2020-0721-man3660
万葉短歌3660 神さぶる3401
神さぶる 荒津の崎に 寄する波
間なくや妹に 恋ひわたりなむ 土師稲足
3401 万葉短歌3660 ShuH155 2020-0721-man3660
□かむさぶる あらつのさきに よするなみ
まなくやいもに こひわたりなむ
〇土師稲足(はにしの いなたり)=「伝未詳。姓は宿祢。・・・一族はほとんど下級官人」。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第83首。「海辺・・・九首」の第2首。男。左注に、「右一首土師稲足(はにしの いなたり」。
【訓注】神さぶる(かむさぶる=可牟佐夫流)。荒津の崎(あらつのさき=安良都能左伎)[「博多湾に臨む福岡市西公園の岬。大宰府の外港として官船が発着した」。12-3215荒津之浜(あらつのはまに)、-3217荒津海 吾幣奉(あらつのうめ われぬさまつり)]。