The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

「大人が10人集まると10通りの学力の捉えがあるが・・・」

2016-07-10 16:56:08 | 日記

「大人が10人集まると10通りの学力の捉えがある」。それほどまでに、学力とは幅が広く厚みを持つ柔構造になっているように思われます。

 子どもが困難な出来事や場面に直面した時には、今までに培った経験・体験や身に付けている知識、とともに取り組むことのできる技能などを総動員して解決を図ろうとします。 

解決のために使われた「既有の経験・体験」「既有の知識」「既有の技能」などを有機的に絡ませながら解決する過程や場面を「考える・思考する」と呼ばれます。

 考える・思考する際の手立てとして、「比較する」「関係付ける」「統合する」「順序付ける」「制御する」「総合する」などの視点を持たせることによって、解決に至ることが容易になります。 

 一つの問題や課題を解決することによって、「既有の経験・体験」「既有の知識」「既有の技能」などに新たなものが肉付けされ、一回り大きくなった「既有の経験・体験」「既有の知識」「既有の技能」などになり、学力も同様になります。

 学力は、既有の経験や体験、知識、技能などが互いにつながり構造化していることが大事であり、加えて、まとまった形で収まっていることによって活用する際の取出しをスムーズに行うことができます。また、使う場面がいろいろあることによってつながりが一段と太くなります。このことから、考えさせる教育の重要性を再認識させられます。