早くメールが来れば帰りに寄れたのだが 発信時間は15時なので仕方ない。図書館の予約資料確保のお知らせだ。まあメール来てから1週間は取り置きしてくれるのだが 明日は今日みたいに突然の激しい雨の予報が出てるし 明日は嫁はんは在宅勤務。あたしが体調悪いからといって 自分が読みたくて予約した本を取って来て・・・というほど厚かましくはないｗ で 待ってた本は 土葬の村 高橋繁行著 講談社刊 2021年2月初版だ。新書なので税込みだと1100円・・・とても買えない。京都本に2000円出せても 土葬の記録には無理。夕方というか 東京都の今日の新型コロナの感染者数を見てから行ったので まあ5時前 1時間半で4割ぐらい読んでしまったので コスパは悪い。まあタイトル通りの土葬の記録の本なんで 好き嫌いは別れるだろうが 焼いて灰にしておしまい・・というよりは 戦後少しまでは続いてきた死者を送る風習だから こちらの方が良いだろうとは思う。夫婦なら焼かずに隣で眠りたいと思うのはあたしだけか？ 火葬しちゃうと骨壺に足の方からお骨を拾って 最期は頭蓋骨の焼け残りで蓋をして終わりなんだが どうもゴミを焼いて形だけ骨壺みたいで嫌。そのまま埋めてもらって故郷の土に還って子孫を見守るという意味では土葬の方が死者に対する尊厳みたいなものがある気がする。まあ今の時代 家で見送って家で湯灌して棺桶に入れて野辺送り・・て無理なのはわかるが・・読み始めて土葬の棺桶が桶ではなく四角い箱 それも仏教で定められたサイズに押し込んで・・なんて生々しい記述を見ると うーむ・・と思うが これが死者に対する礼儀なのだと思うとなんとなく納得する。もっとも箱に座らせて・・というのは昔の話で 最期まで残ってた地方でも寝棺が主流になっていったようである。まあ これを読んで土葬にして欲しいといっても無理なので葬送というか野辺送り・・というのはこういうものだったのだな・・という遠い記憶であり記録でしかないのだが。話変わって 本日の東京の新規感染者は570で先週から100人以上増えてる。開会式まで1か月切ったが もうこれはリバウンドでまた緊急事態出て無観客になるだろうな・・という感が強い。
都会の若い人にはバイクも車も必須ではないという統計が出ているらしい。まあ東京にいれば網の目のように電車は走ってるしバスも多い。おまけに駐車場は高い。ガソリンスタンドはどんどんマンションに建て替えられて数を減らしている。今日病院行くときにスタンドの前を通ったらレギュラーで156円 ハイオクだと169円・・正直高い。うちの近くに新しい駐車場ができたらしくチラシが入ってたが12100円/月 これに車検＋保険+税金となったら スマホやオンラインゲームで数万円使ってるひとだと 無理 イラネ・・となるのは当然だろう。あたしの最初の車は 弟が20万で買って乗り倒した八百屋のライトエースのバンだ。水物積むから荷室は見事に腐ってて 掃いてはいても錆が落ちる。当然タダだ。二代目は友人が派手にぶつけたミニカターボを直さずに乗ってた。これもタダだ。三代目はこれも タダでもらったＶＷのサンタナ 四代目今は無きサニーの４ＷＤのワゴン これは山との二拠点生活が始まったので資材を運ぶのに買った。２０万 ここで初めて趣味の車が出てくる。友人・知人に車バカが多くて フェラーリのＦ４０（当時５千万）を新車で買ったりしてた。あたしは元々バイク乗りなんで趣味の車は屋根のないスポーツカーが基本。で英国のライトウェイトの２シーターオープンを買おうとした。これは未だに持ってる。当然ソフトトップなんで雨ざらしにできない。で 無理だなーと思ってたら今住んでるマンションのシャッター付個別ガレージがついてる部屋が売りに出てたのを見つけた。部屋が2000万ちょっと ガレージが200万だ。まあいずれはどこか家は買わなきゃ・・とは思ってたのでいい。で車買った。次に買ったのはシボレーのAWDのミニバン これも山行く為だ。