思いっきり

霞ヶ関にトラで出演
お盆休み明けの月曜の夜でしたが、窓側のお席は埋まっていました

こちらのレストランは、見晴らしが良く、本当に綺麗な夜景を楽しめます
演奏をスタートさせる頃は、まだ明るいですが、次第に素敵な夜景が出来上がってゆく様を眺める事が出来る、今の季節は本当に良いと思います

お越し頂いたお客様に、この空間で素敵なひと時を過ごして頂けるよう心掛けて、毎回、選曲や弾き方を考えながら演奏しているつもりですが、これがお店のスタッフさんにも感じて頂いていると言うのは、非常に嬉しい事だなと思います

昨夜は、珍しく演奏終了15分前時点で、全てのお客様がお帰りになられたのですが、1人演奏を続けているところへスタッフさんが近づいて来られ、何と、おもむろに蓋を全開にして下さったのです

「今日は、もうお店を閉めましたので、どうぞ思いっきり弾いて下さい」ですって

夜景の素敵な空間を独り占めして、思いっきり演奏させて頂きました
きゃ～！何て贅沢なんだ…

拍手を頂き、お疲れ様！のお言葉も頂けて、すっごくイイ気分

蒼い空、白い波

バタバタと北海道旅行して来ました
たったの1泊でしたが、心の中の雑念やモヤモヤなんかを、はぁ～～って吐き出して来られたような旅でした

蒼い空と蒼い海。
白い雲と白い波。

お部屋からもお風呂からも、最高な眺めで、なんだか北海道と言うよりは気分は南国

こちらの宿のコンセプト…
スゴく独特で、現実から離れた空間で過ごす為に、敢えてお部屋にテレビを置かないとの事…
その代わり、BOSEのオーディオセットを完備！
お気に入りのCDを御持参下さいとの提案に、ノリノリで乗っかって、2枚持参しました
ビル・エヴァンスとキース・ジャレット

ラウンジには大きな本棚

そして、白いグランドピアノ

1曲演奏させて頂いちゃったり…

花火大会の日に！

この日は、お昼から本郷で演奏して、夕方から霞ヶ関へハシゴする予定でした
ところが、珍しく、急なキャンセルで夜の予定が空いたので、レッスンを組み込んでいたのです

今となっては、この全ての状況がとても不思議なのですが…

前回のレッスン終了後。
「今、私がこうして演奏活動を頑張れているのは、活動を始めた頃に、自由ヶ丘のとあるカフェのオーナーに出逢えたから…」と言うような話になり、それを、とても親身に聞いて下さった生徒さんが、「今度、一緒にそのカフェに行ってみよう」と言われたのです
それで、私も久々に顔出してみようかな…なんて思っていたのです

まさにそんな矢先の事だったのです
3年以上も音信不通状態だった私の元へ、オーナーから連絡が届いたのは…

生徒さんにも、そのスゴイ状況が直ぐにご理解頂けたようで「レッスンは後日で構わないから、オファーを受けて下さい」と、本当に快く言って下さって、無事に「その時」を迎える事が出来ました

花火が上がる前のウェルカムの演奏と、花火終了後のクロージングの演奏

ですので、花火が上がっている間は、当然、花火を間近に鑑賞する事も出来て、とても贅沢な時間でした
横浜に来て15年。こんな特等席で花火見た事、無かったです～

コレが観たくて集われた70名のお客様で満席！ かなり賑やかな空間でしたので、本当に演奏は脇役でしたけど、それでも、リクエストを頂いたり…

ずっと弾き続けていたい気持ちでしたが、そろそろお開きの合図があり、ラストは、time to say goodbyで閉め！

…のつもりでした
終わった瞬間、物凄い拍手に包まれ、思わずハッとして、現実に引き戻されました
現実に引き戻された瞬間、思わず泣きそうになるくらい感動しました

長い長い拍手の間、お客様一人一人に向けるように御礼を返していたのですが、お近くにいらしたグループの皆さんが、「アンコール！」と言って下さるまで、そういう気が回っていませんでした

