2020-0729-man3669
万葉短歌3669 旅にあれど3409
旅にあれど 夜は火灯し 居る我れを
闇にや妹が 恋ひつつあるらむ 壬生宇太麻呂
3409 万葉短歌3669 ShuH173 2020-0729-man3669
□たびにあれど よるはひともし をるわれを
やみにやいもが こひつつあるらむ
〇壬生宇太麻呂(みぶの うだまろ)=壬生使主(おみ)宇太麻呂とも。原文左注には、「大判官(だいじゃう)」。第3612歌(旋頭歌)の作者。「天平十八年(746)四月、外従五位下、同年八月右京亮、のち、但馬守、玄蕃頭。翌天平九年一月二十六日、少判官大蔵忌寸麻呂等とともに先駆けて入京している。」
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第92首。「到筑前国・・・六首」の第2首。男。左注に、「右一首大判官」。
【訓注】旅にあれど(たびにあれど=多妣尓安礼杼)。夜は火灯し(よるはひともし=欲流波火等毛之)。我れ(われ=和礼)。