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「低炭素石油」って

2019-07-05 18:57:12 | 日記
先日のG20でも改めて共通認識されたようですが、世界の(地球の)CO2排出削減はまったなしのようです。
いわゆる「パリ協定」の着実な実施を再確認したようです。
まあ、ほっと一息といったところです。
そんな中で、日経で興味深い記事がありました。

◆CO2排出削減の切り札は「低炭素石油」か
 再生可能エネルギーや、原子力などで電力の低炭素化が進んでいる。
 ただ低炭素化には当然限界がある。
 その典型が交通だという。
 蓄電池やバイオ燃料の活用は進むが、現在のところコスト上昇は避けられない。
 そこでもうひとつの候補として浮上してきたのが、「低炭素石油」だ。

 ここでいう低炭素とは、物理的な低炭素のことではない。いわゆる炭素原子が多いとか少ないとかいう話ではないのだ。
 採出段階の原油の自噴率は、20~30%に過ぎないという。
 残りは、何らかの圧力をかけて取り出している。空気とか、水とか、ある種の化学物質であるとかである。
 これをCO2注入とするのである。
 わかりやすく言えば、地球内部の原油とCO2を入れ替えるとうことだ。
 この発想は素晴らしく、必要な原油を採出する際に、不要なCO2を閉じ込めることができるのだ。

 詳しい計算は省くが、おおむね採出原油の燃焼による発生CO2の40%程度は地中に埋蔵できるという。
 産出原油によりコストは異なるようだが、技術面の実績は十分だという。
 むろん、完全な排出ゼロではないという見方はある。
 しかし、使える手段をすべて活用するのが合理的なんでしょう。
 切り札とまでは言えないかも知れませんが、合理的なコストで取り得る対策は総動員していただきたいものですよね。
 やはり人類の叡智とは素晴らしいものです。期待したいものです。
 
 
 
 
 
 

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