The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

授業づくり教科書その3・・・教職49年間の戯言

2020-08-27 18:10:42 | 日記
その3。「タテ」と「ヨコ」で整理し捉える。構造化のすすめ。
 個々の考えや知識、事実を整理すると全体像を掴め理解を深めることができる。その際の物差として「タテとヨコ」を置きたい。「タテ」は時間軸、「ヨコ」は空間軸。なぜ「タテとヨコ」で捉えるかというと、宇宙の構造が時間と空間とで一体となっているからである。

 いま世界的に蔓延している新型コロナウイルスの解明やその対処についても「時間軸と空間(世界)軸」で事実を集約し共通項を見出して全体像を捉え、治療を見出す過程にある。

 授業をこれに当てはめてみると、「タテの時間軸」は45分間とか50分間の単位時間で、方向として目的や目標があり、「ヨコの空間軸」は学ぶ内容と学習者の思考や活動の広がりや深まりが想定される。

 授業構想や指導案作成時で「タテとヨコ」で整理するとカオスから脱却でき単純明快になる。「タテ」は目的や目標達成に応じた分割した時間での学習者に対応した妥当な指導過程等。「ヨコ」は学習者の発達段階に応じた指導内容の分析と予想される思考や活動の具体的な中身や姿・態度等である。

 「タテとヨコ」軸で作られた案で実践のフィルターを通すことによって、よかったところや具合の悪いところ、修正や改善、見直しが必要なところに気づき、「タテとヨコ」が実際にあったものに再編成できる。ここで「タテとヨコ」に「事実」が加わり、より確かになる。この繰り返しで学習者に沿ったより精緻な指導が行われる事になる。このことは教職にはある一定期間の臨床キャリアが必要であるといわれる所以である。

 ちなみに「タテ」に該当する観点には、目的・目標の分析、問題解決の過程、内容を捉える過程、指導言の内容等。
「ヨコ」は内容の分析、教科書・教材・教具の最適化、場の構成、学習者の思考・活動の予測、情報機器のあり方等々。


授業づくり教科書その2・・・教職49年間の戯言

2020-08-25 10:03:05 | 日記
その2。人間はみな違う。もちろん子どももそう。

 近くに住む孫(4歳と1歳の男児)が頻繁に我が家に顔を出す。上の子は味覚が敏感のようで好き嫌いが目立ち食も細い。食事時は母親が追いかけて食べ物を口に運ぶときもあるが、欲しないものは少し含んでそのまま吐き出す。下の子は与えるものは何でも食べ、食べ物以外も自分で掴んで口に運ぶことがあり、その時は口から吐き出させるのが大変である。腕や足はパンパンで体重は標準。

 言葉は上の子は早くにしゃべりだし、教えた言葉はオーム返しに見事であり、それも口を大きく開けたり横に広げたりして発音する。下の子は今1歳と6カ月。まだ、片言程度である。

 歩き始めまでは、クロール型に腕を動かし見事なハイハイであったのが上の子。下の子は座ったまま腰を前に動かしての前進がしばらく続いた後、片脚付きのハイハイを経て二足歩行に至る。ちなみに長男の孫(男児)はハイハイなしで歩き出した。

 冷蔵庫(旧型)ドアーに磁石を付けたり取ったりすること。電気器具の釦を押したり、リモコンを操作してテレビを付けたり消したりすることは兄弟ともに好んでする。これらの成長の事例(食べ物、言葉、歩行、興味)により個性があることに改めて気づかされる。

 このことを学校の教室に在籍する子どもたちに当てはめてみると、顔が違う、考え方が異なる、能力に幅がある、技能の巧緻性がある、嗜好がある、置かれて状況がある、環境がさまざまである、遊びが違う、得手があるなどなどを認識できる。それぞれに個性がある。輝く宝がある。そのことを念頭においた教育を実践することの必要性を痛感する。

授業づくり教科書・・・教職49年間の戯言

2020-08-24 10:47:24 | 日記
その1。今の子どもは金の塊。

 人口減少は国力すなわち経済力や防衛力に大きく影響することは事実である。単純に捉えて、ランドセルを取り上げて見ても入学児童が120万人の時と、90万人時との比較では、30万個のランドセル需要が減ることになる。このようなことが業界を問わずに既に現れてきている。

 であるから、人口13億人以上の中国に企業は商売先を求める。加えて、国内需要の落ち込みを海外からの旅行者に頼ろうとするインバウンド政策も施行されているが、コロナ禍で頓挫に近い。それにしても外国人観光者に頼る他力本願は国力をさらに衰退させていることには間違いない。

