ポケットの中で映画を温めて

今までに観た昔の映画を振り返ったり、最近の映画の感想も。欲張って本や音楽、その他も。

「ミニシアターを救え!」プロジェクト について

2020年05月05日 | 社会一般
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が、今月末まで延長された。
自分は責任を取らず、国民に犠牲を強いる一方のそのやりかたに疑問を持っているがここでは言わない。

新型コロナウイルスの自粛要請によって、ミニシアターは存続の危機を迎えている。
私は映画を愛しているから、その関連でミニシアターの行く末についてが非常に気にかかる。

そのことを少しでも知ってもらうために、
#SaveTheCinema 「ミニシアターを救え!」プロジェクト をリンクしておきたい。

発起は丁度、1ヶ月前である。
呼びかけ人が34人・団体。
賛同者は、388人・団体で、
ざっと数えてみると映画監督が70名以上、俳優は50名以上となっている。
もっとも、肩書きがダブっているので正確には表せない。
この賛同者を眺めていると、不思議な印象を持つ。
映画評論家の類、例えば評論家・批評家・ジャーナリスト・研究者等の名称を合わせても10人に満たない。
その中には外国人名も入っていて、それにしても余りにも少なすぎる。
それか、映画評論家と称する人たちはこの事柄について、どこか違う発表領域によって行動していて、こちらがたまたま知らないということだろうか。
いずれにしても、微々たる力としても影ながら応援していきたい。
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「山口敬之氏」に関連するメモ書き

2017年05月30日 | 社会一般
山口敬之氏のスキャンダルについて、メモしながら整理しておきたいと思う。
言葉としてスキャンダルがいいのかは、よくわからないが。

山口敬之氏の職歴。
1990年4月、TBSに入社。
2013年からワシントン支局長。
2015年4月にワシントン支局長を解任。
2016年5月にTBSを退社。
以後、フリーランスのジャーナリスト。
2016年6月に『総理』を上梓。

※ 安倍政権ご用立てのジャーナリストとして有名。

2017年5月、2015年4月の準強姦疑惑が「週刊新潮」で報道される。
その内容は、
2015年4月3日に、ある女性が山口氏と面会し、翌朝レイプの被害に遭ったという。
(具体的内容は省略)

4月30日、高輪署で告発状を受理。
6月8日、山口氏を逮捕しようと成田空港に行った捜査員から「上からの指示で逮捕できなかった」との情報。
8月26日、山口氏、書類送検される。
翌年2016年7月22日、「第三者の目撃やビデオなど直接的な証拠がないと(起訴が)難しい」と、嫌疑不十分で不起訴処分。

では先の、「上からの指示」という、指示した人物は誰か。

中村格(いたる)警視庁刑事部長(当時)。
中村格氏の職歴。
1986年に警察庁に入庁。
民主党政権時代に官房長官の秘書官を務める。
2012年12月、自民党に政権移行するが、2015年3月23日までそのまま官房長官の秘書官を続投。
菅官房長官から、将来の警察庁長官とまで称される。
2015年3月23日から2016年8月22日まで、警視庁刑事部長。
2016年8月22日から、警察庁刑事局組織犯罪対策部長。
共謀罪の法案が成立すれば、摘発を統括する部署はまさしくここになる予定。

今年5月10日、山口氏は自身のフェイスブックで、「私は法に触れる事は一切していない」、
「当局の厳正な調査の結果、違法な行為がなかったという最終的な結論が出ている」などと、週刊新潮の報道に反論。
この投稿に、安倍首相夫人・昭恵氏が「いいね!」を押す。
これに対して、ネット上で炎上。
昭恵氏、「いいね!しただけで、あんなに責めなくてもね(笑い)」。
安倍首相、「まぁ昭恵もね、悪名は無名に勝るっていうしね(笑い)」。

週刊新潮が山口氏に対して質問状を送ったところ、山口氏が相談のため北村滋・内閣情報官に転送しようとして、そのメールを週刊新潮に誤送信。
北村滋・内閣情報官とは。
名実ともに安倍首相の懐刀で、内閣情報調査室のトップを5年も務めたベテラン。