どれも中古で200万しないｗ 結構ハードな仕事してたんで基本給より残業代の方が多かったで無茶できたわけだが・・ まあその間 いつかはフェラーリてお高めの車雑誌のカーマガジンなんか買ってたけど。でもある日渋滞の中で思った。車って渋滞したら逃げ場がない。そりゃ雨降っても濡れないが解放感はゼロ。道具でしかない。趣味の車を除いて。が この趣味の車が英車だから派手に壊れる。ヘインズのマニュアル買って工具買って自分で整備してたけど 夏場渋滞はまったら 水温上がるから ヒーターを全開するような代物だ。当然エアコンなんかないｗ 趣味だから我慢できるけど 旅をするにはこれはしんどい。で またバイクに戻ろうと・・というか並行してバイクも乗ってたんだが 旅に出れるようなバイクが壊滅してる。嫁はんも中型乗るから2台いるわけで 調べてみたら 250のダブルシートのバイクって70万もする。当然そんな金も大病したから体力もない。友人にはCBR600をチューンして八幡平アスピーテの高速コーナーを１６０で回るのを無上の喜びとしてるのもいるけれど あたしは晴れた夏空の下の田舎道を嫁はんとたらたら走りたいだけ。そこでスーパーカブの１１０である。これだと新車で30万 嫁はんはタンデムは嫌だ・・というから 2台買って60万 車検はないし 保険も安い。高速には乗れないけど50キロ＋で下道行くならこれで十分・・と思うがどうにも踏み切れない。というのは ここんとこのあたしの体調不良と体力半分だ。バイクは当然暑いし寒いし雨にも濡れる。嫁はんはまだ仕事してるから 一緒に出れるチャンスは少ない。どう考えても無駄だ。じゃあ公共交通機関てなるわけで 友人が旅行読売なんか貸してくれたら 青春１８きっぷの旅とか載ってるが あれも学生の休みに合わせてあるので 混雑する時期にしか使えん。毎月静岡まで小田急やＪＲで通院してるんだが 別にそれでいいじゃん？とか思う。リーマンしてた時は出張で新幹線使ってたが もう10年以上乗ってない。もっぱら夜行高速バス専門。予約はスマホで取れるし 取れなきゃ安いビジネスでもラブホでもいいじゃないか？と思うと気が楽だ。渋滞しようが寝てればいいわけだしｗ 現地はローカル線やフリー切符ををうまく使えば車もバイクもいらない。キャリーバック捨てればザックだけで気楽にどこにでも行ける。観光地行かない田舎の旅がメインだから 何も無ければ歩けばいいわけでｗ で バイクも車も旅の足にはいらんな・・という結論に落ち着く。いつも京都に行くのは夜行高速バスだし 実家に行くのは京阪 スマホがあれば どこにいても高速バスは取れるから困らない。どんどん旅がスローになっていく。元々観光地巡りはしないので これでいい。まー残り時間は普通の人や嫁はんより遥に短いのだけど ゆっくり日本を楽しめたらそれでいいかな・・と思う今日この頃。急いで行って急いで帰ってどうするんだ？とか思う。時間は限られてるけど味わいたい思いが強い。
循環器の病院いって いきなりの雨に降られてずぶ濡れになってシャワー浴びたのに 今は陽が差してるのが悔しいｗ で 心因性でしょう・・と言われたのがなんか納得できなくて 先生藪なんじゃないか？とは思ったけどいい先生なんで 試しにベンゾジアゼピン系の精神安定剤セルシンを10ミリいれて2時間たった。帰って来た時は１２４だったのが 今は９４・・・うーん専門家の意見は聞くべきだな・・というのが正直なところだ。で 精神科ちゃんと行ってます？と訊かれたんで 心臓の具合も悪いし緊急事態は出てるし 東京は500超え 神奈川も300近いので行けなかったんですが 薬がなくなるので来週の月曜に取りました・・と言ったまでは良かったのだが 南方洋上に台風5号が発生のご様子。28日の月曜までには温帯低気圧に変わり関東からある程度離れる予報は出てるのだけど 小田急ー東海道ー伊東ー伊豆急と3時間半かけていくので これまたどうなるか怪しい。9時に予約したので こっちは5時前には起きなきゃならん。まあ心拍に関しては安定剤がある程度効くことがわかったのでいいんだが 片道3時間半は苦行だ。