『トラッシュ! -この街が輝く日まで-』(スティーヴン・ダルドリー監督、2014年)を観てみた。
ブラジルのリオデジャネイロ郊外。
アンジェロが、今まさに出かけようとしている時、部屋に警察隊が強行突入してきた。
アンジェロは窓から逃げ出したが、追い詰められたため、ポケットから財布を取り出して道路に放り投げた。
偶然、財布は走っていたゴミ収集車の荷台のゴミの中に落ち、その収集車はゴミ処理場へと向かった。
「ゴミ山」のゴミ漁りを生活の糧としている者たちの一人、少年のラファエルが財布を見つけ、中にはお金があって大喜びする。
財布には他に、小さなカレンダーや少女の写真、アニマル・ロトのカード。そしてコインロッカーの鍵が入っていた。
ラファエルが友人のガルドにお金を半分ほど分けてやっていると、そこへ警察隊のパトカーが慌ただしくやって来た。
警察は、財布を見つけた者に多額の賞金を出すという。
それほど財布は、重要なものらしくて・・・・
「ゴミ山」から財布を見つけ出そうとしている警官のフェデリコは、ラファエルとガルドが怪しいと目を付ける。
ことが重大と感じたラファエルとガルドは、もう一人の友達ラットと共に、その財布が意味することを解明しようとする。
危機に遭いながらも、なぜかラファエルたちはトントン拍子しに謎を解明していく。
現実的にみて、内容があまりにも調子好過ぎではないか、巨大悪に対しても都合が好過ぎて、ラストも甘い。
そもそも、なぜ警官は財布が重要と考えているのかということから疑問が湧いてくる。
と、この作品にリアル感を求めれば、これは駄作だということになるかもしれない。
しかし、そうだろうか。
作品のテンポのよさ。躍動感。その基となる映像のリズム。
それに身を浸すと、内容の都合よさは気にならなくなってしまう。
勿体ぶった理屈をつけ、結果、不消化な内容に付き合わされて、なんともつまらないと感じる娯楽作品と比べた場合、その出来は数十倍上等である。
要は、社会派作品だろうからシビアでなければと思うか、
それとも、社会性を見せながら、これはやはり娯楽作品のひとつだなと納得して楽しむかの違いか。
それぞれの観方によって、ひとつの作品は随分と楽しみ方が違ってくる、と思える作品だった。
ただ、私にとっては納得のいく作品であった。
ブラジルのリオデジャネイロ郊外。
アンジェロが、今まさに出かけようとしている時、部屋に警察隊が強行突入してきた。
アンジェロは窓から逃げ出したが、追い詰められたため、ポケットから財布を取り出して道路に放り投げた。
偶然、財布は走っていたゴミ収集車の荷台のゴミの中に落ち、その収集車はゴミ処理場へと向かった。
「ゴミ山」のゴミ漁りを生活の糧としている者たちの一人、少年のラファエルが財布を見つけ、中にはお金があって大喜びする。
財布には他に、小さなカレンダーや少女の写真、アニマル・ロトのカード。そしてコインロッカーの鍵が入っていた。
ラファエルが友人のガルドにお金を半分ほど分けてやっていると、そこへ警察隊のパトカーが慌ただしくやって来た。
警察は、財布を見つけた者に多額の賞金を出すという。
それほど財布は、重要なものらしくて・・・・
「ゴミ山」から財布を見つけ出そうとしている警官のフェデリコは、ラファエルとガルドが怪しいと目を付ける。
ことが重大と感じたラファエルとガルドは、もう一人の友達ラットと共に、その財布が意味することを解明しようとする。
危機に遭いながらも、なぜかラファエルたちはトントン拍子しに謎を解明していく。
現実的にみて、内容があまりにも調子好過ぎではないか、巨大悪に対しても都合が好過ぎて、ラストも甘い。
そもそも、なぜ警官は財布が重要と考えているのかということから疑問が湧いてくる。
と、この作品にリアル感を求めれば、これは駄作だということになるかもしれない。
しかし、そうだろうか。
作品のテンポのよさ。躍動感。その基となる映像のリズム。
それに身を浸すと、内容の都合よさは気にならなくなってしまう。
勿体ぶった理屈をつけ、結果、不消化な内容に付き合わされて、なんともつまらないと感じる娯楽作品と比べた場合、その出来は数十倍上等である。
要は、社会派作品だろうからシビアでなければと思うか、
それとも、社会性を見せながら、これはやはり娯楽作品のひとつだなと納得して楽しむかの違いか。
それぞれの観方によって、ひとつの作品は随分と楽しみ方が違ってくる、と思える作品だった。
ただ、私にとっては納得のいく作品であった。