百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

悩む力

2011-08-13 23:53:42 | Weblog
『悩む力』 姜尚中著
悩み多き時代に悩みとどう対峙すべきか、9つのテーマに従い思考されたのが本書であるが、この書は漱石とマックス・ウェーバーの考え方を織り混ぜながら新時代の生き方を提唱したものとも言い換えることができる。
文中で「トルストイのテーゼは徹底的な『反科学』」とウェーバーの持論を紹介し、漱石の「船で運ばれるのも不幸、(とはいえ)海に飛び込むのも不幸」という考え方の根源は同一としています。われわれの知性は何のためにあって、われわれはどういう社会を目指すのか、改めて考える必要があるとその知性のあり方を説き、「信心」や「働く」意味について再考し、「愛」や「死」について、その意味合いを明らかにする過程で“おおいに悩む”ことを推奨する、つまりマジメに悩み、ある意味で横着であれと彼は新時代の生き方のヒントを教えてくれる。
なるほどと思い、さて、更に強く生きたいと更に悩む日々を送ることとしよう。

冥福

2011-08-13 06:31:17 | Weblog
『冥福』とは「冥土」での「幸福」の意味だと思っていたのですが、「冥土」とは「冥界」つまり“あの世”のことで神道的には黄泉の国、仏教的には彼岸のことを指し、それには悪い霊魂が行く世界という意味もあるそうで一部では地獄を表現するという説になるようです。
ということは「ご冥福をお祈り申し上げます」とは「貴方の行くのは地獄ですが何卒何卒お幸せに!」という意味にもなりかねないというご住職さんのお話をお伺いし、今一度我々が日常使っている言葉の本来の意味と使っているうちに変異してきた意味、双方を知っておく必要があることを痛感したお彼岸でした。
ということで「ご冥福をお祈り申し上げます」というより、「哀悼の意を表します」「お悔やみ申し上げます」の表現にこれからは変えていこうと思います。