Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

浸れる余韻すらない終わり方だった『テセウスの船』

2020年03月23日 00時08分43秒 | ドラマ
あれ、、、で、、、おわ、、、り、、、?
なんか、浸る余韻もないほどのあっさり感。。。

タイムトラベルに殺人ミステリーを掛け合わせたドラマだから
ものすごく期待してたし、最初は面白いなと思ってたんだけど、
3月に入って“キング・オブ・タイムトラベル”の
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作観たら、
こっちのもたついた展開がややストレスに。

殺人犯の家族として世間から疎まれる生活を送ってきた主人公が、
大事な家族を守るため、愛する父親を救うために奮闘する流れはよかったけど、
タイムトラベルの割にはタイムトラベル要素がほとんど関係なかったような。

そもそも、行動に対する結果の反映がまったくないのが微妙なところ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は自分の行動がすぐに反映されるからわかりやすかった。
写真にうつる自分が消えたり、新聞記事の内容が変わったり。

このドラマは過去で自分のしたことが
未来にちゃんと活きてるのかわからないからね
(一度未来に戻って、多少世界が変わってたけど)。

てか、最初に過去に飛ばされたとき、スマホ一切見なかったけど、
普通スマホ確認しない、、、?

最後の犯人も演技はよかったものの、
動機はややこじつけ感あったし、
鈴木亮平と榮倉奈々の老け顔メイクも微妙だったし、
残念なポイントが目についてしまう結果に。

しかし、麻生祐未の怪演はすごかった。
あれは一番の見どころ。
やっぱり怪演キャラがひとりいるとドラマ面白い
(『知らなくていいコト』の重岡大毅とか『あな番』の木村多江とか)。

あと、小藪の嫌なやつ感w
『陸王』から引き続きマジで腹立たしいのだけど、
その存在感はキャラクターとして重要なポジションだと思う!

で、一番ウケたのが主人公の兄の現代の姿www
ハライチの澤部とかまんますぎて吹いたwww

日曜劇場『テセウスの船』|TBSテレビ

TBSの2020年1月期日曜劇場『テセウスの船』の番組公式サイトです。主演:竹内涼真ほか豪華キャストでお送りする、泣けるヒューマンミステリー...

TBSテレビ

 

こんなにも長く人を想い続けられる持続力がファンタジーな『弥生、三月 -君を愛した30年-』

2020年03月23日 00時01分00秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:36/54
⠀ 感動😭:★★★☆☆
⠀ 笑い😂:★★☆☆☆
切ない🥺:★★★☆☆

『家政婦のミタ』、『過保護のカホコ』、『同期のサクラ』の遊川和彦さんの作品ってことで、
ちょっと期待しすぎてしまったかも。
彼の映画なら、2017年の『恋妻家宮本』の方が笑いが多くて好きだったなー。

今回はオーソドックスなラブストーリーだけど、
恋愛をフィーリング、タイミング、ハプニングで分けたら、
タイミングだけがまったく合わない話。
しかも、物語を流れる30年を3月だけで描くという
斬新な時間の流れ方をするんだよ。

高校の同級生である結城弥生(波留)と山田太郎、通称サンタ(成田凌)は、
親友のような仲のよさでありつつも、
実はお互いに意識し合っているという青春全開な関係性。

「ヒューヒューだよ!」って年齢がバレる冷やかしを入れたくなるのをグッとこらえるも、
この2人、全然進展しないんだよなあ。

「若いんだから失うものなんてないし、もう言っちゃえよ!」とは思うんだけど、
実は弥生の友達である渡辺サクラ(杉咲花)もサンタのことが好きだから遠慮してるんよ。
しかも、サクラはエイズを患っているから余計に本心を明かしにくいという。。。

で、卒業後も弥生とサンタの関係は並行線のまま、
再会しても必ずどちらかに相手がいるという運命のいたずら感(笑)

それでも、常にお互いがお互いのことを想い続けるっていう純情さが心に沁みるねえ。

なのに、感動したポイントは弥生とサンタのくだりよりも、
サンタとその息子のくだりっていう本流とは離れたところだったけど(笑)

いやー、しかし30年も想い続けられるって単純にすごいと思うよ。
この歳になるともはやファンタジーなんじゃないかとさえ感じるもん。

まあ、それほど好きっていうのはわかるけど、
途中“ハプニング”を挟んでるからねえ、
普通の男だったらそこで事切れそう。

想いが続いたのは、サクラのおかげでもあるんだよ。
彼女の存在が、結果として2人の仲を取り持つことに繋がるから、
うまいポジション与えたなって思った。
逆に言えば、彼女がいなければ、早めに付き合って早めに別れるという
普通の男女の物語で終わってたかもしれない。
彼女がまさにくさびでした。

とはいえ、彼女の好きな『見上げてごらん夜の星を』が
タイミングよく流れるのは都合よすぎだろって思ったけど(笑)

そして、終わり方がまさかの『恋妻家宮本』といっしょなのは驚いた。
あの手法好きなのかな。

個人的にツボだったのが、波留の旦那役が小澤征悦だったこと!
この2人は2018年のドラマ『もみ消して、冬』で
エッジの効いた兄妹の間柄だったから、
夫婦で出てきたときは何かの策略かと思ったわ。
山田クンいなくてよかったwww

総じて、心温まるラブストーリーではあったけど、言うほど泣けなかったかなー。
常にお互いを意識していた弥生とサンタだけど、
最初の方はそういう態度が少なくてわかりづらかったのと、
30年を3月だけで進めていたから、
時間的長さを感じなくて、
積年の想いっていう印象が弱かったように感じる。
3月ってのは「弥生」というキャラ的に外せないところではあるけれどね。

でも、30年すべてを同じ役者で乗り切るのはちょっと無理があった。
1986年から2020年までだけど、途中で老化止まってたからねw
ハリウッドばりの特殊メイクかCG処理でもない限りは難しそう。

なお、“結城弥生“という名前、僕の親の旧姓かつ、
33年前に亡くなった妹と同じ名前なので、
そこだけ運命めいたものを感じた。

映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』公式サイト

この物語は、3月1日に始まり、3月31日に涙する。大ヒット上映中