野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2007年 丹波の恐竜発掘現場をたずねて

2018-10-24 | 野生生物を調査研究する会歴史
篠山川(兵庫県丹波市山南町上滝地域)において、1億4千万年から1億2千万年前の白亜紀前期の地層が広がっている。
まだ、アジア大陸とつながっていた日本列島、当時生息していた竜脚類の大型草食恐竜ティタノサウルス形類の化石が発見された。
体長は十数メートルと推測され、国内最大級と言われている。
2007年(平成19年)1月25日から、一時発掘。砂岩・礫岩層を取り除く掘削工事が開始された。
同年2月25日から手掘り作業が開始されると、血道弓、尾椎とみられる連なった化石数十点がみつかる。
早速、観察会を開催。村営水力発電所跡は今は展示場にとずいぶん当時は変わってきていますが、・・・

2007年 10月14日(日) 丹波の恐竜発掘現場をたずねて
昨年8月に篠山市にある篠山川で恐竜の化石が発見されました。その後の発掘調査で、化石は白亜紀前期のティタノサウルス類である可能性が高くなりました。尾骨の部分が連なった形で発掘されほかの部分もまとまった形で埋まっているのではと言う期待が高まっています。現在一次発掘調査が終わり、現場はコンクリートで埋め戻された状態です2次発掘調査が始まると近くに立ち入れなくなるので、その前に現場を見ようということで、丹波まで行ってきました。
10時、JR福知山線篠山駅に到着。車3台に分乗してまずは川代公園に向かう。川代峡谷は篠山川に沿った約4kmの峡谷。公園はその中にあり、篠山川の水で削られた岩肌が露出して地層の観察にはもってこいの場所。実際の恐竜発掘現場には降りられないので、ここで地層の説明を受ける。
発掘現場は福知山線下滝駅から歩いて15分ぐらいのところにある。近くにの田んぼには色の違う数種類のイネで恐竜が描かれていた。その向こうは福知山線の線路。線路を渡って左に少し行くと、村営水力発電所跡がある。
上久下村に電気を引きたいという願いにより大正9年に着工、11年に竣工した村営水力発電所。昭和18年には関西配電株式会社に統合され、その後関西電力に引き継がれ現在は使われていないが、赤レンガの建物が当時の村民の熱意を今に伝えている。
ここを通り過ぎてすぐのところが発掘現場。

赤茶色の泥岩層で化石が見つかった。この地層は白亜紀前期の篠山層群(約1億4千万年~1億2千万年前)とよばれる地層である。現在はコンクリートで埋め戻されているが川の水量が少なくなる11月からまた第2次発掘調査が予定されている。
 
恐竜はこんな格好で埋まっているのではないか、という想像図。尻尾の白い部分が第一次発掘で発見された部分。化石が元の姿のままで発見されることはまれなので、もしこのとおりに埋まっているとなると、非常に貴重な発見になるそうだ。
 
見学場所は村民ボランティアの人が毎日パトロールしている。資料を常に持参しており、発見当時の様子や発掘の進み具合などを詳しく説明してくださった。
 
発掘現場を見学した後は、近くの石龕(せきがん)寺に移動。ここは高源寺、円通寺とともに丹波もみじ三山とよばれ紅葉の美しいところ。
 
紅葉にはまだ早かったが緑の紅葉もなかなかよいもの。石龕寺で昼食をとり、境内を散策した後帰路に着く。(ナチュラリストクラブHPより)

