新たな試み

２月から、ほぼ週１回ペースで演奏の機会を頂いているカフェ
お天気が良い日は、大きな通りに面した大きなガラスが開放され、とても素敵な雰囲気を漂わせるオープンカフェになります
エアコンで管理された室内とは違い、外の風を感じながら気持ち良く過ごせる空間は、心の中まで開放感を感じられる気がします

寒い時期から、ずっとこういう季節がやってくる日を待ちわびていました
「おそらく５月頃なのではなかろうか」と...

残念な事に、今月は例年に比べても雨が多かったようですが、私はしばらくこの密かな楽しみをお預けされていたのでした

５月も後半、ついに「今日こそ！」と思えた日...
案の定、カフェは、私の期待通りの姿に変身していたのでした
陽気も良く、通りにかすかに漏れているはずのピアノの音も手伝ってか（？）、今までの倍ほどのお客様が入って、実は私もちょっと驚いたのでした

ところが、その翌週でした---
ちょうど演奏時間になる頃に、予報通りとは言え、みるみる天気が悪くなり、カフェががらんとしてしまうという状況になったのは...

「いや～、天気の影響って、結構大きいんですよ...」
忙しくない分、カフェの店長さんやスタッフの方と話をする時間がとれました
こちらでの演奏を始めて４ヶ月程...このタイミングで今後の事について話をするという展開になったのは、ある意味ラッキーだったのかもしれません
調律の話や、演奏時間変更の話などをメインに、今後も希望やアイデアがあったら聞かせて欲しいと言ってもらえた事で、なんだか心強く感じたし、「やる気」が出てきました

そういう訳で、今回の演奏から「試しに」演奏時間をいつもより早めにする事が、急遽決定したのですが、これを知らずに、サプライズで会いに来てくれた友人には、ご迷惑をおかけしてしまいましたゴメンっ！

今日は、新たな試みで臨んだ初回だったわけですが、幸い、天候もくずれる前だった事、なお且つ、一般的にティータイムを過ごす時間帯だった事が良かったように感じました
でも、今後の大きな課題を発見
オープンカフェでの演奏って、思ったより難しい...
ここは、大きな道路に面していて、交通量も多く、大きな雑音がかなり増えるので、これまで以上に集中力が必要だし...
これまでとは、かなり音量を変えていかなければならないし...
いろいろ研究が必要そうですゾ

今日という日に

私にとっての新しい１年の始まり！
今日という日に、ベーカリーカフェでの演奏が迎えられて本当に幸せでした
こちらのカフェで、定期的に演奏の機会を頂くようになって、ちょうど１年...
そういう意味でも、私にとって思い入れのあるステージだし、楽しみにしていたのでした

今日という日に...そして、この場所に「縁」のある私にとって大切な二人の友人が駆けつけてくれたという事に、言いようもなく感慨深いものを感じていた私でした...いつも本当にありがとうございます

言葉にせずとも、内心は、こんな感じで特別な思い入れを感じていたのですが、表面上は、今日も、いつものごとく、まったりと出来る居心地良いステージで、のんびりとしたティータイムを過ごす予定でした

ところが...

間もなく演奏の時間という頃に、集団のお客様がぞろぞろといらっしゃって、みるみるうちに満席となってしまったのでした!
こんな展開、初めてです！！
一気に「のんびりモード」から「緊張モード」に、切り替わってしまったのは言うまでもありません（笑
こんな満員のお客様の前で演奏だなんて、なかなか経験出来ることではありません
もう、嬉しいやら焦るやら...

後から伺ったのですが、「ピアノ演奏の見学」という名目もあり、演奏時間に合わせて来て下さっていたそうで、皆さんが、１曲１曲に耳を傾けて下さり、拍手を下さるというあたたかな時間になりました
さすがに、ちょっぴり照れてしまうくらいでした

演奏の合間などに、感想や音楽の事について気軽に話しかけて頂けるという事も、私にとっては、やはり励みになります
一緒に過ごす限られた時間と空間の中で、自分が表現した事に何かを感じてもらえた事を実感出来るから...
もちろん、直接的な反応では無くても、もし、心の中で何かを感じてくれていて、記憶の片隅にでも留めてもらえたとしたら、やはり嬉しいです