昨日の5月29日、被害女性が検察の不起訴処分を不服として、検察審査会に審査を申し立て。
その後で、女性が「結果が私にとって受け入れられるものではなかった。捜査で不審に思う点もあった」と不服申し立ての理由を、実名で記者会見。
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行政が行おうとしていること

2016年10月05日 | 社会一般
東京都は小池知事になって豊洲問題が連日報道されているが、オリンピックがらみでこのようなことも行われようとしている。

千代田の街路樹を守る会の訴え。

100年の街路樹をオリンピック開発から守って下さい!
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合掌

2016年09月18日 | 社会一般
8月19日に記事に書いた杉山千佐子さんが亡くなられた。
杉山さんは、名古屋で「全国戦災傷害者連絡会(全傷連)」の会長として、民間戦争被害者を救済する援護法制定運動に取り組んだ方。
101歳。
合掌
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「杉山千佐子」という方について

2016年08月19日 | 社会一般
先日、テレビのローカルニュースで杉山千佐子さんのことを取り上げていた。
昨年10月に自宅で転んで入院し、退院後は一人暮らしをやめて老人ホームに入居してみえるとのこと。
画面を見る限り、部屋のベット生活が多そうに感じた。

杉山千佐子さんは1915年生まれ。来月で101歳になられる。
1945年3月、杉山さんは名古屋空襲で鼻の上部をえぐられ、左目を失った。29歳の時のことである。

私が若かった頃、国への抗議・要求のための集会、デモがよくあった。
そのデモの最後尾に、大きな眼帯を片目にした一人のおばさんが歩いてついてくる。
当時、変なおばさんがついてくるなあと不思議でならなかった。

その後30歳代の時、労働組合の動員で、野党の県本部へ衆院選挙の応援に行った。
一人で電話番をしていると、あのおばさんが入って来て、部屋の中をあちこち歩きながら何やらひとりでしゃべる。
歩くのをやめると私にも話かけながら、最後に、「傷痕」(全国戦災傷害者連絡会機関誌)を2、3冊くれた。
この時が、杉山千佐子さんの名をはっきり知った時である。

杉山さんは、57歳の時の1972年、戦中に傷ついた民間人は何の支援も受けられず放置されているとして、
全国戦災障害者連絡会(全傷連)を結成し、空襲による戦災障害者に対しての国の救済を求める運動を起こす。
それを受け73年から89年に14回、「戦時災害援護法」案が野党から提案される。

遡れば、軍人、軍属には1952年に「戦傷病者戦没者遺族等援護法」が制定され救済されるようになった。
また、原爆の被爆者援護施策としては、1957年に曲がりなりにも「原爆医療法」が制定され、「被爆者援護法」への流れを作った。
しかし、この「戦時災害援護法」案に関して、国(与党)は、「内地は戦場ではない、民間人は国との雇用関係がない」と応じず、結局は廃案にした。

2006年、杉山さんの軌道を追ったドキュメンタリー映画『人間の碑~90歳、いまも歩く~』(林雅行監督)がミニシアターで上映されたので観に行った。
映画の出来としては、正直、そんなに感心しなかったけれど、やはり、このような映画を作るということは、貴重だなと感じた。
しかし残念なことに、関連する第二弾の作品『おみすてになるのですか 傷痕の民』(林雅行監督、2010年)は見落としてしまった。 

2010年、杉山さんも老齢のため、全傷連は全国空襲被害者連絡協議会に合流。

100歳の誕生日の翌日の昨年(2015年)9月19日、安全保障関連法が成立。
杉山さんの「百歳までに」との願いは、とうとう届かなかった。
そして、旧軍人軍属や遺族には恩給や弔慰金を50兆円支払うことができても、民間人は今だ無視されたままとなっている。

それでも杉山さんは、
「戦争は兵隊だけがするんじゃない。空襲で被害を受けたのは、女子どもと老人です。
弱い者が最後まで放ったらかし。このまま死ぬわけにはいかない。

この援護法を作っておけば、国民も軍隊と同じように保証すべきであるということが決まってくる。
戦争をやろうと思ってもどえらい金が必要になりますから、この前の戦争のように、国民を塵芥のように使って使い捨てすることができないようになる。
私の時に実現できなくても、世の中にこういうことを言い続けた女がいたと、誰かが引き継ぐ。活動をはじめたときからそういう考えです」
と希望をもつ。
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「安保法成立」について想う

