漢方薬

漢方薬は原則として2種類以上の生薬が決められた分量で配合されたものをいい、生薬とは天然に存在する薬効を持つ産物を素材のまま活用する特徴を持つ(植物、動物、菌類、鉱物由来)。
漢方薬は何故効くのか、学問的にはまだわかっていない点が多いが、最近少しずつその効用が解析されつつあるという。2008年北海道大学と株式会社ツムラとの共同研究で、漢方薬「六君子湯」の食欲不振改善効果に関する研究成果が、消化器病学の分野において世界で最も権威のある「Gastroenterology（ガストロエンテロロジー）」誌7月号に掲載され、漢方薬の効果を科学的に解明した論文として高い評価を受けた。漢方薬である「六君子湯」が抗がん剤のシスプラチン(ＣＤＤＰ)によって誘発された食欲不振モデル（ラット）に対して改善効果を示すことが観察され、最近では日本でも実際の医療の現場で採用されているという。