今日という日を、一緒に過ごせた皆さま...
あたたかな拍手や感想やエール...そして、楽しいおしゃべりをありがとうございました
私には、思いがけず神様がプレゼントしてくれたひとときに感じられました
私にとって、記念すべきバースデイライブとなりました

小さな出会い

5月も残すところあと1週間---なんだか全力疾走でここまで走ってきたような感じ...本当に慌しくて...
今月は、なんと6回のステージを予定していて、これまでになくスケジュールがびっしりだったのです

どうしてもスケジュールの調整がつかず、今日は、仕事を終えたその足でカフェに向かい、演奏を終えて来ました
早めに退社させてもらう事で予め了承を得ていたし、職場とカフェは、徒歩15分という距離なので、決して無茶な計画ではなかったつもりでしたが、すべてが終わった後は、気分的にはハイテンション状態でありながらも、体は本当にぐったり...という感じでした

ちょうど演奏を始めようかという頃から、風が吹き始めるし、雨が降り始めるし、カフェの前を足早に通り過ぎる人が多く、お客様は少なかったのです
スタッフの方も、「時間通りに始められなくてもイイですよ。お客様の様子を見ながらやっていきましょう」と言って下さるほどでした
そんな中、ほぼ貸切状態で座っている３名連れの男性のお一人が、打ち合わせ中（？）にも関わらず、私の方を気にかけて下さったり、演奏後に拍手を下さったりした事で、私は嬉しくなってしまいました
近くに寄ってご挨拶すると、片手をあげて「おうっ！」と笑顔で返して下さった事がまた嬉しい事！
ただ「それだけ」の事なんですけど、こうした何気ない小さな出会いに気持ちがあったかくなれるって、すごく幸せなことなのかもしれないなぁと思ってしまった私なのでした...

もう１つのプリマダム

一般的に“熱しやすく冷めやすい”と言われる星の元に生まれた私...
思い当たる点は...まぁ、確かに多いです...ハイ（笑

「アレもコレもやってみた～い」と、興味を持ってやるのは良いけれど、あまりに欲張って幅広くやりすぎるので、結局はアレもコレも中途半端なままフェードアウトしてしまうのです
自分を弁護する為に敢えて付け加えるとするならば、「ピアノが１番だから他の事はあきらめざるを得ない」のかもしれません...なーんて

まぁ、それはさておき...
そんな私が今、ピアノ以外に熱中していること...
それはバレエです
まったく経験は無く、ただなんとなく憧れだった世界...
そして、こればかりは、まさか縁があるとは思っていなかった世界をいま楽しんでいるという事自体が、本当に不思議...
始めたばかりの頃、思うように出来ないことが悔しくて...ショックで...
毎回泣きそうだったのが嘘みたいです
ホント、ずうずうしくなったというか、何というか...
いえ、決してそれだけではなく、私と同じような気持ちでレッスンに参加されている方が思ったより多いという事を知った事で、素直に自分を出せるようになれたような気がします
「うまくなりたい！」という思いを胸に「自分のペースで楽しむ」という割り切った考え方をする事で、出来ない事を必要以上にマイナスに考えなくなりました
何事もそうだと思いますが、「好き」と思える事を楽しみながら続ける事が上達への近道なのかも...と思います
そして、やはり、先生であれ、同士であれ、徐々にステップアップしていく道のりを見ていてくれる人の存在って、大切だなぁと思います

同じ地域の人が集うスポーツクラブ内のバレエのレッスンというこの空間
幅広い年齢層の人たちが一緒に楽しみながら、励ましあいながら、汗を流す...
ドラマとはまた別のプリマダムの世界がここにあるのです
雰囲気も良くて、今の私にとって大切なひとときです

記念すべき夜

待ち遠しく感じながらも、不安でたまらなかった昨日という日を、指折り数えて迎えました
終えてみると、なんだか夢の中にいたかのようにとても自然な時間として過ぎていったような気がしています
昨晩は、楽しかったひとときの余韻のせいか、なかなか寝付けなくて...
目覚めた時に、演奏後レストランで頂いてきたポスターが視界に入って、
「あぁ、本当に昨日という日を終えて帰ってきたんだなぁ」と思ってしまったくらいでした

