2022-0414-man4327
万葉短歌4327 わが妻も4004
わが妻も 絵に描き取らむ 暇もが
旅行く我れは 見つつ偲はむ 物部古麻呂
4004 万葉短歌4327 ShuJ426 2022-0414-man4327
□わがつまも ゑにかきとらむ いつまもが
たびゆくあれは みつつしのはむ
○物部古麻呂(もののべの こまろ)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第35首。第二左注<七首>の第7首。左注に、「右一首長下郡物部古麻呂」。第二左注に、「〔天平勝宝七歳(755)乙未〕二月六日防人部領使(さきもりの ことりづかひ)遠江国史生(ししゃう)坂本朝臣人上(ひとかみ)進歌数(たてまつる うたのかず)十八首 但有拙劣歌(せつれつのうた あるは)十一首不取載之(とりのせず)」〔七首を載せる〕。
【訓注】わが妻(わがつま=和我都麻)。絵に描き取らむ(ゑにかきとらむ=画尓可伎等良無)。暇(いつま=伊豆麻)[<暇(いとま」)>の訛り]。我れ(あれ=阿礼)。