2012年新聞より

2018-10-23 | 野生生物を調査研究する会歴史
森を作る農業で再生
読売新聞で写真で紹介されているのが、小長野さん、我々のトメアスでの活動でもお世話になっている方だ。
「東部アマゾンパラ州における アグロフォレストリー植林可能性調査」として ホームページでも報告している
これらの活動でもいろいろお世話になっている。
この記事は
「リオ+20」2012年が開かれる前の特集記事
持続可能な開発会議 そのころまだブラジルはインフラ前で元気だったころ
今は経済的にも少し大変と聞く
今年も11月にブラジルに会員がいくが、どんな土産話がきけるか楽しみだ。
2012年 6月15日読売新聞
素顔のブラジル「アマゾンの今」
高さ20メートルを超すマホガニーの木の隣に10メートルほどのバナナが並び、その葉陰にカカオなどの果樹が茂る。アマゾン河口のベレンから南へ車で約4時間の奥地パラ州トメアス。日系移民の小長野道則さん(54)の農園は、畑のようでもあり、森のようでもある。
トメアスは、かつてコショウの単一栽培で栄えたが、1960年代末の病害で壊滅的な打撃を受けた。離農者が相次ぐ中、日系農家らで作るトメアス農協が取り組んだのが、樹木や果樹を混植する「アグロフォレストリー(森をつくる農園)」だった。
この農園では、マホガニーが日陰を作り、バナナの落ち葉は肥料となり、雑草を生えにくくする。異なる種類が交互に植えられているため病害が出ても一気に広がる心配がない。年間を通じて収入を見込めるのも利点で、一帯の農家に普及した。焼き畑を繰り返して森を壊すことががなく、「持続可能な開発」のモデルとして視察が相次いでいる。
かつて400万平方キロメートルあったアマゾンの熱帯雨林は、70年代以降、約5分の1にあたる75平方キロメートルが失われた。今世紀に入り、飼料用の穀物栽培や牧場にするための森林伐採が加速、違法伐採も横行した。2003年8月~04年7月の森林喪失面積は、東京都の12倍を超える2万7772平方キロメートルに達した。
そこで、ブラジル政府は08年ごろから人工衛星による監視システムを拡充。環境犯罪法を改正し違法伐採への罰則を強化した。環境省は02年、アマゾンの環境保全に貢献した団体・個人を顕彰する制度を設け、10年にはトメアス農協も表彰した。これらの施策は効果を上げ、植林などを行う企業も増えてきた。森林喪失面積は10年8月~11年7月、6418平方キロメートルと、88年の調査開始以来、最小になった。
ブラジル政府は現在、「環境への配慮と経済・社会問題とのバランス」(ラゴ外務省環境特務局長)に力点を置く。パラ州中部で建設中の水力発電ダムを巡っては、約500平方キロメートルの森林が水没するとして、欧米の環境NGOから批判されるが、「今後の経済成長に必要。国民生活を向上させる責任が我々にある」(鉱業エネルギー省)と意に介さない。同国は依然、数千万人の貧困層を抱えており、必要と判断した開発は断行する考えだ。
リオデジャネイロ連邦大のバレリア・ダ・ビーニャ教授(経済学)は、「環境か開発かの二者択一ではなく、重要なのは、環境破壊なき経済発展をいかに実現するかだ」と指摘する。
ブラジルが直面する問題は、世界共通の課題でもある。

今週のこれだけヒドリガモ

2018-10-22 | 野生生物を調査研究する会歴史

ホームページで今週のこれだけはおぼえようという ページでいろいろな事柄を紹介していた。今回はそのところから

カモの雄の羽の色
 
早いところであれば、すでにカモがシベリアなどから渡り始めています。そして、10月も中ごろを過ぎれば、普通に見られるようになります。
 渡ってきて間もない時期に、カモをよく見ると真冬のような目立った姿をしていません。よく知られているカモの雄はあざやかな色の羽ですが、この色の羽はじつは冬だけのもので、夏は雌と似たような地味な色の羽に生えかわっているのです。だから、日本に来た始めのころは、冬のあざやかな色の羽へとかわっていく途中であるため、地味な色の羽をしているのです。
 あざやかな色の羽はつがいを作るために役に立っているといわれています。カモは冬に日本でつがいを作ってから、子育てをするためにシベリアなど北へ向かいます。そのため、冬の間の雄の羽の色はあざやなのです。しかし、一年中この羽の色だと、自然ではよく目立って、カモを食べる敵に捕まえられやすくなってしまうので、雌と似たような地味な羽の色に生えかわるのです。冬の間は目立つので、敵を発見しやすく、また、ぎせいも少ないようにちがう種類のカモとも群れを作って、身を守っています。
 羽が生えかわるのはすぐにはかわりません。日本に来始める時期では、まだ生えかわりが終わっていません。日本で少しずつあざやかな色の羽にかわっていきます。雄が地味な茶色がまざった色の羽があざやかな色の羽になっていく様子を見てみてください。 

