が原因だったわけだけど、
上記の設定の煩雑さが物語の理解を阻害していた気がする。

1話完結型の各エピソードの方はスカッとする感じでよかったんだけど、
メインストーリーのところがイマイチだったので、
個人的には今期一番面白さがわからなかったかなあ。。。

母親(山口紗弥加)はリコではなく、レンだけに愛情を注いだ理由はなんでだろうとか、
ミスパンダになる催眠がパンケーキにハチミツを垂らすのはなんでだろうとか、
本流の話についていけないと、そういう細かいところも余計に気になってしまい、
さらに本流を面白く思えなくなるという悪循環に陥ってしまった。

横浜流星と清野菜名のアクションはかっこよかったから、
もっと別の形で観たかったなあ。

エンディングテーマに最近話題のビリー・アイリッシュの歌を起用していたのは、
うまく流行を取り入れていると感じた。

なお、このあとhuluで後日談のドラマ配信するんだよね。
最近、チェインストーリーとか流行ってるけど、みんな観てるのかな。。。
僕の中では本編で完結しているので、どれも観たことがないのだけど。