The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

まさしく問題解決能力が求められている

2020-07-25 15:49:25 | 日記
 新型コロナウイルスの対応についていまは、
「コロナウイルス陽性感染者が増えている。日々の社会・経済活動等(生業・生活・仕事・学業等)を持続させ、陽性者数の拡大を抑える方策を、2月からの陽性者数グラフと「新しい生活様式」等や必要な資料統計を参考にして、より妥当な政策の在り様を述べよ」
の演習問題の解を見いだすことである。

 学校教育では、どちらかというと「与えられた問題をより速く、より正しく解く」ことが求められ、その結果として頭が良い、学力が高いなどと認められてきた。すなわち知識の多寡と記憶力とに傾斜していて、その子のよさや個性や理解力や創造力や人間力等には価値を置いてこなかった現実がある。併せて事実や現象の対象から問題を見つけ出し、その解を求める自問自答などの機会が極めて少なかったと推理できる。

 世の中の動向では、前例主義や先行事象の真似に価値を求め、加えて情報収集や先の見通しに疎く、柔軟性やフットワークは軽くなかった結果の一つが現在に至っていると判断できる。

 眼鏡の竿の釦を押すとガラス面に情報があふれる製品がまもなく登場すると思われる時代であり、AIやLOTが秒進分歩で台頭してきている。このような時代の到来は知識の量も大切であるが、「考えること・思考すること」の重要性を我々に突き付けている。

 思考を深めるには、その基になる「知識・経験・技能」などと日常の情報や体験や読書などを通して考えること・工夫すること等の繰り返しで身についていくのである。端的に述べると、困難なことに対して試行錯誤を繰り返しながら解決していく過程が、思考である。これらを育む学校教育の発達段階に応じたカリキュラムが必要になっている。

この国、リーダーの質低下していないかな???

2020-07-22 07:13:12 | 日記
「キャンセル料の返金はしません」「キャンセル料の補償はします」「キャンセル料の返金期間が次のとおりです」。例のゴーツートラベルのメディアから流れる国の方針変更。「これって観光業のフレーズじゃない」っと、いぶかる声を訊く。
 
このような政策は地方に任せ、国は山積している難題に果敢に迅速に取り組むことが急務だろう。「緊急事態宣言下の自粛要請とその補償」「国と知事の役割分担明確化」などの法律立案改正整備など国会での仕事が目白押し。
 
さらに、第二波に備えて「如何に感染を防ぐかの具体的方策」「PCRや抗原検査体制拡充の確かな具体策」「医療現場の拡充と支援策」「治療薬やワクチン等の開発確保の資金援助策」「水際対策の妥当策」等々を、国と地方との業務内容選別と分担の明確化を迅速に取り組むことにある。これらも経済活性化の側面的な効果を担う。
 
いつまでも国民に甘えていないで、全体を俯瞰でき指示を出せる司令塔をはっきりさせて、国難を乗り越えていかないと犠牲者がさらに増加する。国の腕の見せ所のラストチャンスに近い。

リーダーの言語能力 その2

2020-07-19 16:00:45 | 日記
 メディアから伝えられる政治家の新型コロナウイルス対処についての発言表現語尾アラカルト。
「〜〜を総合的に判断する」
「〜〜今はその段階ではない」
「〜〜大幅に広がっている状況ではない」
「〜〜を専門家の話を聞きながら判断していく」
「〜〜について政治的に判断していく」等々。
 この語尾の前の「〜〜」に具体がないため国民に納得感や安心感が得られず、行動変容を期待できない。「〜〜」に盛り込む言葉、すなわち何を根拠に判断に至ったか。そのことを示して結論を述べることが肝心要になる。考察の視点・観点として次に上げてみる。

1、もちろんコロナウイルスの専門家の考えが最優先になるが(感染者数の全国的と県別の傾向と前回との比較、重症者数、感染発生元の傾向、今後の感染者数の予測、確保病床数と現在の空き病床数、医者と看護師と技能士等の疲弊度の具合、新型コロナウイルスの最新知見等)。これに加えて、

