第16場ーA[11月4日深夜、児玉町・金屋の農村地帯。 大野苗吉、大野又吉の率いる困民軍が戦闘隊形を取っている。]
苗吉 「敵の軍勢は我々の前に現われた。いいか、人数では我々の方が圧倒的に多い。敵を包囲して“もみ潰して”やろう!」
又吉 「鉄砲隊は出来るだけ相手に近づき、一斉射撃を行なう。その後、抜刀隊と竹槍隊が突撃する。肉弾戦になれば、人数の多いわが軍の方が有利なはず . . . 本文を読む
若き日のゲーテ
ドイツの大詩人・ゲーテが満21歳のころに作った詩。青春の恋心と自然の情景がこれほど見事に融合した詩は滅多にない。そして、生きる喜びを高らかに謳っているのだ。大好きな詩である。 訳者は大山定一氏で少し古い印象を受けるが、そのまま載せておこう。
『自然はうつくしく われに燃え 太陽はかがやき 野辺はわらう小枝に咲きみつる 花々 しげみを洩るる 鳥のこえわが胸にわく よろこび お . . . 本文を読む
<以下の文を一部修正して復刻します。>
以前、スポーツ紙の芸能欄に、人気男性デュオ「コブクロ」のボーカル・小渕健太郎さんが、発声時頸部ジストニアを発症したという記事が載っていた。それによると、高い音域の声を出そうとすると、首周りの筋肉が異常に硬直してしまい、声が出しづらい症状が続いていたというのだ。 私は「コブクロ」というフォークデュオを全く知らなかったが、興味を持ってさら . . . 本文を読む
1941年(昭和16年)9月 新潟市に生まれる。現在83歳、埼玉県所沢市に在住。 妻、2男1女があったが、次男は2022年3月に死亡。孫4人。 血液型・O型、身長・165センチ、体重・58キロぐらい、老眼
病歴と手術・・・大腸ガン、脳梗塞、前立腺肥大、胃潰瘍、肺浸潤など
1964年 早稲田大学第一文学部を卒業(専攻はフランス文学)、フジテレビジョンに入社 2001年 フジテレビジョンを定年退職 . . . 本文を読む
第10場[11月4日午後、皆野にある荒川の渡し船場。 東京憲兵隊の小笠原大尉、隈元少尉、内田少尉に率いられて、憲兵隊員が進撃の用意をしている。]
隈元 「小笠原大尉、きのうは参りました。銃を撃っても、弾が飛んでいかないのですからね」
小笠原 「ハッハッハッハッハ、それは参ったろう。しかし、きょうは大丈夫だ、新品の弾薬を沢山持って来たからな」
内田 「きょうこそが、村田銃の本当の“ . . . 本文を読む
三度読んで三度泣いた碑文がある。福島県の二本松城にある「戒石銘」の碑文である。
戒石銘の碑
意訳すると「お前ら(藩士たち)がいただく俸禄は、民の汗と脂の結晶である。人民は虐(しいた)げやすいが、神を欺(あざむ)くことはできない」というものだ。 この碑文の精神を体すれば、全ての官僚・公務員は立派な“公僕”になれる。そして、あらゆる“税金泥棒” . . . 本文を読む