「いま暫く控えて、電話連絡で済ませましょう、今日村瀬氏の事を少し調べてみました」
「彼が疑わしいの」
「まだ分かりませんが、少しでもおかしいと感じたら徹底的に調べるつもりです」
「そう、私、今日は疲れて殆ど部屋で休んでいたの・・・司法解剖が終わり次第、東京に戻り密葬にするつもりです」
「まだ大変なことが続きますが、体に気をつけて下さい、見えないところで出来るだけ手伝いますから」
「有難う、本当は今日慰めて欲しかったのだけれど、我慢するわ、こちらにはいつまで居られそうなの」
「後2日位は何とかなりそうです」
「無理しないでね、私は大丈夫だから」
由起子と良一が話し合っている頃、警察から任意出頭を求められた村瀬は、夕方なら行けると返事をしておいたので、考えをまとめながら出向いた。
きのう日曜日は出社日になっていたので、今日は代休を取り久し振りに寛げた。この頃は眠れない夜が続いたりして、精神的に参っているなと自覚している。こんな生活になるとは数年前には全く予期出来ない事だった。結局は元受け会社に気を使った結果でしょうがないのだから、自分の立場になれば誰もが同じ様な行動を取るに違いない。
「休暇中のところをご足労願ってすみません」
昨日会った刑事二人の、年上の方が詰問してきた。
「実はあなたが知らないと言った井上玲子ですが、彼女が高校を卒業するまで、当時あなたの両親が住んでいた家の隣りに、彼女の母親と二人で家を借りて住んでいた事が分かりましたよ」
「それは、親は知っていたかも知れないが」
「ご両親は健在ですね、今電話をして確認しましょうか」
「い、いやそれには及びません、確かに私は彼女を知っていました」
村瀬は、いつかはこうなると思っていた。井上玲子の母親は水商売をしながら一人で彼女を育てていたが、彼女は素直で成績も良く容姿も目立っていた。
「彼が疑わしいの」
「まだ分かりませんが、少しでもおかしいと感じたら徹底的に調べるつもりです」
「そう、私、今日は疲れて殆ど部屋で休んでいたの・・・司法解剖が終わり次第、東京に戻り密葬にするつもりです」
「まだ大変なことが続きますが、体に気をつけて下さい、見えないところで出来るだけ手伝いますから」
「有難う、本当は今日慰めて欲しかったのだけれど、我慢するわ、こちらにはいつまで居られそうなの」
「後2日位は何とかなりそうです」
「無理しないでね、私は大丈夫だから」
由起子と良一が話し合っている頃、警察から任意出頭を求められた村瀬は、夕方なら行けると返事をしておいたので、考えをまとめながら出向いた。
きのう日曜日は出社日になっていたので、今日は代休を取り久し振りに寛げた。この頃は眠れない夜が続いたりして、精神的に参っているなと自覚している。こんな生活になるとは数年前には全く予期出来ない事だった。結局は元受け会社に気を使った結果でしょうがないのだから、自分の立場になれば誰もが同じ様な行動を取るに違いない。
「休暇中のところをご足労願ってすみません」
昨日会った刑事二人の、年上の方が詰問してきた。
「実はあなたが知らないと言った井上玲子ですが、彼女が高校を卒業するまで、当時あなたの両親が住んでいた家の隣りに、彼女の母親と二人で家を借りて住んでいた事が分かりましたよ」
「それは、親は知っていたかも知れないが」
「ご両親は健在ですね、今電話をして確認しましょうか」
「い、いやそれには及びません、確かに私は彼女を知っていました」
村瀬は、いつかはこうなると思っていた。井上玲子の母親は水商売をしながら一人で彼女を育てていたが、彼女は素直で成績も良く容姿も目立っていた。
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