 ロボット導入で人口減少などは賄える意見もあるが、ロボットは洋服も必要なく食糧もいらない。せいぜい消費は電力と部品のメンテナンスのみで、人間より生活費(維持費)は拡大しない。

 生まれてくる赤子は次代を背負う貴重な宝物。日本の国力維持向上はマンパワーのみしかありえない。国土の数十倍も広い海洋に眠っているメタンハイドレートや希少金属であるレアアースなどの資源を活用できる資源大国になるまでには(?)、人力で凌ぐしかありえないだろう。
 そのマンパワーは、学校教育や家庭教育に委ねられる。特に公教育の重要性は言うまでもない。

情報をくまなく集めて、自己防衛に努める・・・若者も安心できない

2020-08-12 07:08:20 | 日記
 新型コロナウイルスの由来が天然か、人工かは明確に判明していない現在、しかも未知なことが未だ多いことから、賢く怖れて自己を護りたい。その姿勢は他人をも護ることにつながる。

 巷間、7~8割の方は無症状で発病しない、若者の病状は軽い、死者や重傷者が少ない、などと伝えられている。だがその一方で、PCR検査で陰性になり退院した患者の中で、胸が苦しい、めまいがする、味覚や聴覚に異常を感じる、肺炎や心筋炎がみられる、血管に梗塞がある等々、後遺症の報告が増えている。そのなかで学業が続けられなくて退学した学生や、長期に休業を余儀なくされている勤め人の方々も報告され始めてきた。

 さらに、死者が少ないから安心だ、重傷者が現れないから4月頃と較べてまだましであると政府が捉えているようであるが後遺症の現実を知ると、ワクチンや治療薬が開発されるまでは、新型コロナウイルスに罹らないようにすることが賢明であることに気づかされる。

 ところで、日本は島国であるので理論上では「コロナウイルス保持者」を「ゼロ」にすると、あとは水際を厳密に行うと感染者は現れない。水際では、入国者のPCRや抗原検査はもちろんの事、洋服や鞄等の持ち物や靴底までの殺菌、2週間留め置き等抜かりなく行うこと。輸入品は、製品と梱包を殺菌消毒して数日間は留め置き等々、手を抜かず厳格に行う事が本来の水際作戦になり、防ぐことができる。

 先人に思いをはせると、あのニュートンが黒死病(ペスト)のとき勤めていた大学が休みになった2年間に、万有引力の法則と難解な微積分を発見したようである。天才のこのレベルは無理にしても、新型コロナ後の世の中を妄想する、付き合いを自粛した余裕時間を趣味に充てる、新しい仕事の開発や自己啓発やスキルアップ等に勉めるなど、ポジティブに捉えてウイズコロナ時代を過ごす一方策になる。

 いずれにしても、胃の調子がおかしいとき医院を訪ねると、問診後まずは「胃カメラで胃の検査をしましょう」と調べる。これと同様で新型コロナウイルスの疑いのある場合は、PCRや抗原検査など積極的に実施することが感染の有無がわかるし感染者を減らすことになる。いまようやくではあるが、PCR検査や抗原検査を拡大と体制整備に動いていることは有難いことである。

「二兎を追うもの一兎も追えず」。コロナウイルス感染対策。

2020-08-02 05:04:08 | 日記
 コロナウイルス感染症は軽症でも若者でも後遺症が酷いことと、ワクチン、治療薬がないこと等から、国民全員が自分事として捉えていて不安な毎日を迎えている。

 日本は理論上では島国であるので「コロナウイルス保持者」を「ゼロ」にすると、あとは水際を厳密に行うと感染者は現れない。例を挙げると空港や港や漁港での水際において、入国者のPCRや抗原検査はもちろんの事、洋服や鞄や持ち物の殺菌、2週間留め置き等抜かりなく厳密に行うこと。輸入品等の物品は、製品と梱包を殺菌消毒して数日間は留め置き等々、ひとつひとつローラー作戦で手を抜かずに行う事で可能になる。

 日々の感染者数等の情報から重症者が少ない、病床数が何千床あるなど数字のみでこの事案を判断することは、極めて危険、現実的ではない。この判断は誤謬を呼ぶ込む。2週間後の景色の想像力を働かせて今の現実をつぶさに見つめて手をうち、対応を柔軟に臨機応変にする事につきる。

 自他の命を守るためには積極的に情報を集め学び納得して、行動変容をはかることが大事になる。例えば、百年前の歴史に学ぶ、資質・能力・経験・倫理等豊かな人財から学ぶ、本物の専門家から学ぶ、アジア諸国の施策に学ぶ(死亡者が少ない)、等々で二兎を追うもの一兎も追えず(経済と感染防止)にならないように努めたい。