 

モズ

2018-10-21 | フィールドガイド--野鳥--

モズ(スズメ目モズ科モズ属)

日本だけでなく東アジア各地に広く分布している。

稲刈りが終わったころ、キーィキーィと甲高く鳴く鳥の声
高鳴きは、テリトリーの宣言。
モズは色々な鳥の鳴きまねができることから、漢字で「百の舌を持つ鳥」、「百舌鳥」となったという。

全長は約20cmとスズメぐらいの大きさ
タカのように鋭い鉤(かぎ)状のクチバシでモズだとわかる。
そのくちばしからわかるように、モズは肉食性。

モズは捕えた獲物をその場で食べないで、木の棘などに突きさしておく習性がある。
「もずのはやにえ」といい、秋から初冬にかけてみられる。
なぜするかは、いろいろと説があるらしい

「(1)備蓄説
 餌が多いときに蓄える。
(2)食べ残しを一時的に保存しておくという説
 食べ残しとさしてとっておく。

(3)殺戮の本能によるという説
 本能的にとらえたものを刺す行動。

(4)嘴のわりに肢が弱いので串ざしにしておいてからむしり食うという説
 さして、食べにくい獲物を食べやすくする。しかし、ミミズやアオムシのようなものまで串ざしにするので疑問が残る。

(5)単なる本能という見方
 食べた後が記録されているが、刺したモズが食べたのか確認できていない。
(参考;神戸の自然シリーズ5・6 神戸の野鳥/神戸の野鳥観察記)

大阪府の鳥はモズ
大阪の「百舌鳥」の地名の由来をみると
仁徳天皇が河内石津原に古墳の造営工事を行っていた。
ある時、シカが走り出てきて人に襲い掛かりそうになった。しかし、そのときシカが突然倒れこんだ。
倒れたシカをよく調べていると、シカの耳の中から一羽の百舌鳥が飛び立っていった。
モズが人に危害が及ばない様に、モズがの耳を食いやぶり、人を救ったのだ。
それで、モズの働きと勇気をたたえ、この地を百舌鳥耳原(もずみみはら)と呼ぶようになった。(堺市の百舌鳥町の由来)
堺市もモズが市の鳥となっている。


タンポポ調査近畿2005調査報告

2018-10-20 | 資料を読む

秋になっても タンポポの花がときどき見つかる
そんななかで 今回は タンポポ調査 本会でも2000年ごろにインターネットを使って調査報告をおこなった。
タンポポは在来と外来の簡単な比較であったが より詳細にわかるのが本書

タンポポ調査近畿2005調査報告 (2006年1月31日 タンポポ調査近畿2005実行委員会)

「新たに生じた問題一雑種タンポポの増加
 このような環境を知るための市民調査にタンポポが使われてきたのは、総苞外片が上向きなら在来
種、下向きなら外来種であると簡単に種類が判断でき、誰でも調査に参加できるということがもっと
も大きな理由であった。しかし、1990年代になって、この在来種と外来種との間に雑種ができている
ということが明らかになり、外来種が在来種との間で雑種を作りながら広がっていると考えられるよ
うになった。その上、この雑種タンポポの多くは総苞外片が下向きか横向きで、見ただけでは外来種
と区別ができない(これを外来種型雑種という)。今のところ、雑種であることを確実に調べるには、
DNAやたんぱく質などの化学成分を分析して比較するしかなく、今までと同じ方法でタンポポ調査
を行えば、総苞外片が反り返っているものには、純粋の外来種と雑種のタンポポが含まれてしまう。
さらに、最近になって雑種にも様々なタイプがあることが発見され、中にはまだ少数だが、総苞外片
が上向きで在来種と間違う可能性のあるもの(在来種型雑種)まで見つかっている。


