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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ギャンブルよりもイカサマと顔芸を楽しむ『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』

2021年06月07日 23時36分09秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:84/108
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
学園モノ
ギャンブル
イカサマ
顔芸
カイジ

【あらすじ】
ギャンブルの強さだけで
学内のヒエラルキーが決まる私立百花王学園。
学園内では生徒会への上納金を支払えない
「家畜」と呼ばれる生徒が急増。
彼らは家畜返上を賭けた
「公式戦」と呼ばれる勝負を
生徒会に対して次々に申し込み、
事態は混乱を極めていった。

こうなったのも蛇喰夢子(浜辺美波)のせい。
そう考えた生徒会の一部のメンバーが、
2年前にある事件がきっかけで停学処分となった
視鬼神真玄(藤井流星)を呼び寄せる。

彼はその圧倒的な力で、
夢子にも勝利し、
ついには生徒会長の桃喰綺羅莉(池田エライザ)も
その座から引きずり下ろし、
学園のトップとなる。

その状況を打破すべく、
夢子たちは公式戦を申し出、
「指名ロシアンルーレット」という
命がけのゲームに参加することになるが……。

【感想】
学園モノ×カイジ。
もうね、役者が全員1990年以降の生まれってところに時代を感じた(笑)

原作漫画およびアニメは観てなくて、
ドラマと前作映画は鑑賞済み。
今回の映画は前作に続き、
オリジナルストーリーらしいけど、、、
ただただテンポが悪かった印象(笑)

ドラマ版は1話25分ぐらいしかないから、
テンポもよく、
ギャンブル自体もサクサク進むから観やすいんだけど、
今回の映画は前作以上に、
ゲームの進みが悪くて。。。
それでも駆け引きや心理戦があればいいんだけど、
今作はそれもあまりなく、全体的に冗長に感じたかも。

というより、このシリーズってもはや
ギャンブルがおまけなんじゃないかってぐらい
顔芸がやかましいのよ(笑)
それに加えて、
うるさいセリフとオーバーリアクションによる
コミカルさを楽しむのが正解なのかなって。
とはいえ、ドラマ版や前作と比べると、
今回の映画ではその要素もやや少なめではあったけども。

思ったのが、
このシリーズのギャンブルって
ヤクザみたいな根回しとイカサマで成り立ってる部分が多いから、
多分、単純な能力としては、
蛇喰夢子が一番強いのでは。
彼女、探偵並みに見破るから、
いろいろ(笑)

あと、実写版のいいところは、
原作やアニメのキャラデザを見る限り、
配役がけっこうピッタリだと思うんだよね。
生徒会長役の池田エライザとか最高ですよ。

藤井流星もキャラとしての風貌はよかったし、
彼だからこそ務まる役だと思った!
ただ、あそこまで学園復帰にこだわる動機がわからなかったから、
敵としての印象は薄かったけど。

そして、田中圭の無駄遣いに笑う(笑)

最後のロシアンルーレットは
飲み会に使えそうではある。
この映画のように
自動で得点集計してくれる仕組みがあると便利だな~。

映画自体は、
続きがありそうな終わり方だったけど、、、
あるかな?(笑)

『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』公式サイト

生死を賭けた禁断のバトル、開幕。『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』5月12日(水)公開。

『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』公式サイト

 

北朝鮮の知られざる実態に迫った『トゥルーノース』

2021年06月07日 00時13分48秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:36/107
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
アニメ
北朝鮮
強制収容所
脱北

【あらすじ】
1960年代、
平壌で幸せに暮らすパク一家は、
父の失踪後、
家族全員が突然、
政治犯強制収容所に送還されてしまう。

過酷な生存競争の中、
主人公ヨハンは次第に純粋で優しい心を失って他者を欺く一方、
母と妹は人間性を失わず倫理的に生きようとする。

そんなある日、
愛する家族を失うことがキッカケとなり、
ヨハンは絶望の淵で
「人は何故生きるのか」、
その意味を探究し始める。

やがて、ヨハンの戦いは他の収監者を巻き込み、
収容所内で小さな革命の狼煙が上がる。

【感想】
これはものすごく社会的意義のある映画。
そのまんま実話ではないけれど、
様々なリサーチをもとに構成された本作は、
とてもショッキングな内容だった。

日本でも、
北朝鮮による拉致被害者問題や
その国の様子などはニュースで目にする。
独裁体制で自由がなさそうという
何となくのイメージはあるものの、
その実態については知る由もなかった。
それが、今回の映画で明かされているのだ。

幸せに暮らしていた家族が、
ある日突然、
強制収容所へ連行。
そこでは粗末な住居が与えられ、
過酷な肉体労働が課せられ、
大した食事も与えられないという
劣悪な環境である。

看守に犯された女性収容者は、
望まぬ妊娠をしても、
「働かずに不埒なことをした」
という罰で射殺されてしまう。
土砂崩れが起きて、
大勢の人が地中に埋められても、
労働優先で人命救助は行わず。
人を人とも思わぬ光景が広がっているのだ。

十分な食事が与えられないから、
収容者は常に空腹状態。
ルールに違反している者をチクれば、
褒美に食料が与えられるということもあり、
食料につられ、
優しさや思いやりも失くしていく人が多い。

そんな状況の中で、
一度は他者を欺くような悪者になってしまう主人公。
しかし、家族の死をきっかけに、
収容所にいる人々の最期を看取ることに
意義を見出していく流れは、
憎しみと懐疑心が蔓延した収容所において、
唯一温かさを感じるところだったなー。

そうやって取り戻した人の心をもとに、
彼が起こした小さな革命は思わぬ方向へ広がりを見せ、
映画としても十分楽しめる内容だった。
僕だったらもうあの状況に疲れ果てて
抗うことすらあきらめてしまいそうだけど、
愛する家族のために踏ん張れる主人公の強さは印象的だった。
実際にモデルとなる人物がいたのだろうか。

絵は一昔前のCGという感じで、
『ウゴウゴルーガ』を彷彿とさせるタッチに懐かしさを感じるけれど、
監督いわく、
実写だとホラーっぽくなってしまうということで、
あえてアニメにしたのだとか。
個人的には、実写でも観たいけども。

映画なので、
ある程度のフィクションはあるだろうけれど、
北朝鮮の政治犯強制収容所がどういうところであるのか、
イメージをつかむ上では非常に有意義な映画だと思う。

映画『トゥルーノース』公式サイト

それでも、生きていく。世界で最も過酷な場所で、希望を捨てずに生き抜こうとする者たち。世界の映画祭で絶賛された真実の物語