東京裁判は、戦勝国が、敗戦国を裁いたものだ。
こういうこと自体が、本当はおかしい。
また戦争は、犯罪じゃない。
原則的に、宣戦布告をして、国際条約に則り、戦うものだ。
戦争では、人殺しは、許される。
また残酷なのは、当然だ。
なのに、これを裁くのはおかしい。
実際、二人のアメリカ人弁護士自体がこう言っている。
ジョージ・ファーネス弁護士:
「戦争の罪を裁くのは、中立国でないといけない。
戦勝国が、敗戦国を裁くことはできない」
ベンブルース・ブレークニー弁護士:
「戦争は、そもそも犯罪じゃないので、東京裁判はおかしい。
戦争では、個人の罪は問えない。
もしもキーナン首席判事(アメリカ人)が、日本軍の残酷性を問うなら、
アメリカの方が、原爆投下という、ずっと残酷なことをしたではないか!」
この二人の言うことは、正論だ。
東京裁判で、インドのパール判事は、無罪の判決を出した。
そしてこう述べた。
「A級戦犯は全員、無罪だ。
なぜなら・・・・
戦勝国が敗戦国の指導者たちを処刑しようとするのは、
歴史の針を数世紀逆戻りさせる非文明的行為である。
そもそも、東京裁判は
文明国の貴い法律の諸原則を
完全に無視した不法行為である。
もし非戦闘員の生命財産の無差別破壊が、違法であるならば、
原子爆弾使用の決定こそが、
第一次世界大戦中のドイツ皇帝の(無差別殺人の)指令や、
ナチス指導者たちの指令に近似した唯一のものである」
東京裁判のウエッブ裁判長(オーストラリア人)も、
「この裁判は法に準拠しない間違った裁判であった」
と認める発言をしている。
後に、イギリス法曹界の長老ロード・ハンキーは、
「パール判事の無罪論こそ正論である」
として『戦犯裁判の錯誤』という本を出版している。
東京裁判終了後、国際法学会は、
圧倒的多数でパール判決こそが正しいと評価した。
また博士は国際連合国際法委員会の議長に、
二度選出されている。
つまり東京裁判のパール判決の正当性は、
国際的にも認められたわけだ。
この疑問だらけの東京裁判を、
神輿のように奉っている日本の新聞って、
滑稽この上ないではないか!
そう。
東京裁判とは、
勝った者が、正常な理性とは関係なく、
怨念を中心にして、敗者を処罰した「疑問だらけの擬似裁判」なのである。
とすれば、戦後70年、
そろそろ、東京裁判に対する真剣な反省が生まれてもいい頃だと思う。
なお太平洋戦争中、一番残酷だったのは、
中国人が、日本市民に対して行なった通州事件である。
二番目が原爆投下だろうか。
(ただし、もしも原爆投下していなかったら、
日本は、その後、信じられないほど多数の犠牲者が出ていたことも事実である。
戦争とは実に残酷で、愚かなものである)