本調査委員会では、雑種タンポポが増加している現時点で、市民参加のタンポポ調査を行う際に、
科学的にも意義のある調査を行うにはどのような調査方法が有効であるかを提案するとともに、実際
にその方法で2004年~2005年の2年間に渡って調査を行い、その有効性を検証したいと考えて調査に
取り組んだ。また、その調査で得られた近畿全域における雑種を含めたタンポポの分布状況を把握す
るとともに、過去の調査データとも比較して、近畿地方におけるタンポポの分布の変化や自然環境の
変遷についても明らかにしたいと考えている。


データの解析を行い、その結果を実行委員会へ提案して、調査報告書のまとめを行った。
*委員長:布谷知夫(滋賀県立琵琶湖博物館)、副委員長:武田義明(兵庫県生物学会・神戸大学)
*事務局:木村進・高畠耕一郎(大阪自然環境保全協会)、会計:宮田修(保全協会)
*各府県事務局:三重(佐野順子)・兵庫(人と自然の博物館:鈴木武)・京都(伴浩治)・奈良(田代貢)・
滋賀(琵琶湖博物館:布谷知夫)・和歌山(県立自然博物館:内藤麻子)・大阪(保全協会)」

兵庫県の結果は

「兵庫県のページより

鈴木 武(兵庫県立人と自然博)・武田 義明(神戸大・発達科学)

2.調査結果
 2004-2005年度では兵庫県実行委員会へは延べ3263名から7435件のサンプルとデータが送られてお
り、少なくとも1件のサンプルがあったのは、2008個で兵庫県全体の約1/4に相当する。なお比較の
ため、近隣府県、特に京都府丹後地方も含めて以下に示す。
(1) カンサイタンポポ(図1)
 花粉粒が均一のものは総芭の形状からほとんどがカンサイタンポポと同定された。淡路、播磨、
 丹波では多くのメッシュで見つかった。姫路市(321メッシュ)ではデータのあった196メッシュの
 うち123個でカンサイタンポポが見つかった。神戸市以東の阪神間では比較的少なく、例えば西宮
 市(132メッシュ)では、67メッシュのうち19個でしか見つかっておらず、都市化の影響と考えら
 れる。
 一方、日本海側の但馬地域(2170メッシュ)では、392メッシュのうちわずか26個のみであり、
 カンサイタンポポの分布のほとんどは旧但東町から和田山町、あるいは日本海沿岸に限られており、
 県北部の但馬地域にはカンサイタンポポの分布の欠落域が広くあるといえる。


