前回に引き続き図書館で借りた津村記久子氏の著作である。最初に読んだのが とにかくうちに帰ります 新潮社刊 2012年初版。フィギュアスケートの話と タイトルになってる埋立地の会社に大雨で閉じ込められたサラリーマンの脱出劇の話だ。まあフィギュアはもうどうでもいい話 とにかくうちに・・は よくもこれだけ細かく引き伸ばせるものだな・・という感じの話だ。つまらない。次が織田作之助賞のワーカーズ・ダイジェスト集英社 2011年初版 これはすばるの連載だったらしい。この人の話は若い中堅サラリーマンの心の襞を全部引き延ばして細密描画するのが作風らしいが 普通仕事してる人ならみんな経験したり感じてることを文字にしてるだけである。20代後半から30代少し過ぎたあたりの登場人物だから まあターゲットはその辺か・・著者自身は7年間サラリーマンしながら書いてたわけで その時の経験の引き出しから取り出して・・というかマスキングテープでボードに貼ったメモからかしらんが 話を構成してる。 内容的にはとにかくうちに・・とほとんど変わらん。同じような変わり映えしない本が2冊続いたところで正直うんざりした。で まあ他もあるだろう・・と三冊目のウェスト・ウィング 朝日新聞出版刊 2012年初版にとりかかる。空港がらみの話か?と期待したら 雑居ビルの東棟と西棟の話である。東棟はすぐに壊されちゃうので 物語は西棟の中でおきるさまざまな人間模様・・というところだが 基本的に前出の二冊と傾向は同じ。倍くらい分厚いから 時間つぶしに読むなら2倍持ってお徳・・というだけ。この三冊に関して言えば書かれた時期も近いし 登場人物も 小さな会社の20代後半~30代前半のサラリーマンの男女が主人公であるってことで 書き方も同じ。昔から金太郎飴・・ってあるけど 断面が金太郎か桃太郎か・・くらいの違いしかない。味はみんな同じ飴だ。三冊読んで こんなん今更時間かけて読まなくても 更には1500円前後出して買ってまで読む内容だろうか?とすら思う。 少なくともこの三冊は図書館で十分だろう。どれかだけ読めば三冊読んだ気になること請け合いである。まあでも津村氏 どんなに悲惨な状態でも最後に少しだけ救いを書いてるとこなんかは 巧いな・・とは思うがw
思い立って 図書館で津村記久子を8冊予約入れたら即日5冊が準備できました・・・になって翌日には一冊が準備できました・・になった。たまには体動かさないといかんなーうと思ったのでゴム草履にハーフパンツにTシャツなんて コンビニにタバコ買いに行くような格好で取ってきたのだが・・なんで津村記久子か?というと amazonの欲しいモノリストの整理をしてたら 氏の やりたいことは二度寝だけ・・ってのがリストに入ってて あれ? なんか持ってたような・・と引っ掻き回したらミュージック・ブレス・ユーが出てきて 実はこれ買ったまま未読。これが見つかる前に 図書館の予約を入れちゃったので 自分で古書で買った奴と図書館のが2冊あって これを今読んでるのだが 3日でハードカバー6冊はさすがに無茶だろ?と思ったが 5日には京都に行くので必死で読んでたらもう5冊読んでしまったw 最初に興味を惹かれた やりたいことは二度寝だけ 講談社 2012年初版 から読み始めたのだがこれがどうしようもなく酷い。津村記久子って なんか賞をいっぱい取ってるよな?という記憶があったので ググってみたら2009年の芥川賞作家で 他にも野間文藝新人賞(これがミュージック・ブレス・ユーだ)やら織田作之助賞(ワーカーズ・ダイジェスト)なんかを受賞してるまあ純文学作家だ。まあ それを知らずに借りたわけだが・・・どうも文学関係の賞って去年も今年も友人が文藝春秋を貸してくれたので芥川賞も直木賞も受賞作を読んだのだが どこが素晴らしいのかさっぱりわからん。タイトルのみならず どんな話だったのかすら覚えてない体たらくだ。あたしが認める文学関係の賞と言えば 本屋大賞だけなのでいたしかた無しw 好きな作家は森見登美彦氏や片岡義男氏 最近と言っても大昔のジャック・ケルアック・・て方向だから わからなくて当然か?とも思う。さて やりたいことは二度寝だけ・・だが これはエッセイ。日経やらすばるやら群像なんかに掲載されたものをまとめたものだ。読み終えた後で一番腹が立つのが 二度寝の話がどこにも出てこない。あとがきで氏が二度寝については後書きだけですみませんと謝ってるけど あたしもタイトルに惹かれて読もうと思ったクチなので なんだこりゃ?なのである。まあ内容的にはプリントアウトした裏紙を使ったメモ帳の話とトイレの話とドラクエとサッカーの話だ。他にもあるけど・・どうしたらこんなつまらんネタで単行本を出そうと企画した編集がいた・・ということがすさまじく疑問なわけ。 あたしが以前に京都中京の町家別荘買った自慢話なんか聞きたくない(でも古書で買ったがw)某永江朗氏の そうだ京都に住もう・・よりまだつまらない。まあ芥川賞って純文学だから こういう頭の中身なのかな?と 大幅に割り引いても これに1500円出す価値は見受けられない。図書館で借りて つまんねーの・・と笑い飛ばして読めば十分かと。もう一冊図書館の待ちでまってる 二度寝とは遠くにありておもうもの・・もどうせつまらんのだろうな・・と思うと萎える。まあ6月までに順番がまわってくれば読むだろうが・・