「my way」をリクエストで頂いたので、最後にそれを演奏しました
この曲は、皆さんシーンと聴いて下さり、私もメチャクチャ気持ちが入りました

結局、久々の恩師との御対面を懐かしんだりする余裕は無く…
でも、気持ちが通じ合った感覚はあったし、翌日、とても嬉しい内容のメールも頂けたし、大満足です

この日この時を過ごす事に至った奇跡に感謝

思いがけないオファー

今朝、とても懐かしい方から1通のメールが届いていました

ずっとずっと、私の中では忘れる事はなく、気にかけてはいたのですが、いつの日からか、何となく私から連絡を取る事で、その方に負担がかかってしまうのではないかと思うようになり、そのまま何となく月日が流れてしまっておりました
その何となく流れた月日の中で起こっていた思いがけないニュースに驚き、とんでもない失礼をしてしまっていた事に猛反省...
それでも、そんな私に対して、思いがけないオファーを下さり、私は、本当に何と言葉にして良いか分からない程の喜びを感じました

「こちらのお店で演奏させてください♪」と、飛び込んだ事がご縁で、こちらのオーナーに、私が、どんなにお世話になり、どんなに感謝をしていたか...
語ればlong storyになってしまいますが、とにかく、私にとっては、恩師であり続けている方です

現在は、その想い出深い自由が丘のお店は閉じてしまわれて、新しい環境で、変わらずご活躍されていらっしゃるとの事...
思いがけないオファーとは、その新しいお店での演奏の依頼でした
しかも、明日の夜
明日の夜と言えば、横浜の花火大会ですよ～
そのお店から、バッチリ楽しめるとの事で、予約も満席らしいのです
スゴーイ　

「これは、何がなんでもお引き受けしたい!!!」と言う事で、今朝より、調整に右往左往し、無事にオファーのお引き受けが叶う運びとなりました
明日、久々に、恩師とご対面です
そして、もちろん、久々に、演奏を聴いて頂く事になります

手書きの譜

演奏の合間に、私の使っている楽譜に興味を示すお客様が、時々いらっしゃいます
暗がりでパラパラ～とめくりながら、しばらくして、「え？これ手書き？」と、とても驚かれます

少しずつ、少しずつ書き溜めていったものがファイルしきれないくらいに増えて、もう3度もリングを買い換えました
元々、付属のリングは直径20ミリだったのですが、現在使用のモノは直径40ミリ！
厚みだって50ミリ越えなので、ずしりと重いです
はっきり言って、こんなに増えて、巨大化するとは想像していませんでした
でも、まだ成長中であって、今でも、増え続けていっています

どうして、こうして書き続けてしまうかと言うと、やはり断然見やすいから
それに、使い勝手が良いから
に他なりません

恐らく、他の方が見ても、見づらいでしょう
試験前になって、慌てて、他人のノートを書き写したって、さっぱり分からないのと同じかも。。。

私専用のものだからこそ、書き方に、私独特の癖や法則があると思います
だから、今となっては、私の宝物

こんなに愛着のある私の宝物なので、仕事中はもちろん、休憩中も、片時も離れず、傍にいます
だからか、何気に、これまで数々の名言も生まれているんです
せっかくなので、お気に入りの名言を、ココに書き留めておこうと思います


　「私、自分が死んだ時に、必ず一緒に棺桶に入れて欲しいのは、やっぱりこの楽譜だなぁ～」
　　 「そうでしょうねー。そしたら、天国でもずっとピアノ弾いてられますもんね～！」

これは、すごく胸がキュンとなってしまったフレーズです
思わず、天国のお花畑でピアノを弾く自分を想像しちゃいました

 「この楽譜、全部、コピーさせてって頼んだら、させてくれる？」
   ＜私が困って、押し黙ってしまったのを察して＞
    「ダメに決まってるでしょ！　これはね、先生がコツコツと一生懸命書き溜めた遺産。無形文化遺産なんだから！　あっ、違う。有形か（笑）」

これは、座布団10枚差し上げたいほどの名言でした
私以外に、この譜に価値を感じて下さる方がいらした事に、とても驚いたし、一気に場が和んじゃいました


この時代に、すごーくアナログだなぁと自分でも思う事がありますが、でもやっぱりコレでないとダメなんです