行こうかどうしようか迷っていました。
角田光代原作、映画「八日目の蝉」。
この頃、いろんなことに億劫になっていて
映画だってそのうちTVで放送されるだろうし
その時に見ればいいかなぁって。
それでも、自分自身の中にある
大きな脱力感?に近いなんとも言い難い状況をふっ切るには
少し日常と違うことをした方がいいのかもと
勇気を振り絞って (んな、大げさな…)
出かけて行きました。
「八日目の蝉」は以前読売新聞に掲載されていた小説で
途中から読み出したので
小説の出だしはどんなだったかわからないのだけど
物語の内容は簡単に言うと
父親の不倫相手に生後間もなく誘拐された主人公が
その不倫相手の女性を母親と信じて過ごした幼少期と
本当の親のところへ戻ったあと
親の愛情をうまく受け取れないまま成長した主人公が、
今度は自身が妻子ある男の子を宿し
そのことによって自分自身や過去と対峙していく様子を
描いた物語とでも言ったらいいでしょうか…。
いつもは天真爛漫!?な役柄が多い井上真央ちゃんが
今回は陰のある大学生を好演してました。
それと、後半に育ての親である女と主人公が
写真屋さんで家族写真をとるシーンがあります。
田中泯さん演じるその写真屋さんが
何かすごいインパクトがありましたね。
いろいろ見方はあると思いますが
個人的には、いい映画だったと思います。
強いて言えば、主人公の相手役(妻子持ちの男)の役は
違う役者にしてほしかったというか…。(余談です。)