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日曜劇場史上最も海上保安庁をかっこよく描いていた『DCU Deep Crime Unit 〜手錠を持ったダイバー〜』

2022年03月21日 18時17分28秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:1/6👑
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

【ジャンル】
ミステリー
サスペンス
アクション
刑事ドラマ
ダイビング

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
2022年、海上保安庁に「潜水特殊捜査隊」、
通称「DCU」が発足した。
DCU設立の目的は、
島国である日本において、
海や河川で発生する事件の解決や、
水際からやってくるテロなどからの防衛。
いわば、水際捜査に特化したエキスパート集団だ。

隊長となったのは、
50歳を迎えた新名正義(阿部寛)。
メンバーには海保のエリート・西野斗真(高橋光臣)、
女性初の潜水士となった成合隆子(中村アン)らがいた。
そして、過去に水難事件で新名に命を救われた瀬能陽生(横浜流星)の姿も。
DCUは海上・水中だけではなく、
陸上の捜査権限も与えられることになったのだが、
そのことが警察関係者との間に溝を生んでいた。

様々な水際捜査を行う中で、
国際テロ組織ブラックバタフライの暗躍を知るDCUのメンバーたち。
さらに、新名のかつての同僚・成合(吉川晃司)との因縁や、
瀬能の父が残した遠隔システムの設計図を巡る戦い、
海上保安庁内にいる内通者の存在と直面する。

果たして、DCUは大きな陰謀を暴くことができるのか。

【感想】
ハリウッドとタッグを組んだだけあって、
すごい金がかかってそうだなと思うドラマだった。
最終回が特によかったよ。
それまではやや中だるみした印象もあったけど、
最終回ですべての決着がついたことで、
すっきり清々しい気分になれた
(まあ解決してない問題も1つあるけどw)。

◆1話完結型かと思いきやダイナミックな展開へ

最初は事件の捜査が水際に変わっただけで、
これまでの刑事ドラマと
そんな変わらないのではと思ってたんだよね。
まあ、必ずあるダイビングのシーンは見ごたえあったけど。

それが、今思い返せば
第2話のロペス(直行フェルナンデス)の登場から、
壮大なストーリーの始まりだったのよ。
彼は国際テロ組織のブラックバタフライの一員。
そこから、DCUのあるメンバーに起こる悲劇や、
死んだと思われていた成合の関与、
身内にいる内通者など、
あれよあれよといろんな思惑が交じり合い、
スケールの大きな話になっていった。

特に最終回では、
瀬能の過去や彼の父が亡くなった経緯が判明し、
ずっと誰だかわからなかったまさかすぎる
内通者の存在も明らかになって、
すべてがに決着がつく展開に興奮した!

◆ハリウッドらしい展開だけどやや物足りないところも

どんどん話のスケールがデカくなっていくところや、
海保といった国家公務員をかっこよく描く手法は
ハリウッド的だなあと思う。
日本も刑事ドラマは多いけど、
ハリウッド的なヒーローっぽいかっこよさは
あまり感じないから(笑)
それで言うと、
向こうは軍隊をかっこよく描いた映画も多い
(マイケル・ベイ作品とか特に)。

また、序盤に味方メンバーのひとりを
早々にリタイアさせてしまうってのも印象深い。
その人は主要キャラの身内ってことで、
登場人物の中でもかなり重要なポジションだったので、
あの展開はかなり衝撃だった。

そういう意味でも、
これまでの日本のドラマとは
また違った見ごたえを感じるところもあったけど、
個人的にはもう少しアクション寄りでもよかったかなあって思った。
国際テロ組織が関与しながらも、
その全貌は明かされず、
バトルシーンもほぼなし。
ハリウッドだったらもう
銃撃戦のオンパレードだったろうなーって(笑)
まあ、銃社会じゃない日本においては、
アクションよりもサスペンスやミステリーに寄せた方が
受け入れられやすいってのはあるかもしれないけど。

◆そんなわけで

もう少しテンポよくして
スピード感溢れる感じでもよかったかなと思いつつ、
総じて面白いドラマだった。

ただ、ブラックバタフライの
全貌が明かされていないので、
続編はありそうだし、
映画化してもよさそう。

 


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