総合型リゾート(カジノ)構想を、いま一度立ち止まって是非を考えたい。この導入政策は、将来に禍根を残すことは火を見るより明らか。
そのことはこの10年間の国内での出来事が証明できる。被爆国で地震国である日本に「原子力発電」をアメリカの働きかけのまま(?)に導入し、地震と津波による大惨事。放射能の半減期は千年以上たっても不可能な物質も含まれている。
次に今回の新型コロナウイルスによる中国一辺倒政策の脆弱性露呈。プラザ合意による為替の変動で、工場生産地の海外移転。その中でも中国に著しく傾斜。さらに「観光立国だ」「おもてなしだ」との掛け声でのインバウンド政策。今回ことごとくこれらの施策の誤謬、不合理、欠点、安全性が炙り出され、経済、人命ともに現在の状況。
オリパラも莫大な借金を抱え込むことも推測できる。これらの尻拭いを次世代がすることになる。現在施策を進めている人々はその時にはあの世。責任をとれないことを政策に乗せてはいけません。
IRの導入でどのような問題が起こると予測できますか。経済のみに傾斜した発想ではなく、次世代に誇りを持て、死後にも責任を取れる施策を国会では議論、策定してもらいたい。そのためには、若い方のひらめきや発想に心を傾け、どのような世界になるのかの具体的なイメージを描きたい。新型コロナウイルスが終息したのちの世界は大きく変わるだろうと、語る識者がいる。
教育に携わる者としては、児童生徒が活躍する近未来の社会を想定して、近視眼的な内容のみではなく、目線を遠くにおいた内容との併用が重要になる。例えば、正解のない問題を与えるとか、夢の世の中をイメージさせるとか、外国からの視点で日本の常識を指摘するとか等々、校種や学年に応じた課題で思考の枠を広げ、柔軟になる場を設け、時々頭をシャッフルしたい。