違うのか・・ 生粋の下町 東京根岸 北正史著 沢田重隆画 草思社刊 1987年初版を読み終えた。勘違いしてたんだが 北正史著ではあるが 実際書いてるのは前書きだけ。7人の市井の職人の一人語りで構成されてる。目的の沢田画伯の画だけれど どれからも粋でいなせな江戸のが見えてくるのが面白い。まあ東京は空襲でほとんど焼けちゃってるから 京都ほど趣はないのだけれど。全部読んで思ったのだが 関西人の感覚 まあ特に京都と比べると騒々しい感じがつきまとってる。京都が静なら東京は動である。この騒々しさをもっていなせな・・と言いたいのだろうが 頭では理解できるものの 関西人のあたしとしては(まあ大阪のがさつさは別として)東京が住みにくい・・と思うのはこういうところなんだろうな・・と思う。抑制の効いた内面を重視する京都に比べて 考えてはいるけどぽんぽんものを言う江戸って やっぱり疲れるのである。ある意味騒々しすぎるのだ。とはいえ沢田画伯の画は素晴らしい。嫌いだった東京がほんの少しだけ好きになった。まあ住み続けよう・・とは思わない。あたしにとって東京は仕事がある間だけいる稼ぐ場所にしか過ぎないからだ。好きな仕事はしてるけど やっぱり関西・・というか京都が一番である。ちなみに 本書準備に時間がかかってたので???だったのだが 背のラベルを見たら書架になってる。もう30年以上前の本だから誰も借り出さないのだろう。おかげでやたら程度がいい。で 借りてきてパラパラと画だけ見てamazonでポチったw 画でハードカバーを買ったのは久しぶりである。それくらいいいのだ。買わなくてもいいから一度ご覧・・・なら 寿岳氏の京都三部作の方がいいかw
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