 京都府北部では綾部市、福知山市などではカンサイタンポポはかなりあるようだが、丹後半島で
 は少なそうな傾向にあった。

(2)ヤマザトタンポポ(図1)
 総苞外片が上向きで、花粉粒がバラバラのもので、花冠は薄いクリーム色、頭花が大型(総苞片
 の長さは15mm以上)、果実は黒く、長さは5mm以上のものをヤマザトタンポポと同定した。在来
 の倍数体タンポポとして知られており、兵庫県のレッドデータブックではAランクに指定されてい
 る。ここでは京都府綾部市が原産地のケンサキタンポポも含めている。
 県北部の但馬地域では392メッシュのうち126メッシュで見つかっており、カンサイタンポポより
 も多く見つかった。京都府でも丹後半島などで見つかっており、近畿北部に広く分布しているので
 あろう。分類学的取り扱いも含めて今後の調査が必要である。
(3)シロバナタンポポ・キビシロタンポポ(図2)
 シロバナタンポポは県内に広く分布する。豊岡市や姫路市周辺では多く見つかった。キビシロタ
 ンポポは岡山県に多い小さい白花タンポポで、三重県・福井県でも報告されている。但馬西部でも
 よく似た白花のタンポポが見つかり、予備的なアロザイム多型による遺伝子解析の結果、シロバナ
 とは異なり、岡山県や三重県のキビシロと一致しており、キビシロタンポポが兵庫県北部および京
 都府綾部市に分布することが明らかになった。
 シロバナタンポポに比べて、総苞片に角状突起がなく、総苞片は圧着するとされているが、今回
 観察した限りでは、シロバナタンポポでも3月ころの開花初期のものでは総苞片に角状突起がなく、
 総苞片は圧着する傾向にあること、5月に採集したキビシロタンポポでは総苞片はやや開出して、
 角状突起が目立つことから、上記の形態での識別は困難であると考える。遺伝子解析でキビシロタ
 ンポポとしたものでは、総苞外片の辺縁は赤味を帯び、毛が多い傾向が強く、遺伝子解析のできな
 かったものはこうした形態により同定した。
 兵庫県北西部では白花タンポポはほとんどキビシロタンポポであった。旧朝来町および京都府綾部市で
 も見つかっており、鳥取県も含めて山陰でのキビシロタンポポの分布には今後の調査がさらに必要である。

(4)クシバタンボポ(図3)
 総苞外片が上向きで、花粉粒がバラバラのもののうち、花冠は濃い黄色、総苞片には馬の背状の
 独特の突起があるものをクシバタンポポと同定した。従来から但馬で知られている在来の倍数体タ
 ンポポである。総苞外片は開花時には上向きであるが、葉が櫛の波状になるのが特徴である。綿毛
 になるころにはかなり開出するようである。
 県北部のほかに、神戸市、宝塚市、姫路市などで頭花のかたちからクシバタンポポと同定したも
 のが分布していた。葉が櫛の波状になるのがクシバタンポポの特徴の1つであるが、今回の調査で
 は葉のサンプルがないので確認できていない。
 また神戸市立六甲アイランド高校の調査では、神戸市、宝塚市、美方町の3地点のクシバタンポ
 ポがアロザイム多型では別なものとして識別されており、同定の方法やクシバタンポポの種内多様
 性について今後の研究を要する。
(5)アカミタンポポ(図4)
 セイヨウタンポポは県内に広く見つかったが、アカミタンポポは神戸市、西宮市や姫路市の都市
 部で多く分布する傾向が見られた。

3.まとめ
◎兵庫県北部および京都府北部でのキビシロタンポポの分布が確認された。
◎兵庫県北部ではカンサイタンポポの分布は限られ、ヤマザトタンポポが広く分布する。
◎クシバタンポポと判断できるタンポポが広範囲から見つかった。」

来年春になれば その後の変化をもう一度どのようになったのか調べたいものだ。


2006年千苅水源地周辺の観察

2018-10-19 | 野生生物を調査研究する会歴史

文化の日をすぎるとすっかり寒くなってきたとしの観察会

2006年11月12日(日) 千苅水源地周辺の観察

10時道場駅集合。この日は晴れたり曇ったり、時々雨という天気でとても寒くみな持ってきている雨具等ありったけの服を着込む。

水源地に向かう途中で岩肌が露出しているところで観察。白亜紀には道場付近にはカルデラ湖があり、そのカルデラ湖に堆積した火山灰がバウムクーヘンのような層になっている。

千苅水源地は神戸市民の飲料水を確保するために大正3年から大正8年にかけて建設された。水源地の入り口にある門は「桜祭り」のときだけに開放される。ダムに行くにはその右手にある遊歩道を通っていくことになる。

