地元実業家・足立全康が横山大観のコレクションをもとに、1970年に創設された足立美術館、思った以上に古い美術館だったことに驚きました。
どこを切りとっても絵画のように見える美しい庭園は「額縁庭園」と呼ばれ、近景には大木、中景に枯山水、遠景には借景として山並みが広がります。右から左へ動くと遠景の山並みはそのままに手前の庭園が動くように見えるので不思議な感覚になります。借景だけでなく床の間の壁に穴を開け景色を掛け軸にしちゃったものなど、自然の風景を美術品のように見せる興味深いしかけがあちこちに!
奥に見える滝は「亀鶴の滝」。横山大観の那智乃瀧をイメージして1978年に開館8周年を記念して敷地外の亀鶴山に開瀑した人工の滝。岩肌の見える滝が背景にあることでより奥行きが増したように感じます。休憩は庭を眺めながらおぜんざいを。贅沢な時間です。最後は横山大観をはじめとした近代画壇の絵画や美術品を鑑賞、絢爛豪華という言葉がぴったりの大観の「紅葉」は本当に素晴らしかったです。
2019年・リフレッシュ休暇でドライブ旅行