時折、曇天から降り来る驟雨に見舞われながら、先日、関西文化学術研究都市にある国立国会図書館関西館に参上した。入館時に荷物はロッカーに預け、館内に持ち込みを許された私物は全て透明の袋に入れるのが決まりである。準備万端、入館カードとともに透明袋を持参したのだが、何時からか貸し出し用のビニール袋が入り口に備えられていた。
広大な館内は人の声一つ聞こえず静まり返っている。デジタル資料の閲覧や検索をする御方、蔵書を紐解いている御方など、皆々黙黙と作業に勤しんでおられる。天井までのガラス壁の向こうには雑木林の中庭が広がり樹々の梢が音もなく揺れている。まさに其の中に坐すれば百年の愁いを忘却す。その後、端末の一台に向かい、自宅から図書館経由のCAJであらかじめ選出した原著論文の閲覧を試みたところ、DL後の印刷申込過程でエラーが出て前に進めない。前回同様に係の御方に御教示を頂き、お蔭様で数十枚の印刷出力が恙なく完了した。
来年五月末、第74回日本東洋医学会総会・学術講演会が地元畿内の大阪国際会議場で開催される。