周りは紅葉と緑が交じり合った里山の秋。石張りの優雅なダムとマッチしてすばらしい景色でした。ダムが放水されたときの姿も見てみたいものですね。


水源地の周りはフェンスで囲ってあるのですが一部フェンスがない部分も!恐る恐る歩く・・・というのはウソ、顔が笑ってますね。みな山歩きの達人ですがリクエストに答えて「キャ~」とポーズをとってくれました。

千苅水源地より光明寺へ向かう。シダ類が多く見受けられた
このあたりはゴルフ場が多くその下をトンネルを通って通過。

光明寺に到着。紅葉が鮮やか。ここで昼食を食べた後、道場駅に向かう。ちょうど鏑射山をぐるりと回ることになる。

途中の展望台より三田方面を望む。

最後の急坂を手も使って登り自動車道路に出る。ここからは下り坂で道場駅はもうすぐ。

武庫川の河原はススキの穂が光を浴びてとてもきれいでした。

秋の一日をすごしました。
(2006年ナチュラリストクラブHPより)
見つけたシダは
ジュウモンジシダ
林下や谷間の湿ったところに生える。最下部に2回羽状した1対の側羽片からなるので、十字形に見える。
ウラジロ
葉の裏が白いから「うらじろ」正月の注連飾りに用いられてきた。

シシガシラ
日本固有種。シシガシラは斜面に生育していることが多い。
キヨスミヒメワラビ
常緑性シダ。イワヒメワラビ、 ヒメワラビは夏緑性シダである。キヨスミヒメワラビは鱗片に特徴があるので、同定は容易である。
ベニシダ
若い時は紅紫色でベニシダ。常緑の多年生のシダ。
コシダ
ウラジロによく似ているが、葉が繰り返して二叉分枝する点がちがう。
ミヤコイヌワラビ
夏緑性シダ。湿り気の多い林床で見られる。葉柄・中軸は紅色を帯び、葉は鮮やかな緑色をしている。
リョウメンシダ
葉の表と裏が色も形も同じ。


資料を読む「西神戸の自然歳時記―自然はおもしろい、不思議がいっぱい!」

2018-10-18 | 資料を読む

西神戸の自然歳時記―自然はおもしろい、不思議がいっぱい! 2012年 橋本敏明著 友月書房

ブログ「西神戸の自然歳時記」の二十四節気の話題や、神戸のラジオ局「FMわぃわぃ」に出演した番組の自然の話題から、
「自然はおもしろい 不思議がいっぱい!西神戸の自然歳時記」を2012年に自費出版されたもの。


はじめにより
「筆者は、子どものころ農山村で育ち、田畑や川原、森林が遊び場で、身近な自然から多くのことを学習してきました。楽しむための工夫や危険についても学び、命の尊さも実体験しました。この経験をもとに、自然教室のリーダーとして40年近く活動しています。
 2008年5月から2010年12月までは、神戸のラジオ局「F Mわいわい」で月1回、西神戸の自然や話題を紹介する「耳で聴く西神戸の自然歳時記」を担当しました。「のびたんの自然教室=西神戸の自然歳時記」と題したブログを立ち上げ、放送に関係する写真も掲載してきました。
 ラジオ番組終了後は、2011年2月4日の「立春」から、二十四節気ごとの自然や季節の話題をブログに掲戦し、2012年1月21pの「大寒」で一巡しました。
 また、「守れよ自然、青てよこども」をスローガンに、同じ思いの仲間たちと設立した「ひょうご自然教室(元兵庫県自然教室)」が、40周年を迎えます。教室の活動に理解と協力をいただいた多くの皆様に感謝しつつ、自然と生き物についてより理解を深めていただきたく、本書をまとめました。」

blogでもそうだが、簡単なクイズで自然歳時記をたのしむことができる。


これまでの活動がもうそうだかが、そのときそのときの自然をきりとり、西神戸の自然がわかる本である。

ちなみに この本の野鳥の写真は野生生物を調査研究する会の野鳥の写真を活用してもらっている。

 