だが精神科医というのは まずは相性 次に柔軟に薬を変えてくれること そしてちゃんと話を聞いてくれることなので もう変えようがない。3時間半が苦行なので地元・近隣で検索してみたんだが 評判のいいところがひとつもない。精神科 自立支援を使って自己負担の2割を補助してもらえるのだが 病院を登録しなきゃならんので 変更登録して外れだったら目も当てられん。うちの市は残りの1割も補助が出るので 交通費に5千円近く使っても行くしかない。しかし なんで精神科医ってこんなに当たり外れが多いんだろうか？ あたしは最初の国分寺でも今の先生でも大当たりだったし 大動脈乖離の時の主治医や循環器のかかりつけも当たりなんだが
渋谷駅前の映像をネットで見たが 夜の9時だというのに昼間以上に人が多い。確か緊急事態宣言中は飲食店は8時で閉まるはずなのに この人たち（まあ若い人が多いのだけど）どこへ行くのだろう？と疑問に思う。仕事で東京に出てきてもう長いが渋谷も池袋も一度も行ったことが無い。別に自慢してるわけじゃないのだけど 東京で最初の職場が東中野で 当時両親が吉祥寺にいた。井之頭公園の池のそばだ。オリンピックのパブリックビューイングのニュースを知るまでは 井之頭公園て何割かは三鷹なのを知らなかった。まあ 仕事が納期に追われるソフト屋だったこともあり吉祥寺に住んでいながら 一度も井之頭公園に行ったことはない。吉祥寺で知ってるのは当時近鉄の裏にあったファミリーてＪＡＺＺ喫茶だけで他は全然知らない。嫁はんと暮らすのに国分寺に部屋を借りた。国分寺といっても国立駅の北側なので ほぼ国立。吉祥寺のＪＡＺＺ喫茶の友人が国分寺でメガネ屋やってた。あたしが知ってる国分寺はそれだけ。ほんやら洞も前を通るだけ。基本東京にいながら 職場と自宅とＪＡＺＺ喫茶以外ほぼ知らないｗ まあ高校時代までは三重の津だったが県庁はあるが田舎だ。勉強しないでバイクで海に行ったり友人の離れで酒盛りしてたりｗ 夜どころか昼間でも何もない・・ああ 登校前に津新町の手前にあるタカノって喫茶店でモーニング食べてから学校行くような落ちこぼれだｗ 学校は県下一の進学校だったが。地方の人はテレビで東京の映像を見て 都会に行けば何か素晴らしいことが山のようにある・・と思って上京するっぽいが（三重からだと 東京は行く・・で 上京するはまぎれもなく京都だ）大学時代はそれなりに色々あるだろうけど 東京はお金が無きゃ何もできない街。で バイトに明け暮れると時間がない。家賃は高い。人の繋がりは希薄だ。あたしはその当時やる仕事が東京しか無かったから出てきたけど 早くても8時 下手すりゃ終電 もっとまずけりゃ事務椅子で寝るわけで 行くのは吉祥寺のＪＡＺＺ喫茶だけｗ まあ東中野時代から大手に潜り込んだけど 行くのは吉祥寺のＪＡＺＺ喫茶と国分寺の友人とこだけ。この2つがあれば別に東京じゃなくてもどこかの離島でもいいわけ。で 吉祥寺のＪＡＺＺ喫茶はＪＡＳＲＡＣの無茶でみんな潰れて 国分寺のメガネ屋の友人の店もうまくいかないで潰れた。で どうしたか？ 山梨の山奥に拠点作って 平日は終電まで忙しく仕事して 週末は山で電動工具振り回して酒呑んでたｗ 結局東京にいる意味が無い。山梨に仕事があれば転職してたが やりたい仕事以外はしたくないから 二拠点生活だ。元々 東京に出るのが嫌で仕方なかったのだ。京都で友禅の仕事で嫁はん食わせることができたら京都にいただろう。東京に特段希望や憧れがないからなんで みんなあんな殺風景な街中で遅い時間にうろうろしてんの？と疑問。酒呑むなら 自宅で友人招いて呑んだ方が何倍もいい。そうやってきたから なんで外で呑みたいのかわかんない。オリンピックだって国際大運動会なだけなのに なんであんなに税金つぎ込んで 熱狂するのかわからん。なので このままリバウンドして緊急事態がまた出て無観客になればいいな・・と思うあたしは非国民だろう。でも 国際大運動会をやるより 国民の命を守る方が何倍も大事だと思うのだけど あの目つきの悪い人たちはどうしてそれがわからないのか疑問に思う。
