The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

次期学習指導要領「授業構想の着眼点」――育成を目指す資質・能力――

2017-08-30 18:15:26 | 日記

次期学習指導要領を意識した授業構想の視点を示します。

学級では、教える内容が極めて多いため、教科書を舐めるように展開している授業が垣間見られますが・・・。

確実に子どもに力を付けるためには、メリハリのある指導計画を作成して実践すること。「メリハリ」とは強弱、起承転結、まくら・さわり・おち、年間計画の把握と理解などを指しています。

それは、①重点を考えて構想を立て授業を行うこと、

②快速で飛ばすところとじっくり学ぶスローな展開のところとの勘所を掴んでおくこと、

③重箱の隅をつつくような読解をどの単元でも行わないこと、

④年間の育ちの構想を抱いて目の前の子どもを育てること

⑤授業とは言葉で教えることをストイックにし、常に子どもから引き出すように心掛け、子どもが吸収しやすくしておいてまとめをきっちり行うこと、等々ありますね。

 

授    業

子どもの視点

教師の視点

指導目標論

何が出来るようになるか

何が出来るか  何を理解するか

どのような力を育てるか

指導内容論

何を学ぶか

何を教えるか

何を身に付けさせるか

指導方法論

どのように学ぶか

どのような教え方が効果的か

どのように教えるか

評  価 論

どのような力がついたか

何が身に付いたか

どのように見取るか

どのような問題解決が出来るか

 


連載 学びの原初的な姿は乳幼児の行動から分かります・・・・その1

2017-08-23 19:03:38 | 日記

 孫の行動から学習の原初的な様子が見えます。

 まずは目でジッと見ます。視覚で確認し、対象をフォーカスします。

 初めてのものやことやひとには、凝視します。脳で映像を一致させ、判別していることが姿より伝わってきます。

 次に、見つけたものを指差します。特に初めてみるものに対しては顕著に表れます。そして、触ります。掴みます。手でドンドン叩きます。窓や戸の開閉も好きです。これらを何度も何回も断続的に繰り返します。対象に対する理解を、「視覚」や「感覚」より確かめていることが伝わってきます。絵本に対しても同様な訴えをします。

 

 抱かれる人によって、ニコニコしたり、泣いたり、顔が強ばり緊張したり、色々です。抱かれた感触もあると思われますが、抱く人の「におい=体臭」によっての反応とも思われます。「臭覚」からの判断行動の表れと推理できます。

 

 もちろん音にも敏感に反応します。これは「聴覚」によります。

 

 1歳前後からは目で見つけたものを触り、そして口に入れ始めます。ものを舐めます。

 飴玉を例にしますと、「見付ける→掴む→口に入れる」という一連の対象への関わり方の行動により、「甘い→うまい」ということから食べ物であるという「本質的な理解」に至ります。

 

 飴玉を認識する1歳時頃の姿が、「五感(目・手・鼻・口・耳)を総動員して理解・認識に至っている」、学習や学びの原初的な姿、そのものといえます。

 

 いろいろと対象は変わりますが、学習や学びは一生涯、乳児から後期高齢者までこのスタイルとっていると断言できます。

 

 学校の授業をこの様にするには、教師はどこをどのように変えていかなければならないでしょうか。また授業に対する意識をどう変えていったらよいでしょうか。ここが今後の大きな課題になりますね。

 決して知識の多寡が学力の相似にならないことを肝に銘じたいですね。