矢嶋武弘・Takehiroの部屋

われ発信す 故に われ在り、われ在り 故に 発信す
日一日の命

『砂の器』より

2024年10月13日 13時31分41秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど

<以下の文を復刻します>

老眼なので最近は小説類をあまり読まないが、このあいだ松本清張の『砂の器』を読了した。野村芳太郎監督の同名の映画(1974年の作品)に感動したのでつい手が出てしまったが、読んで良かったと思う。 内容はあまりにも有名なので省略するが、怨恨ではなく宿命的な“生い立ち”が原因で、稀に見る善人(恩人でもある)を殺害するところがミソだ。 ハンセン病が早期治療で治ることは分かっているが、昔は遺伝性疾患の“不治の病”と言われた。日本型悲劇を描いた長編推理小説の力作だろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ジャイアンツ』 | トップ | 日本で最初の女医・荻野吟子 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

文学・小説・戯曲・エッセイなど」カテゴリの最新記事