憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

竈の神・・11

2022-11-12 19:18:13 | 竈の神  白蛇抄第18話

「建御雷神という、雷神から

やはり、いづなを考えてしまうのだが・・・

考えてみると、奇妙だと思える」

なにが、奇妙だというのだろう。

善嬉がしゃべりだすのをじっと待つ澄明に成る。

「奇妙だと思うのは、

いづなが 銀狼に転生していながら、

なぜ、元々の一族に、憑かなかったか、と、いうことだ」

「それは、雷神の呪詛が・・あったせい・・あ?」

澄明がなにおかに気付く。

「だろう?雷神の呪詛があったとて

元々の一族に憑く、この定めが覆されるのは

なにゆえだろう?」

「それは、いづなが、神格で

神相手に憑くしかなかったとするなら・・・」

「銀狼も、犬神という、神格でありながら、

人間に憑く」

つまり、それは、

前世の時にかもしれない、なにかの呪詛を受け

人間、その一族にしか「憑けなくなっている」と、取れる。

仮にそうであれば

いづなだった銀狼は、雷神という神の呪詛をうけた。

銀狼格になった、今の、銀狼は、元通り

ある一族に憑りついていると思える。

すなわち、

「いづなだった銀狼は、雷神という神の呪詛をうけた。」

これをそのまま、当てはめれば

「もともとの銀狼は ある一族という人間の呪詛を受けた」

銀狼が人間を差配しているのでなく

人間の方が 銀狼を呪縛している?

ある一族の呪詛により、一族に憑くしかなくなっている、と、いうことか?

澄明に浮かぶことがある。

楠と妖狐・・・

*沼の神  参照*

人間 次三郎と結ばれ子まで成した楠だったが、

妖狐 九尾狐により、明かされた。

妖狐が転生し、やっと見つけた次三郎は

楠と夫婦になっていた。

楠が人間と結ばれる定めをもっていたのでなく

次三郎が 異種婚を結ぶ定めをもっており

楠は、次三郎の因縁に引きずり込まれてしまった。

と、言うことになる。

 

銀狼も 楠と同じ、引きずり込まれた側かもしれないと

善嬉は言いたいのだろう。

「もしも、そうならば・・・

善嬉・・銀狼を手繰れますか?」

善嬉は、再び、首を振った。

「なぜか、判らない。いづなの銀狼の時は読めた。

だが、こやつは、読めぬ」

そこに、竈の神や建御雷神と、何らかのかかわりがあるせいかもしれない。

竈の神は、澄明たちが、いづな(銀狼)を救い出したこと

銀狼(いづな)がたつ子に憑りついたまましておかなかったことを

「人間はさかしい」

と、責めた。

銀狼が、一族に憑りつかずに済むようにしていたのは

竈の神あるいは、建御雷神の差配だったのかもしれない。

ーそれならば、いづなという雷獣を使うことができるー

 

銀狼と一族

そして、

竈の神と八代神

いったい、なにがあったと、いうのだろう。

都に赴いた、白銅と法祥

なにか、解き明かす鉤を掴んでくれればと

澄明は祈りつつ

善嬉との話をつたうべく、式神を飛ばした。



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