『悩む力』 姜尚中著
悩み多き時代に悩みとどう対峙すべきか、9つのテーマに従い思考されたのが本書であるが、この書は漱石とマックス・ウェーバーの考え方を織り混ぜながら新時代の生き方を提唱したものとも言い換えることができる。
文中で「トルストイのテーゼは徹底的な『反科学』」とウェーバーの持論を紹介し、漱石の「船で運ばれるのも不幸、(とはいえ)海に飛び込むのも不幸」という考え方の根源は同一としています。われわれの知性は何のためにあって、われわれはどういう社会を目指すのか、改めて考える必要があるとその知性のあり方を説き、「信心」や「働く」意味について再考し、「愛」や「死」について、その意味合いを明らかにする過程で“おおいに悩む”ことを推奨する、つまりマジメに悩み、ある意味で横着であれと彼は新時代の生き方のヒントを教えてくれる。
なるほどと思い、さて、更に強く生きたいと更に悩む日々を送ることとしよう。
悩み多き時代に悩みとどう対峙すべきか、9つのテーマに従い思考されたのが本書であるが、この書は漱石とマックス・ウェーバーの考え方を織り混ぜながら新時代の生き方を提唱したものとも言い換えることができる。
文中で「トルストイのテーゼは徹底的な『反科学』」とウェーバーの持論を紹介し、漱石の「船で運ばれるのも不幸、(とはいえ)海に飛び込むのも不幸」という考え方の根源は同一としています。われわれの知性は何のためにあって、われわれはどういう社会を目指すのか、改めて考える必要があるとその知性のあり方を説き、「信心」や「働く」意味について再考し、「愛」や「死」について、その意味合いを明らかにする過程で“おおいに悩む”ことを推奨する、つまりマジメに悩み、ある意味で横着であれと彼は新時代の生き方のヒントを教えてくれる。
なるほどと思い、さて、更に強く生きたいと更に悩む日々を送ることとしよう。