おいしいコーヒーの経済論(「キリマンジャロの」苦い現実)辻村 英之太田出版このアイテムの詳細を見る |
まちがいなく本年度 best book so far.
コーヒーについて知りたかったことが全て書いてある。
おそらく、生産地での苦悩などを詳しく綴った民俗誌的本はあるだろけど、
コーヒーの価格形成についてこれほどわかりやすく説明してくれる本はない。
著者が、現状を変えるために活動していることも素晴らしい。
行動する研究者は、理想の人物像です。
著者が定期的にフィールドワークを続けるタンザニアのルカニ村の
生活を支える為の活動。素晴らしい。
フェア・トレードの仕組みやモニタリングなどの改善可能な点 、豆の品質の
定め方、コーヒー市場としての日本の特徴、大手総合商社への依存度、
コーヒー豆の価格の低迷と高騰を繰り返すコーヒーサイクルとその訳、
コーヒー危機、キリマンジャロの定義、ブルーマウンテンが高額な訳、
その他モロモロ全てわかった。
僕の進む道も少し見えたような気がする。
ちなみに、本書は、経済学、経営学、農学、政治学、社会学、文化人類学、
流通論、フードシステム論、アグリビジネス論、世界経済論、開発経済論、
南北問題論、社会運動論、の影響を受けている。
語る言葉は極めてわかりやすい。
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