2015年09月19日 | 社会一般
2015年9月19日、参院本会議で「安全保障関連法」が成立した。

これでアベは大手を振りながら、アメリカに胸を張って成果を報告できるという訳である。
国民の命を、平和な暮らしを守ると言いながら、本当はアベにとって、日本国民の一人ひとりのことはどうでもいいのである。
なぜか。

国民の声を聞こうともしない人間に、国民のことを真剣に考えられるはずがないからである。
と私が言っても、内閣支持率が40%近くある。
と言うことは、相当数の人がアベでもいいんじゃないかと思っているわけである。
これは身近な例でもわかる。

私は地元の仲間と定期的に飲み会をしている。今月は17日夜。
そのうちの一人がストに参加すると言って欠席をした。
「安全保障関連法」が参院特別委員会でどうなるかという時である。

私がその欠席ことを報告すると、「今更、ストしたってどうしょうもないじゃないか」。
「するのだったらもっと前でしょう、今まで黙っていて」。
と感想があって、後はどこそこに旅行へ行ったという話。
これが日本国民の縮図ではないのか。特殊ならいいのだが。

ようは、政治が他人ごとである。将来、自分、子供、孫たちに影響があるとしても。
人間は目先の計算が出来ても、将来のビジョンを考えるのは億劫なのか苦手である、と私は思う。
人が思考停止している間に、悪賢い者はちゃんと計算しているものである。

力を持たない我々一人ひとりが、権力者は何をしようとするかという想像力を働かせないで、
チェックすることを怠った時、相手は内心高笑いをしている。
ようは国民は舐められているのである。
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NHKニュースで「大雨の甚大な被害」を見て

2015年09月11日 | 社会一般
NHKのニュースを見て、気になったことがあるので急遽書いてみることにした。

台風18号の影響による大雨で甚大な被害が出た。
茨城・常総市の鬼怒川の決壊。
それに伴う死者に行方不明者。
宮城・大崎市の堤防決壊や他の地域でも氾濫、土砂崩れなどして、不幸にも死者が出たり、被害に遭われたりして、本人、家族の気持ちを想うと言葉が出ない。
国の支援も含め、一刻も速い復旧を願ってやまない。

このことに関連するが、ネットニュースを読むと、
「福島県飯舘村で河川があふれ、除染で出た廃棄物を入れた大型の袋(容量1立方メートル)が少なくとも82袋、河川に流出したと環境省が発表した。
37袋は回収したが、冠水で重機が入れない場所もあり、残る袋の回収作業は難航している。」と出ている。

あれ、そんなニュースってテレビで言っていたかなと思い、9時(11日)からのNHKニュースを見てみた。
そしたら、鬼怒川、宮城の堤防決壊の詳細報道の後で、福島でもという形で、一瞬に近い映像で流した。

観た感じでは、福島でもそうだったんだな、でもそんなに大したことでもなかったんだなという印象である。
しかし、よく考えてみると、こんなに些細なニュースなのだろうか。
放射能汚染されているはずの廃棄物が、どこかへ流れてしまったのである。
重大なことではないのか。
それをNHKは、他の被害地の間に紛れ込ませて素通りさせた。
このことは、勘ぐって言ってしまえば、NHKよる情報隠しではないだろうか。

私の杞憂に終われば良いが、如何なものだろう。
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今、敢て政治について発言する。

2015年07月16日 | 社会一般
このブログは映画日記のつもりであるが、今回は敢て、政治のことを書こうと思う。
昨日、安全保障関連法案が衆院特別委員会で強行採決され、本日、本会議で可決されたからである。

将来、孫の世代から「あの時、私たちは親の保護のもとに育っていたのに、今の状況にしてくれたのは誰か。
あなたはその時、何をしていたのか。あなたも当時者として責任を取って貰えますか。」と問われた時、
私はどのように答えることができるか。
その架空の問いに対して、私は沈黙するしかないかもしれない。
しかし、この法案に対して、沈黙することは黙認することになる可能性があると思い、発言することにした。