戻ってきて あまりの戦果無しにがっくりしていたのだが まあこれもある程度は予想されてたので 次の候補・・とか見てるのだが さすがに京都 東京以上に高い。上京は土地勘があるので あちこち探してみたが あんまりしっくり来るところがない。今の東京部屋以上にいい環境は無いので 無理に買わなくても・・というか それ以前に買う資金なんかどこにも無いわけでw いいところがあったら東京を売って買おうかな・・とか思ったりもするのだが それを超える物件はちょっといいかな・・と思うものでも5千万 あーこりゃいいわ・・と思うと1億5千万・・てそりゃ数字の上では0が1個か2個多いだけだが それこそ大富豪でなきゃ無理。大貧民のあたしではとても無理である。じゃ京都は諦めたのか?と言えば そうでもなかったりする。街全体に学生が多いので 新しくない1Kくらいなら4万円台 少し離れると3万5千円くらいであるので どうせもう先は長くないので 借りてもいいかな・・とか思う。最近泊まってるドミトリが一泊2500円で1週間だと1万5千円 一度行くと2週間くらいいるので まあ3万・・もう少し出せば狭くても部屋が借りれる。食事は学生街なので 学生相手の定食屋はいっぱいあるし 王将だってあるわけで 一日一食だからまあ700円w どこをとっても古都京都でなく 学生の街京都なのである。あたしが京都で学生時代をおくったのは相当昔だが 当時と比べて家賃が数倍になってるわけでもなく せいぜい諭吉のおっちゃんが一人半くらい増えただけなので 車を手放せば京都に部屋なんてたやすい。まあ大病して体力が落ちたし 嫁はんは免許はあるけどもうバイクは乗らない・・というので 先日ナンバーを切ってきた。相変わらず趣味の車もあるけどこちらも車検切れ。長年取ってたまあエンスー系の車雑誌 カーマガジンも最近の車に全く興味が無くなったので 今月で定期購読は終りである。あと定期購読してるのはオールドタイマーって隔月の旧車雑誌とミスターバイクくらいのものだ。ああ そういえスズキの刀が復活したが 151万・・あそこまでのパワーはいらんよなぁ・・という以前に重たくて振り回せないと言う以前にそんな大金は無いw ハスラーが買えるじゃん? 嫁はんと旅に出る足だろ?とか思うと もう手持ちのクラブマンかXLRを復活させればいいだけなので バイクも新車に興味はない。まあCRFとかSRあたりがかろうじて候補に残ってるが・・先日トライアンフのT100が走ってけど音がしょぼいw どんどん興味のあるものが少なくなっていく。Jazzにオーディオにバイクに車に山遊びに建築に・・と。しかし若いころからギャンブルや風俗に全く興味が無かったし 嫁はんがしっかりしてたから好きなことして中古でもマンションも買えたし・・いろんな意味で 嫁はんがいなかったらあたしはどうしようもない大人になってただろうな・・と思う。人生で最大の収穫・・って言葉は悪いけど嫁はんである。で 開かずの押入れを整理してたら 箱に入ったままで未使用のキャリーケースが2個出てきたw 先日高速バスに載るサイズ・・って2個買って 1個はモノが来たらどうも積み込み断られそうなサイズだったりして 無駄ばっかりしてる。まあ飛行機で行くようなところだったらいいのだが 最近は京都ばっかり言ってるから 押入れに空気が詰まってるようなもんで 道理で部屋にモノが溢れてるわけだ。来月あけたら 今度は賃貸の部屋を探しに2週間ほど行く。その間に大阪の実家にも顔出して・・と それなりに忙しかったりする。あとどれだけこんなお気楽な生活ができるかわからんが 最近良く夢にみたり考えたりするのは どこにも遊びに行けなくてもいいから仕事したいな・・ということ。結局人は仕事を通して成長しそして学ぶのだな・・ということだ。こんな体になった今 余計そう思う。あー仕事なんかかったるくてやってられんよー・・というあなた 仕事の無い生活がどれだけ張りが無いか知らないだけである。嫌な上司や客や同僚がいたとしても仕事があるだけ恵まれてるのである。昨日は障害者手帳の更新にいってきた。もう体も心もぼろぼろだが それでも仕事がしたい。
