<以下の文を復刻します>
老眼なので最近は小説類をあまり読まないが、このあいだ松本清張の『砂の器』を読了した。野村芳太郎監督の同名の映画(1974年の作品)に感動したのでつい手が出てしまったが、読んで良かったと思う。 内容はあまりにも有名なので省略するが、怨恨ではなく宿命的な“生い立ち”が原因で、稀に見る善人(恩人でもある)を殺害するところがミソだ。 ハンセン病が早期治療で治ることは分かっているが、昔は遺伝性疾患の“不治の病”と言われた。日本型悲劇を描いた長編推理小説の力作だろう。
<以下の文を復刻します>
老眼なので最近は小説類をあまり読まないが、このあいだ松本清張の『砂の器』を読了した。野村芳太郎監督の同名の映画(1974年の作品)に感動したのでつい手が出てしまったが、読んで良かったと思う。 内容はあまりにも有名なので省略するが、怨恨ではなく宿命的な“生い立ち”が原因で、稀に見る善人(恩人でもある)を殺害するところがミソだ。 ハンセン病が早期治療で治ることは分かっているが、昔は遺伝性疾患の“不治の病”と言われた。日本型悲劇を描いた長編推理小説の力作だろう。