<以下の文を復刻します>
テレビの報道によると、ドイツなどヨーロッパでは極右のネオ・ナチズムが台頭しているようだが、気になる映像があった。それは鉤十字・卐(ハーケンクロイツ)とともに、「88」の数字が落書きされていたことだ。
調べてみると、これはアルファベットの8番目が「H」のため、88はH・Hでハイル・ヒトラーの隠語だそうである。同様に18はアルファベットの最初のAとHが組み合わさり、アドルフ・ヒトラーの意味になるそうだ。
ネオ・ナチの勝手な隠語だと無視したくなるが、アメリカのある家庭用品メーカーが洗剤のマーケティングで、ドイツでこの88をうっかり使ったところ、商品の変更に追い込まれたというから物騒な話になってしまった。
ところで日本では、この88がけっこう人気なのだ。8は末広がりを意味するからもちろん良いが、最近たまたま、近所の車のナンバーを調べていたら、11ー88などのナンバーが多いことに気がついた。
なぜだろうかと考えていたが、どうも11-88は「いいパパ」を意味するようだ。とにかく、よくあるナンバーなのだ。そうすると、日本とヨーロッパでは88の意味や価値がまったく逆転するわけで、複雑な気持ちになってくる。
たかが数字や隠語のことだと一笑に付したいが、国や地域が違うと、とんでもないことになりかねないから注意しよう。ところで、自分の社員番号が88だと自慢する人もいるそうだが・・・(笑)