今回のステージをいろいろな形で支えて下さり、駆けつけて下さった皆さんに、あたたかく見守られながら...
快く対応して下さるレストランの皆さんに救われながら...
そして、ステージの成功を祈ってエールと念力を送ってくれていた友人の存在に感謝しながら...
「普段どおりにリラックスして」を意識しながら、私なりの気持ちを込めて演奏しました

1stステージを終えたところで、レストランのマネージャーさんの感想を聞くことが出来ました
「イイですよ...今までなかったジャンルです。個人的にも好きですね...かなり！」
このタイミングで良い反応を頂けたことで、私の心の中が、どれだけ軽くなり、嬉しさで満たされた事でしょう！！

2ステージ分のすべての演奏を終えたところで、お客様から拍手を頂けたことも、マネージャーさんの提案で、急遽、もう１曲ご披露するというハプニング（？）も、なんだかすごくアットホームな雰囲気で、私にとっても心地よく、とても幸せを感じられたひとときでした

長い時間をかけて少しずつあたためてきた企画が、手探りの中、ついに実現したという初回の夜は、私にとっても思い出に残る記念すべき夜でした
皆さま...本当にありがとうございました

デビュー前日

フレンチ・レストランで、ディナーのBGMを担当させて頂く日を翌日に控え、
どうしてもどうしても、事前にあのピアノに触っておきたかったので、出かけてきました
前回の打ち合わせの時に、「かなり年期がはいっているピアノなのですが...」という説明を受けた事が、どうも気にかかってしまったのようなのです
なんて小心者のわ・た・し...

今日も雨が降っていて、生暖かくて、やけに湿気が多い...という私を不安にさせる要素がそろった今日、少しでも音を確認させてもらえた事で、幾分ホッとしました
きちんと調律もして下さっていて、それに、入り口のところに可愛らしいイラストつきのオシャレなポスターを掲示して頂いてるのを目にして、胸が熱くなる思いでした
そして、薄暗くなりかけの外から、灯りのともったレストランを見つめながら、しばらく、ぼーっと立ち尽くしてしまいました
その灯りが、とても温かに感じられてたまらないのでした...

スマートな心遣い

カレンダーを見ながら、頭の中では気になりながらも、体はすっかり休日モードで過ごしてしまった数日間...
ちょっと肌寒くて、薄暗くて、星占いの順位が最下位...というそんなGW明けの演奏は、気分的に不安な要素満載でした

でも、今日は、ある律儀な青年に救われました

そろそろ、２ステージ目を始めようかという時間に、その青年は連れの女性と入って来ました
まじまじと見ていた訳ではないのですが、遠目にも、きちんとスーツを着こなし、スラッとした感じに見えました
かなり会話がはずんでいるカップルのようで、初めはピアノから遠いテラス側に座っていたのですが、演奏を始めた途端、何となくですが、割と近くの席に移動して来たような気配を私は背中越しに感じていました
話し声も気にならないぐらい静かだったので、実際のところは分かりませんが、恐らくそうだったのではないかと思います
その後、普通に約３０分程演奏し続け、最後の曲の半分あたりで、人の気配を感じて「おや？」と思ったのです
その隙を見て、その青年は、私のすぐ横まで来て、こう言ってくれたのです

「どうもありがとうございました」

私は、演奏中だった事と、完璧に不意をつかれた事で、どうする事も出来ずに
ほんの軽く会釈するのが精一杯でした
でも、本当に嬉しい一瞬の出来事でした
出来ることならば、私の方からも、もう一度、きちんとお礼を言いたい！

この時、気付いたのですが、彼は日本人ではなかったのです
こういう生演奏の場に慣れていたのでしょうか？
このスマートさ、律儀さ...お国柄なんでしょうか？

また新たな１年

あれよ、あれよという間に、５月到来です
少しずつ、私なりのペースで気ままに書いてきた、このブログもなんとか１歳を迎えようとしています

「まずはブログを書いてみる」という事自体が、１年前の私にとっては「チャレンジ」だった訳ですが、ここに出来るだけたくさん音楽活動の記録を綴れる様に頑張らなきゃと、自分自身に与えるプレッシャーの意味も込めていたのでした

あれよ、あれよと驚くほど早く過ぎていく毎日ですが、今、少なくとも１年前の私からはステップアップ出来たのでは...と実感出来る事は、
素直に嬉しいです

また、新たな１年も、ここに出来るだけ多くの事を綴ってゆけるように、チャレンジしたいと思います