相変らず心拍は114と高いがシャワー浴びてさっぱりしたので まあ良しとする。今回も買おうか迷って図書館検索したらあったので借り出してきた本。京の町家 杉本家 西川孟-写真 杉本秀太郎-文 中村和則-解説 淡交社刊 2018年初版だが これには元本があって 1992年に大判で出た京の町家・・の版型を少し小さくして再発したもの。新版が出た時点で もう杉本秀太郎氏は彼岸の人なので 秀太郎氏の次女である節子氏が前書きに謝辞を述べられている。京都も近代化というか没個性化が進んで京町家はその数を減らしてはいるのだけれど 杉本家 まあ元呉服商の奈良屋さんと言えば大店で 今市内に残ってる大きな商家では一番だろう。もう呉服商としての商売はしていない。秀太郎氏はフランス文学者であった。さてこれだけの町家をそのままの形で残すのは並大抵なことではないわけで 最初の版が出た時点では 京都市有形文化財の指定は受けていたがとても存続できるものではない。中京だ。が まあ平成4年に財団法人となり平成22年には国の重要文化財に指定されたので存続できるわけだ。まあ しかし大店・・といっても普通の大店ではないので 借り出してきて写真をみてたんだが 豪華すぎる。あたしのイメージのなかの京町家ってもっと小さな間口二間くらいの長屋のイメージなので うーむと思った。まあ それぐらいにすごい。蔵が3つに漬物小屋・炭小屋・米蔵・・て もうどこの世界の話だってんで 躊躇してたんだが 写真は当時の大店をよく表しているし 西川氏の光の扱い方がこれまたすごいので 写真集として価値あるな・・というのと 秀太郎氏の京都人ならではの細やかな文章といい これはやっぱり買うべきだな・・という結論に達した。初版というか先の京の町家‥の方は大判だが なんせ1992年初版だから 良い・・といっても評価基準がちがうだろうし これはamazonのマケプレで1300円近いので送料入れたら1700円近い。もっともヤフオクで6000円ちょいで出されてた御仁もいたから笑えないがｗ これ定価1800円なので税込みでも1980円だから 迷わずポチった。まあ あたしもいつかは洛中の京町家 通り庭のある・・に住むのが目標だったのだけれど いろんな古い日本家屋の資料を見てると こりゃあたしには住めないな・・と思ったのだ。とういうのは 和室というのは家具も何もなく 障子や襖を外してしまえば 畳だけで外と一体の空間になるところに美があるわけで 部屋に本棚や箪笥やテレビやオーディオがあったら 和室の良さを全部殺してしまうのである。高校までいた伯母の家 母方の４軒がかたまって住んでたわけだが どれも昭和初期の建築で 特に伯母の妹の家は総二階で台所は土間で 広い庭があって池があるような大きな家で 部屋の周りを板張りの廊下が巻いてる古い建築＋昭和で すごい好きだったが それとてもう本来の和室としては使いづらい代物だった。南側の一番いい場所に仏間があるんだから それだけで 多感な青少年には無理であるｗ まあでも自分が歳をとってみると 洋風の建築より 隙間風が入ろうが 毎日雨戸立てなきゃならなくても 足が冷える土間のだいどこでも やっぱりいいのだ。山梨で２０年くらい二拠点生活をしてて ログハウスもどきにも住んでた。薪ストーブの良さも丸太の香りもいいのだけど 寒くても畳・火鉢・炬燵の生活が懐かしいのだ。廊下との仕切りはガラスの入った障子だから和紙１枚なのだけれど それが柔らかい光を取り込み 暗いところはほの暗い。日本の町並みとか この杉本家を見ても生活感がないから すさまじく良いのだけど ここに1000冊の本とＰＣを持ち込んだらどうなるか考えたら答えは明白だ。で 今は東京都下の高層に住んでるが これはこれでいいけど やはり癒されないのだ。だから移住ではないが京都に京都らしい町家 何もない和室があったらな・・と思ってたわけだが 大病して明日をも知れない体である。夢のままおわるのか 少しは実現できるのかはわからないけど 京の町家は最後にたどりつくべきゴールなんだろうな・・と思う。もう少し頑張って生きよう。