まあ こういう風に考えるのは貧乏人の証なんだろうが・・東京と京都は夜行高速バスで行き来してる。新幹線が1万5千円近いのに比べたら 平日ならバスは5千円ちょい。往復しても1万ちょいだ。まあそんなことはどうでもいいのだが 話は飛ぶ。京都は古都ではあるがパンの消費では日本一らしいが 志津屋と進々堂という二大チェーンの他に独立系パン屋が数多くあって どこもそれなりに個性があって流行ってるのだ。まあそんなことはどうでもいい。京都駅の北口にバスの案内所というかチケットカウンターがあるのだが その入り口側に進々堂のショップがある。で バスが22時過ぎなので そこには切り株の椅子があるので座って待ってるわけ。で 目の前がパン屋なわけ。営業時間が22時までなので22時になったら 売れ残ったパンをゴミ袋にざざーっと入れて廃棄するのである。先日というか木曜の晩だったがかなりの売れ残りがあってまだ棚はいっぱいなのに22時閉店と同時に廃棄がはじまる。スケルトンのパイプのシャッターだから檻の中みたいだが ぽんぽんゴミ袋に捨ててるのを見て 捨てるならくれよーと何度思ったかわからない。街のスーパーなんかだと閉店1時間前なんかになると弁当や惣菜に半額シール貼って一掃するんだが・・・まあブランドイメージがあるから定価販売 売れ残ったら廃棄して豚の餌にするんだろうが なんとももったいない話である。あたしは京都滞在中の経費は極力おさえているので 食べたいけど買えないのに~ 目の前で大量に廃棄されるとシステムとはいえ 食べ物を粗末にすると地獄に落ちるぞ・・と強く思うのである。
ここは激安 まあ桂川の右岸で隣はもう大阪府だが・・ 250世帯くらいの大きなマンションの一階 56平米もある3DKだがなぜか430万 築43年の3DK・・なぜこんなに安いのかはなはだしく疑問だったのだ。まあ見てるサイトは外観の写真しかなかったので見に行ったのだが 部屋の中が茶色w 壁が木目のプリント合板だw 高度成長期に建てられた安普請て感じだ。老夫婦でも住んでたのか家具がそのまま残ってる。撤去は要相談だそうな。畳の部屋が2部屋あるのだが なぜかカーペットがひいてある。もしや・・とめくって見たら 畳がご臨終w 唯一の洋室には応接セットと思われる黒に花柄の椅子が4客。テーブルは無い。どうやって生活してたんだ?と思わせる。キッチンの流しも古くて木目のプリント これは交換しなきゃ無理だろう・・という代物である。で トイレは昭和の公団住宅みたいな古ぼけた代物 風呂にいたってはまさかのバランス釜だ。それに洗面台も古臭いし壁紙が昭和レトロというか70年代当時の幾何学模様の代物。これ買ったらフルリフォームしなきゃとても無理。最低でも300~400万はかかる。安いわけだ。それに1階なので防犯上の問題もあるし・・同じマンションで上層階はある程度改装してあって750~850万で何部屋か出てるのでそちらの方がお得だとは思うが それだけの予算は無いw 結構期待してただけに痛いのである。買い物は近くに大型スーパーがあるのでなんとかなりそうだが それ以外は何もない・・というか 工場地帯なのだ。マンションの前の通りをはさんで大きな工場 ダクトから蒸気があがってるw その工場の向こうもまた工場・・というわけで 工場地帯の中にぽつんとマンションがある感じである。ここは足の便が悪くてJR京都線の向日町駅から徒歩20分 JR京都駅からのバスは1時間に1本だ。いくら安くても1階は嫌だし 改装しないと無理でそれもかなりかかるとなれば上層階の改装された部屋を買うのがセオリーだろう。まあ車が無ければ生活が成り立たないところ・・というべきか・・ 歳を取って車に乗れなくなったら陸の孤島になるだろう。もちろん工場だらけなので 京都らしさは微塵もない。地方都市みたいな環境だ。学生時代西陣に住んでたのだが 上京で北野天満宮や上七軒が近かったので京都らしさをふんだんに感じていたので京都に住みたいというのはそういうイメージを引きずってるわけで これなら東京と変わらん。むしろ東京の方がいい。それに窓からは工場しか見えないのに それに800万とかかけるのは無理がありすぎるw というわけでGWの部屋探しツアーはこれで打ち止め全滅である。これなら狭いけど上京のワンルーム550万前後の方が何倍もいい。で みごとに大破撃沈でGWは終わった。京都市と言っても広い。やっぱり洛中に住みたい。余談だが 上京賀茂川の近くで建築条件付の更地が売りに出ていた。18坪 3480万 上物は1380万で建つらしい。 併せて4860万w ほとんど笑える価格であるw まだ当分の間はゲストハウスから部屋探しに出る日々が続くのだろう。