あたしにとってはお宝だけど なんでこんなもんを高値で・・と言われそうなw 日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色) 吉岡 幸雄 著 紫紅社刊 2000年初版 内容は万葉から江戸時代の終わりまでの染職人が行っていた、自然の植物から日本の色を出す業をたどる。日本の伝統色を、自然の恵みから得た染料や顔料をもとに再現し、色名にまつわる逸話や歌、物語などにもふれた色名解説の集大成。(amazonから引いてきた 許せw) 要は昔呼ばれていた たとえば 浅葱色 (あさぎいろ) とか 萌黄色 (もえぎいろ)とか言われてもどういう色かわからないのが普通だろう。なんで こんなものに興味があるか?というと 若い頃の仕事の第一志望が手描き友禅の職人だったから。まあ食えないのがわかって 軟弱に第二希望のソフト屋になっちゃったが 手仕事は好き。ずっとamazonのカートに入ってたのだが これの程度のいいのを上京の古本屋で見つけた。2000円といいお値段がついてて 定価を見たら2800円・・・これじゃamazonで新本買った方がいいな・・とその日は帰ったのだが amazon見てみたら新本で3630円もする。定価より高いのだが まあこういう特殊な本は初版のみになるので プレミアがついてこういう値段になるらしい。これなら買うか・・と今日朝一ででかけていってゲットしてきた。上質紙で色見本がついてるわけで 一目でわかるから良書だが これまた誰にでもお薦めできる本ではない。なんかそういうのばかり買ってる気がする。古本で2000円は痛いけど 一度呑みを我慢すれば安いものだ。セブンの紙パックの麦焼酎のウーロン割りを呑みながら にんまりしながら眺めてるけど 知らない人が見たらなんで???と思うだろうw
出先からのポスト。おかんの下血の場所がわかんないので 散々おどされたが ICUは出て今はHCU。HCUってICUほど緊急でどうのこうのではないが まあ重症で病室には戻れない人の入るとこだ。一応意識はあるがまだ話せない。面会も短時間しかできないので その間は京都で部屋探しなのだが 昨日・今日と大雨なので とりあえずの古書店めぐり。上京の古書店で amazonのカートに入れてた 快楽なくして何が人生 団鬼六著 幻冬舎新書刊 2006年初版の初版本w 初版でも何の値打ちも無いけど まあお安かったので良しとする。amazonのマケプレだと 送料入れて400円ちょいなんだけど 100円w 団鬼六氏と言えばSM小説の大家で まあ昭和の人なら(男子に限るがw)必ずお世話になった作家だ。代表作では花と蛇とか黒薔薇夫人とか まあ安直に言えばサディズム・マゾヒズムのエロ小説なんだが 若かりし頃 友人に好きなのがいてSM雑誌(スナイパーとかセレクト)を貸してくれて その関係で自分でも買ったりしてたわけだが。昭和ってAVもpornhubも無い時代だから 活字から浮かび上がってくるエロで・・・おっと まあそういう時代だったわけよw でまあ 随分お世話になったのだが 今振り返ると作家・・と言ってもエロ作家だけど 本人のことは何も知らない。今はもう作品を読もうとは思わないが 団鬼六氏って何者?という疑問がふつふつとわきあがってくるのである。で 本書はエロでもSMでもなく作家団鬼六の自伝なので どうせ面白くないだろうな・・とは思うもの読んでみたいが400円は惜しい・・と思ってたところでゲットしたので 結構嬉しい。1931年滋賀県の生まれで2011年に癌で彼岸の人になられてる。79歳だ。合掌。さて 本書 親は映画館の館主だったらしいが才能も無いのに相場に手を出して失敗し 坂を転げ落ちるように堕ちていった人で まあ本人も波乱万丈の人生なのが本書を読むとわかる。誰にも薦められる本ではないw 一瞬でも団鬼六のSM小説にはまった人にだけお薦めするのだ。タイトルは過激だが 手探りで人生を切り開いていったバイタリティにはちょっと感心する。言いたいことはタイトルが全てを物語っているので興味のある人はどうぞ