集団自衛権を閣議決定し、その行使を容認する法案を今回、衆議院は可決したのである。
では、集団自衛権とは何か。他国を武力で守ることでないか。
その他国とはどこか。想定されるのはアメリカか。
と言うことは、アメリカ自体が攻撃されていなくても、可能性があるので助けてと言った場合、日本はどうする気か。
可能性というのは様々な場合があり、自分の考えが誇大妄想だったとしても、思えば可能性になる。
そんなアメリカから援助してほしいと依頼された時、時の政府はどうするか。
「はい、わかりました。」とならないか。
結論は、今の政権を見ればいい。
日本の国民に説明する前に、アメリカに集団自衛権の約束をしているのである。
それで、丁寧に国民に説明する、理解は深まっていないけれど、やる時はやると言うのである。
アメリカにへつらって、その顔のまま、国民を見下すのである。
どこの組織にも、これに似た人がいる。
会社組織では、上司にペコペコし、部下に威張る人である。
人間として、厭らしい人である。
このようなことを、一国の首相がやっている。
国会でヤジまで飛ばす。それこそ、国際世界に対しての日本の恥である。
この法案を通すにあたって、与党の一角である、平和主義を自認する党も加担した。
なにが平和主義と言えるか。

平和の宣言、日本国憲法序文及び第9条を読めばすぐわかる。

日本国憲法

第二章 戦争の放棄
第9条
 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

この文を読んで、どのようにしてテッポウを持って、のこのことよその国に行けるというのか。
素直に読めば、行けないのは子供にもわかるのではないか。

そもそも、今の政権政党は憲法改正を目論んでいる。
その草案はどうなっているか。
軍隊は持ちましょう、国民には公共のために権利は我慢してもらいましょう、と言うような文言があちこちにある。
ようは、国民は国の利益のために、少し我慢してもらおうと言うことである。
主権在民の否定である。怖ろしいことを平気で考える政党である。
その政党を国民が支えている。
この政党は余り良くない、しかし、野党も頼りない、今の政治はダメである、
というような理由で、政治に白けて、半ば無関心になる人たちがいる。
その結果、どうなるか。
もくろみのある政権の思う壺である。
国民が政治参加できる最大の方法である選挙において、他の党もたいしたことがないから、一番大きい党に入れるとする。
その結果が今の状態であり、数の力でやりたい放題やってもいいということになる。
理由は、最大の意見は民主主義の根源だから、という言い訳が成り立つ。この場合、意見は人数の多さであるけれど。
そもそも、今の政権が発足した時点で、経済政策をエサにしながら、今日の状況になるのは、当然のごとく予測できたことである。
なぜか。この国の首相は、祖父を尊敬している人物だからである。
祖父は何をやったのか。60年安保の、当の首相である。
当時、私は小学生であったが、安保闘争はその小学生たちが意味もわからず「アンポハンタイ、アンポハンタイ」と、
音頭を取りながら遊んだ程の重大事件だったのである。

今の政権を誕生させたことにより、日本はどのような道に進もうとしているのか。
憲法を権力者が無視、あるいはいじろうとするということはどういうことであるか。
憲法は主権在民である。国民に権利があるのである。
権力者が暴走しないように、憲法によって縛っているのである。

第十章 最高法規
第99条
 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

首相ほか大臣、国会議員などは憲法の擁護・義務を負っているのである。
憲法を変えようと政府、国会議員が言い出すということは、それだけで憲法違反である。
そして、この99条には、国民は入っていないのである。
と言うことは、憲法を変えようとする場合は、国民の発意だけである。
この国の首相、および国会議員が、改正しようとおっぴらに言うことは憲法の侮辱である。
では、それはうまくいかないだろうとなると、次に何をしたか。第9条の解釈変更である。
そして、今日の出来事である。

悪い芽は、本来、その前兆があるうちに潰さなければいけない。
ある程度、大きくなってからでは困難になる。
もっと、大きくなれば、より一層困難になる。

私は、思い出す。
老教師が愛国心を説き、積極的に若者たちを戦場に送り出した『西部戦線異常なし』(ルイス・マイルストン監督、1930年)の、
塹壕で蝶に手を伸ばしたが為の青年の運命を。
そして、『禁じられた遊び』(ルネ・クレマン監督、1952年)のラストシーンの
「ミシェル、ミシェル!・・・ママ!」と叫びながら、雑踏に迷うポーレットの不安を。
私たちは二度と、雑踏に消えたポーレットを作り出してはならない。



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