2004年里山観察会とリーズづくり

2018-10-18 | 野生生物を調査研究する会歴史

最初は年に数回の里山での観察会を実施していました
ただ、里山の話だけではつまらないと、何かお土産と考えたのが
里山のヘリにあるつる植物をつかってのリースづくり
つるの伐採と利用と一石二鳥

2004年12月12日 里山観察会とリーズづくり

まずはリースの材料さがし。手ごろなツルを探します。下草の中を分け入ってイバラのトゲに引っかかった人もいました。いいものを作るためには、多少犠牲も必要。

巻きついたツルを二人がかりで採っています。木の枝にくるくる巻きついたものをはずすのは結構大変。でも形が変わっていて味のあるリースになります。

お次はもちろん腹ごしらえですよね。
鍋料理は作り方は大胆にして味は繊細。ただし、今日はせっかく持ってきた大根を入れ忘れました。ひと味足りないと思われた方、いらっしゃいましたか?

出来上がりました。中身は白菜、ねぎ、水菜、しいたけ、えのきたけ、鶏肉、豚肉、ちくわ、油揚げ、うどん、おもち・・・後は確認できませんでした。多少炭も入っていたかも。

配給の長い列、ではありません。お鍋が煮あがるのを待っている長蛇の列。一品抜けていても、どんなにおいしかったか分かりますよね。皆さん、3回おかわりをして鍋底までなめ尽くしていました。

さて、今日のメインテーマのリース作り。説明をまず聞きましょう。余分な枝を切り、一本のツルにして巻いていきます。赤っぽいのは今年伸びたツルだから使わない方が良いそうです。

その後、各自リース作り。離れて立っているのは縄張り争いではありません。このくらい離れていないと、隣の人をツルで鞭打ってしまうんです。

見事なリースの出来上がり。後は拾ってきた葉っぱや木の実や松ぼっくりを飾り付けて完成です。
(ナチュラリストクラブHPより)


ノビタキ

2018-10-18 | フィールドガイド--野鳥--

先日の猪名川の観察会で旅鳥が立ち寄る場所での撮影

ノビタキ
撮影 猪名川 
分類 スズメ目ツグミ科
区分 旅鳥(近畿の一部で繁殖)
全長 約13cm
鳴き声  「ヒュルヒヨーヒー」
生息地 農耕地・川原・草地など
 近畿では旅鳥として渡りの通過途中のものが見られ、秋に畑の杭やセイタカアワダチソウなどの草の上に止まっているのがよく見られます。
 杭などの先から飛び立って虫を空中で捕まえたり、地面に下りて虫などを捕まえたりします。近くに何羽も見られることがあります。


2018年猪名川(藻川)下りアユ調査

2018-10-17 | 野生生物を調査研究する会歴史

猪名川で中学校でアユの調査を指導している中西氏より報告がありました。

アユの産卵場所や天然アユと養殖アユの生態分布調査など何年もかけて調査されています。

 

猪名川(藻川)下りアユ調査      

  とき:2018年10月8日(祝)

  ところ:猪名川 大井井堰

  参加者:成良中学校ネイチャークラブ 7名 協力 藻川漁協 

  内容: 投網によるアユ採集と観察

      その他の漁法による魚調査(たも網、四手網、セルビン)

      採集できた魚の解剖調査

      採集できた魚の塩焼き 味比べ

活動報告

  投網やセルビン、追い込み漁などでアユの採集をおこないました。
  アユのほか ハゼ イトモロコも獲れました。
  とれた魚は計測

  体長 12.7cm オス(写真)

   アユのメスは再放流しました。
  学校にもどり、学校で栽培し収獲したサツマイモや捕れた魚を炭火で塩焼きにして味見しました。
                             最高の一日を過ごすことができたようです