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Cabaret Voltaire-Red Mecca 1981 Rough Trade キャブス

2007-06-16 11:05:16 | Industrial EBM
Cabaret Voltaire-Red Mecca 1981 Rough Trade




 土曜日朝。先ほどまで無線のコンテストに参加していたが、電離層の状態が今ひとつで中国・韓国・モンゴルなど近隣諸国しか交信できなくなる。開始後はヨーロッパ・ロシアと数局できたが9:30過ぎにはカスカスになり聞こえなくなってくる。大票田のヨーロッパは今は土曜の夜中1時くらい、日本の夜になるまでオープンしないし第一みんな寝ている時間( ´∀`) 北米とは両方とも日照時間でありパスはない 夕方まで休み休み持たせるしかない。いつも出ているサイパンの局は今年は不参加なのか聞こえない。ということで無線は小(大?)休止し音楽を聴きながら哲学書など読んで時間を過ごす。

 で今はヨーロピアン・ドリップを飲みながらインダストリアルの元祖キャブスの初期作品を聴いている。

 「Red Mecca 」本作は発売当時賛否両論あったらしい。
「期待なき、待つこと」デリダのエクリを借用すればそういったポジシオンだ。
 確かに前作「Three Mantras」のようなのりのりのダンス・ビートではないな。ゆったりしたテンポで80年代中後期のダンサブルな作風への変貌の前哨的エクリ…

 しかしながら重低音とまでは行かないけどもろキャブスのリズムだ。ボーカルのエフェクト処理が過剰か?まあでも「Landslide」あたりからのってくる。かと思うと「A Thousand Ways」ではまたスロ-テンポ、くぐもったボーカルの表徴。
 理性と狂気のキアスマ…しかしキャブスのエクリは理性が勝る。

 まあ大変古い作品でもあり、キャブスも試行錯誤真っ最中時代のエクリであってリスナーである私にとっても評価するにアポリアが出現するアルバムだ。
 相互理解をする努力をしようと一生懸命聴いている訳ですが、「失敗作」「駄作」「平凡(キャブスとしては)」といった単純なエクリで済ますにはなにかフレムトが現前するのではないか?
 しかしこのエフェクトのかかったドラムスは正直単調ではある。
 歌われている歌詞から感じられるヒロイズムのエクリはまあどうでもいいのです。
 どうにも音楽をエクリし難いのはアルターエゴの対立。
 さらっとパロールしてしまえば初期キャブス作としてはやはり平凡なインダストリアルヽ(´Д`;)ノ
 キャブスのメンバーも本作は封印したいほどの絶望的な孤独感と沈黙に沈めたいのではなっかたのではないか?

 本作の翌年の「2 X 45」は名曲「Yashar」も収録されており購入の価値が十分あるのですが、この「Red Mecca 」をもしこれから購入しようとお考えの方がいらっしゃりましたら「期待なき、待つこと」差延の戯れに耐えられるほどに達観された方のみ購入された方が良いとエクリしておきましょう。

 さて、トイレに行ってから無線に戻るか( ´∀`)

  自宅書斎にて y27dx