着物着れなくちゃあなぁ・・と思う。以前買ったのだが探していたのが見つからず 結局また図書館のお世話になった。京のきもの語り 市田ひろみ氏著である。大阪生まれの京女だが まあ素敵なひとである。出しゃばらないが はっきりものを言うええ女・・てことで勘弁されたい。御歳84だがやっぱりすごいな・・と思う。本書は京の・・とタイトルはついてるが着物LOVEの本なんで 気楽に読んでただけると嬉しい。穂積和夫氏の挿絵がなかなか素敵である。あたしは 学生時代に京友禅の手描き職人を目指してたし バイトも湯のしやの干し場だったというだけで 着物に詳しいわけではない。湯のしやって 糊をおいて染めた友禅の反物を糊を落とすために洗うわけで 昔は川で洗ってたので友禅流しなんだが ずいぶん前から町工場で洗って工業用の脱水機で脱水してそれを竹ざおに通して干すわけである。まあ バイトの仕事なんで 天井の高い干し場に反物を干すくらいなんだが乾いたやつを職人が蒸気当てながらでかいローラーで皺を取るのである。まあ正絹なんで そうしないと取れないわけだが。まあ そんなこんなで 結局何を学んだかって京友禅の美しさと着尺を巻けるようになったくらいなんだけどw で 決局やったのがメインフレームのプログラマってなんら関係無い仕事だったりするわけで。日曜だけ休みで社保無しで6万じゃ嫁はん養えんw 叔母が危なかったときに まあ終活ってつもりだったんだろうが自分の着物を病院で同室の人にあげちゃって まあそれも恩義も感じなかった人らしくてかなりがっかりしたらしい。女子の着物ってある意味自分の一部だから。叔母も母も昔の人だから自分で着れる。先日母があたしの着物はどうしようか・・というので あたしが引き継ぐよ・・と言っちゃった。父がスイス大使館の武官付きで 公式なパーティには母も着物で出かけてたので思い入れはあると思う。叔母は小柄だったが母は嫁はんと同じくらいなので 引き継げるな・・と。で 本買っては見てるんだが これが実に難しいのである。まあ着付け教室にはいかんと無理だな・・とは思うものの なんとしてでも引き継ぎたいなと思う。それにしても本書 まあ見事に日常で京都らしいのである。また京都かよ~と思われるあなた 京都はえんんよw 他にも入江敦彦氏の京都本が4冊借りてきてる。恐れ入ったか。
といっても京都では無い。やっと体が落ち着いてきたので 意を決して精神科のクリニックに行った。昨日の話である。静岡のクリニックなんで予約が9時半なんので 5時に起きて出かけたのだが まあ既に電車かそこそこ混んでいる。こちとら5時起きだし まだ体が回復してないので 優先席を大手を振って使える身分なのだが そこはそれ 一見健康体に見えるので 胸の手術痕を見せるように上半身裸・・てわけにもいかないのである。まあ倒れたら誰か救急車呼んでくれるだろうと甘い期待をして行ったのだが 時間が早いので全線座れて行けたのでラッキーである。自分が怪しい体になるとわかるのだが 優先席ってマジありがたい。あたしの場合は目に見える問題では無いので使いにくいのは事実だが。いい歳したおっさんや学生が座って寝たふりしてると こいつらなんだかなーとは思うが 譲れとは言わない。まあ彼らも疲れてるんだろうと・・あたしは具合が悪くても立ってればいいし 倒れたらさすがに誰か救急車呼んでくれるだろうから それでいいや・と。もうすぐ11月だと言うのに暖かく良く晴れた青空である。乗換えで何度か20分ほどロスはするがまあ順調。熱海からは黒船列車でなんとなく嬉しい。さて駅につくと 本当に都市の暗騒音が何も無い。海がきれいで山もきれいで空が高くて優しい風である。あー素敵だなと思うが 車が無いと生活できない土地だし あたしはここより山梨の山奥のほうがいい。山梨も車が無ければ餓死するようなところだがw ほぼ9ヶ月ぶりだったので 奥さんにも挨拶して(受付やってる)お先の患者さんにも挨拶して(田舎だ)近況を話して礼をいう。この先生も あたしを支えてくれる人だ。礼は尽くさなければいかないだろう。彼の診察は 昔と比べると変わった。以前は東京で繁盛してたので15分診療だったのだが(東京では異様に長い)静岡に越してから30分診療になった。ポリシーがしっかりしてる。雑談なのか診察なのかわからない30分を終わって 駅に行ったら次の電車が30分後w 保線のおっちゃんと少し話して ぼーっと30分待った。平日だというのに高齢者のグループがキャリーバッグ引っ張りまわして閉口する。熱海って 山の上までリゾートマンションが立ち並んでるが 今は200万くらいでも買えるらしい。ただし温泉と管理費で月7~10万かかるらしいので 買えても維持できないw 小腹がすいたので立ち食いそば・・でもと思ったのだが 290円もするのでめげた・・どれだけ貧乏なんだかw kioskでのどごし生の350ミリが141円である。飲みたいんだが まだ先は長いし出張帰りの会社員みたいなのは嫌だしねぇ。以前東海道線の通勤電車で いきなり弁当広げて食べ始めたおばちゃんがいたのは驚いたが 帰りの小田急でブラシまで持参で化粧してる女子の隣に座って う~むと思ったのである。別に弁当食うな 化粧するな・・とは言わない。ただこういうの関西では見たこと無い。京都の人にいわせりゃ みっともないことやめとき・・と言われて終わるだろうがw 小田急小田原線は稲刈りが終わった田んぼの中を走っていく。あーいい風景だなとは思うが ここに住みたいとは思わない。帰ってきたら3時前だった。都合10時間 2016精神科の旅である。さて今日はまた7時に起きて ホームドクターの循環器のところに行く。降圧剤が切れるので 診察と補充だ。最近寒くなったので血圧が高い。測ったら118なんで 寒い部屋で測ると上がるよ?とのこと。ARB アンジオテンシンⅡ阻害剤をどうするか相談したのだが オルメテックは味覚障害が出るので・・と話したら 来月考えましょう・・とのこと。彼も若いのだが 腕の確かな内科医である。専門は循環器系なので 安心して任せられる。待合に本があるのだが あきらめない命 天野篤氏著(順天堂の院長で天皇の手術をした心臓外科医)があって読んでたら これが面白い。循環器のホームドクターがこんな本読んでるので志の高さを感じるし 看護師さんが いい本でしょ?貸し出しますよ?と言ってくれたくれたのには驚く。ありがたく借りてきたのだが 天野氏もすさまじく志が高い。心臓外科医が何考えて11時間とかの過酷な手術をしてるのかが理解できる良書である。文庫なんで520円 まあ心臓周りで死に掛けた人なら すさまじく納得するのだろうが 健康な人が読んでも面白い。私絶対失敗しませんから・・なんてのは作り話なのがよくわかる。診察終わって 精神で使ってた薬局に行く。これまで使ってた薬局は大きいのだが 単なる薬局。今使ってるのは 精神の時代からお世話になってるなんでも相談に乗ってくれるいい薬剤師のいる小さな薬局である。他の薬剤師さんもいい人なんで あらかじめ在庫を訊いておいて 全部ここに切り替えた。飲み合わせもしっかり調べてくれて 雑談しながらいい関係が構築できてる。彼も青森出身で 話してたらあたしの愛車と同じのを乗ってたそうで身近な人である。在庫が足りなかったら後日配達してくれるし。まあ そんな人たちに支えられながら あたしは生きてるのである。まあみんな仕事だけど感謝しようじゃないか