真言宗のご住職が、こんなお話をしてくださった。
「ヤドカリの大きさは、背負っている貝の大きさではありません」。
うんうん、そんなことは承知している。
だが、我々にはそういった類の思い込みがないだろうか。
◆見せかけの飾りに頼らない
亀や蟹は、自らの甲羅の大きさに合わせて穴を掘るそうだ。
一方でヤドカリは、自分の体よりも大きな巻貝の殻を棲家とすることがある。
広ければゆとりがあって快適なのか、他のヤドカリに対して虚勢を張っているのかは定かではないが。
我々人間も、時に分不相応な大きな力に頼って、自分を実際以上に大きく見せようとしていないか。
虎の威を借るキツネとか、寄らば大樹の陰、威光を笠に着る等だ。
それで安心・満足していては、借り物の貝の大きさを自慢するのと変わりがない。
人生を堂々と歩いていくのは、まずは己自身です。
財産・地位・名誉・家柄などは、いつなくなるかはわかりません。
そんなものに頼らない、心を磨いていただきたいものです。
→分かり易いお話でした。
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