羊毛フェルトクラフト Little field

羊毛フェルトで作る小さな世界 Little fieldの ほんわ家(ほんわかと読みます)おのよーこの日記です。

ボランティアの研修に行ってきました。

2007-10-30 21:03:28 | えとせとら
今日は、拡大写本ボランティアの研修で
神奈川のライトセンターに行ってきました。

ライトセンターというのは
視覚障害者を対象に
総合的なサービスを提供している施設です。

午前中はそこでボランティア活動をしている
拡大写本グループの活動を見学させていただき
午後は施設を見学させていただきました。

施設のほうはさすがに
視覚障害者のための施設だけあって
目の不自由な人が利用しやすいように
工夫がされていました。

また、録音図書を作成するためのスタジオが
完備されていたり、
点訳本を作るための辞典類が備えられていて
ボランティアの方たちの活動拠点にもなっているようです。

そして点訳本や録音図書を貸し出すサービスもおこなっています。
視覚障害者からリクエストされた本がない場合は
その原書を購入し、点訳、録音して図書を作成します。
それらの作業を行うと
点訳本だと1年
録音でも半年くらいかかるそうですから
目の悪い人はその間待たなければならないそうです。

図書の貸し出しは多くの場合電話やメールでの受注で
図書は郵送で貸し出し返却されるそうです。
今までは郵政省が無料でその配送を請け負っていて
郵便局が民営化された今も
現段階では無料で配送されているようですが、
今後はどうなっていくのかは不明です。

でも、半年も1年も待ってようやく図書を読む(聞く)
ことができる視覚障害者がいることを思うと
無料配送が続いてほしいと思いました。

一緒に参加したメンバーの一人の方が
「目の見えない人は色についてどのように理解しているのか」
というような質問をされていました。担当者の方は
色のイメージを伝えることにより
目の見えない人は自分なりに色をイメージする
もちろんイメージなので人によって感じ方はちがい
黒色を
精悍でかっこいい色と思う人もいれば
お葬式のようで暗いと感じる人もいます。
そういう多くの意見を目の見えない人が知ることにより
目の見えない人は自分で色のイメージをしていくそうです。
実際に見えないのもしかしたら私たちが見ている色とは
違うモノをイメージしているかもしれませんが、
多くの情報を得ることにより
色のイメージもはっきりしてくるそうで
現に目の見えない人に
「あたなは何色が好きですか」
と質問したら
「緑が好きです。」
と答えられたそうです。

その視覚障害者がイメージしている緑は
私たちが見ている緑とは違うかもしれませんが、
それでも情報を得ることによって
イメージをつかむこともできるので
視覚障害者だからと決めつけないで
いろいろな情報を伝えてあげてほしいと
おっしゃってました。

私たちは見えていることが当たり前と思っていますが
この世の中には目が見えない人
あるいはそれ以外の障害を持った人が
大勢います。
でも、自分が不自由だと感じないことは
実際には不自由な思いをしている人がいても
なかなか気づきにくいモノです。

まだまだ足りないことだらけの私ですので、
少しでも弱者の目線で物事を見られるよう
気をつけたいと思いました。
コメント (2)
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