「風の記憶」記事一覧
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から芋の蔓も茎も食べたが
(2023年05月22日 | 「新エッセイ集2023」)
その年の春の 桜が開花する前に 父は... -
そのとき光の旅が始まった
(2023年04月28日 | 「新エッセイ集2023」)
星と星をつなぐように 小さな光をつな... -
ふたたび春の匂いがしてくる
(2023年03月09日 | 「新エッセイ集2023」)
春はかすみに包まれる かすみを吸ったり吐いたり 見えるものや見えないも... -
生きるために骨まで愛する
(2023年02月21日 | 「新エッセイ集2023」)
近くのマンションの 集会所の前に ときどき無人販売の 簡易な店が出る ... -
夢の中の道をあるいている
(2023年02月16日 | 「新エッセイ集2023」)
なぜか分からないが 夢の中だけにある いつもの道がある しばしば夢の中では ... -
淡きのぞみ儚きこころ
(2023年01月23日 | 「新エッセイ集2023」)
いつものウォーキングの途上 突然浮かんできた 古いうたの歌詞 いまは黙して行かん... -
新年は思いだす雑煮のあらそい
(2023年01月06日 | 「新エッセイ集2023」)
新しい年も西高東低 当地は連日快晴な... -
新しい年も新しいページを
(2023年01月01日 | 「新エッセイ集2023」)
新しい年も新しいページを書き続けてい... -
心に観ずるに明星口に入り
(2022年12月22日 | 「詩エッセイ集2022」)
ほとんど水平に近い角度で やっとその星を とらえたことがあった まもなく見えなく... -
風の言葉を探したこともあった
(2022年12月10日 | 「詩エッセイ集2022」)
西へ西へと みじかい眠りを繋ぎながら 渦潮の海をわたって 風のくにへと向かう 古... -
オタマジャクシは蛙の子か
(2022年11月26日 | 「詩エッセイ集2022」)
センセ ゆんべまた発作がおきましてん そうか おかしいな あんたは蛙になった... -
かごめかごめ篭の中の鳥は
(2022年11月16日 | 「詩エッセイ集2022」)
5本の指を 2本にしたり3本にしたり 動く左手の指だけで 何かを伝えよ... -
カビの宇宙を漂っている
(2022年11月06日 | 「詩エッセイ集2022」)
陽が落ちるのが早くなった 夜空の月も輝きを増して クールに澄みきっている 久しぶ... -
その林檎の味は変わらないか
(2022年10月21日 | 「詩エッセイ集2022」)
期せずして孫のiPhoneが 僕のところに回ってきた これまでずっと僕のスマホは... -
季節がずれていくように
(2022年10月07日 | 「詩エッセイ集2022」)
息をすると 鼻の奥にツンとくる この風の味が懐かしい 騒がしかった夏が... -
秋の夕やけに鎌を研ぐひと
(2022年09月22日 | 「詩エッセイ集2022」)
きょうの夕焼けは 空が燃えているようだった よく乾燥した 薄い紙のような雲に 誰... -
さんま苦いか塩っぱいか
(2022年09月17日 | 「詩エッセイ集2022」)
信楽焼の長方形の皿がある なんとなくその上に 拾ってきた落葉をのせた 今の時... -
5球スーパーラヂオに恋してた
(2022年09月04日 | 「詩エッセイ集2022」)
深夜のラヂオを抱きしめる 真空管がピーピー鳴るんだ 温かいねラヂオの匂い 5球ス... -
線路はつづくよ何処までも
(2022年08月30日 | 「詩エッセイ集2022」)
汽車がシュッシュッポッポと 石炭で走... -
みんな何処へ行ってしまったか
(2022年08月14日 | 「詩エッセイ集2022」)
散歩に出る とても静かだ 道は誰も歩いていない 賑やかだったクマゼミの声も ...