万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3661 風の共3402

2020年07月22日 | 万葉短歌

2020-0722-man3661
万葉短歌3661 風の共3402

風の共 寄せ来る波に 漁りする
海人娘子らが 裳の裾濡れぬ  〇

3402     万葉短歌3661 ShuH155 2020-0722-man3661

□かぜのむた よせくるなみに いざりする
  あまをとめらが ものすそぬれぬ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第84首。「海辺・・・九首」の第3首。男。左注(読下し)に、「一には、海人の娘子が 裳の裾濡れぬ」といふ。第3662歌は、旋頭歌。
【訓注】風の共(かぜのむた=可是能牟多)[02-0199(長歌)風之共(かぜのむた)、10-1838風之共、など4か所]。漁りする(いざりする=伊射里須流)。海人娘子ら(あまをとめら=安麻乎等女良)。裳の裾(ものすそ=毛能須素)。