ペレス・プラード楽団 「ボンゴ・コンチェルト」のLPジャケット
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高校の頃は、ラジオが主体でテレビを熱心に見ることは余りなかった。
ラジオを聞くとしても、洋楽の番組が中心だった。
そんな中、これはいいと強烈な印象を受けた曲がある。
ペレス・プラード楽団の『花火』である。
【YouTubeより】
『エル・マンボ』『マンボNo.5』などは当然知っていたけど、これを聞いて初めてこの楽団を意識した。
余りいいので、この『花火』が入っているLPを買って聴いてみると、どの曲も素晴らしい。
こうなると、遅まきながらペレス・プラードの楽団にのめり込む羽目になった。
このプラードのマンボがラテン音楽を聴くきっかけとなり、「ラテン音楽入門」(中村とうよう著、1962年)も読んでみたりした。
そして、興味は「ザビア・クガート」「エドムンド・ロス」「パーシー・フェイス」等の楽団へ、どんどん広がっていった。
ある日の日曜日、ペレス・プラードの新曲が偶然にもラジオから流れてきた。
『ボンゴ・コンチェルト』という曲名。
17分の大曲である。
ボンゴとコンガの競演。激しくリズミカルに叩き合う熱演。
聞き終わって、これは凄いと一度で気に入ってしまった。
そして、すぐにこのLPを買うために名古屋まで行った。
後は、飽きもせず何度も聴いて幸せ一杯であった。
少し経って、これも大曲の「ブードゥー組曲」(1954年、23′16″)も買い求めたりした。
高校を卒業して少し経った頃、ペレス・プラード楽団の6回目の公演(1967年7月11日)が名古屋中日劇場であることを知った。
早速、プレイガイドへ前売りチケットを買いに行き、求めた席が最前列のど真ん中。一番乗りだった。
当日のコンサートでは、プラードは曲に合わせ、例の”ウーゥァ””アゥァ”と掛け声を入れ、
舞台を所狭しとエネルギッシュいっぱいに動きまわっていた。
そして、5人の女性ダンサーも踊りまくって花を添えてくれた。
私はもう興奮しっぱなしで、時間が経つのを忘れて夢中だった。
15年ほど前に来日した時もコンサートを楽しんだが、プラード本人はとうの昔に亡くなっているため、懐かしさが先に立ってしまった。
下に『ボンゴ・コンチェルト』をYouTubeから貼り付けてみた。
この曲を検索してみると、いろいろな制作年で記事が書いてあったりする。
私が持っているLPは1966年9月のUnitedArtists(日本コロムビア発売)盤だが、ジャケット裏の解説には録音時期等が一切載っていない。
なお、1972年盤は演奏時間が違っていて録音時期が異なる。
そもそもペレス・プラードは、有名曲などは何度も録音していて、
ベスト盤等の場合、同曲でも録音時期が書いてない限り、名演を探すのは非常に難しかったりする。
【YouTubeより】
"Concierto para bongó" - cuban Pérez Prado and his mexican Orchestra