2、行政、企業のテレワーク、リモート会議、時差出勤、週あたりの出勤回数の減少数、出張等の取り組み状況と推進策。
3、人口集中圏での交通機関の混雑状況と緩和策。
4、各都道府県の知事の見解と取り組み状況の聴取と支援策。
5、大まかな業界区分における経済活動の動きと延命援助策。
6、入国者の水際検査の状況、輸入品の外装と製品の消毒、数日間留め置き等の海外侵入コロナウイルス封じ込め策励行の度合い。
7、各種世論調査の結果、東南アジア諸国や欧米各国の取り組み状況のリサーチなど。
 これら視点・観点の事実を色眼鏡なく分析、考察して(プラス面とマイナス面、感染封じ込めの度合い、経済安保面等々)政策立案、決定をしていると思いたいが・・・・・。

 人を動かす表現は、事実をつぶさに分析して、そのようにする意味合いや根拠や理由を含めて筋道立てて(論理的)分かりやすく、しかも端的に表すことが、聞き手の心に沁み込み、行動変容を促していく。
 同時に新たに浮かび上がった課題について、例えば「PCR検査や抗原検査の数の拡大」では、どこをどうするかの具体策を見いだすことになり、命令系統を明確にすることになる。

「言語能力」。ハッとしました!!

2020-07-16 06:34:48 | 日記
 文藝春秋8月号に「安倍首相の『言語能力』が国を壊した」を冠したノンフィクション作家柳田邦男氏の論文が載っている。副題は「『新型インフル』『大震災』の教訓がなぜ活かされないのか」。新型コロナウイルス対応におけるこれまでの言動を中心にリーダーの危機管理論を、16頁にわたって縷々述べられている。
 
 「言語能力」の言葉に鳥肌が立った。メディアからこのところ伝えられる政治家の新型コロナウイルスについての発言の表現である。それは、
「〜〜を総合的に判断する」
「〜〜今はその段階ではない」
「〜〜大幅に広がっている状況ではない」等々。
 この表現では納得感や安心感が得られず、行動の変容にまで至らない。それはなぜだろうか?。

 長いこと携わった学校教室では理由や根拠がはっきりしない児童・生徒・学生の発言には、「そう考えたわけを付け加えて」「もう少し詳しく話して」「今の発言でそのように思ったことや感じたこと付け加えて」などと助言し補足させて、国語力、言語表現力の補強を図ってきた。説明を付け加えられない場合は「何となくそう感じたのですね」と無理に言わせもさせなかった。

 人を動かす表現は、論理的で根拠や理由を含めて分かりやすく、しかも端的に表すことが、聞き手の心に沁み込み、行動変容を促していく。

 リーダーの言語能力問題は、学校国語の指導に問題があるのか、文部科学省作成の学習指導要領国語科内容編成が根源か、それとも個々の資質に起因するのか、あるいは確信犯的に表現を選んでいるのか、他も考えられるか。

2回表コロナウイルスの攻撃中!!

2020-07-12 14:06:21 | 日記
 「ウイズコロナ」。「コロナとの共生」。今日の感染者数を一喜一憂しながらみている。関東圏の感染者も増加の一途。

 コロナの感染状況を野球の9回に例えると、2回表コロナウイルスの攻撃が現在のようだ(北海道大学 西浦博教授談)。まだまだ出口は程遠い。ゲームセットは最短で複数年を覚悟しなければならないらしい。

 勝敗は治療薬やワクチンが決め手。しかも、治験には数年から数十年を要する。感染者には当然治療薬が必要になるが、ワクチンは健康な方に、しかも大人数に接種することになるので限りなく安全性が求められる。特に高齢者の接種副作用リスクが極めて高くなる。
 
 そこで、ルーチンではなく考えて日常を営むことが必須になったようだ。その実践が自分や他人の命を持続させることになる。

 そのためには、リモートワークの一層の充実、時差出勤の拡大、在宅勤務の増加で出勤回数の削減、テレビ会議の積極的励行、ムダな出張の削減、オンライン診療導入など。学校は端末機の導入を加速させ、知識の理解を図るためにはリモート授業が可能であるので、週に1日はリモート授業を試行など、ポストコロナへの先取りを政府や企業が音頭を取って実行に移していきたい。加えて、政府による科学的知見に裏うちされた情報公開は必要最低条件である。

 「考えて行動」、すなわち行動変容をすることによって「自他の命の継続」ができ、社会の発展に必ずつながる。