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7月29日期限のWindows 10無償アップグレードが巷を賑わせている。私の私用デスクトップPCもWindows 7から10への衣替えを完了した。忘れもしない5月某日、スライド作りに疲れてPCを立ち上げたまま、階下でコーヒーを飲む為にしばし席を離れた時である。部屋に戻るとモニターには見慣れぬカウントアップが表示され、デスクトップPCが当方の意向を無視したまま、勝手にアップグレードを開始しているではないか。
丁度その頃、日本東洋医学会学術講演会での演題発表を控えて、安定した現行のPC環境に悪影響がでるかもしれないアップグレードを、少なくとも学会前には行うまいと心に固く決めていた。何度もしつこく出現するアップグレード予約のお誘いメッセージに対し、堅く御辞退申し上げると片端からモグラたたきばりにブロックしていた筈だった。
幸いWindows 10 proへのアップグレード後は、通常使うプリンターを管理設定する必要があった以外、何かが動作しなくなったという類の問題は現在まで生じていない。進行中にひたすら蒼い顔で心配していたのだが、発表予定のスライドファイルも無傷であった。
振り返れば、否応なく清水の舞台から落とされるが如き、このような仕儀に追い込まれることがなければ、優柔不断な私は何時までもアップグレードの踏ん切りがつかなかっただろう。一つ経験したお蔭ですっかり鼻息が荒くなり、敬愛する華岡青洲先生の御言葉、「内外合一、活物窮理」の文字を刻印したWindows 8.1 proのVAIO Pro11を、今度は積極的にアップグレードするぞという気になったのである。しばらく雑用が続いたのでVAIO Pro の方は先週に行ったが、こちらも恙なく完了することが出来た。勿論今回は、バックアップ、リカバリーディスクの準備を含む準備万端の上で行ったことは言うまでもない。
ところで今回のWindows 10の何処が目玉なのか、いまだに少しも理解出来ていないのがいささか情けない。時流に乗ればいいというものではないかもしれないが、時流に乗ったら初めて見えて来るものもあるに違いないと自分に言い聞かせている。