ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

大河ドラマ「清盛」と「平家物語」

2012-03-27 18:41:37 | TV DVD
 現在放映中の大河ドラマ「清盛」の視聴率が14%と低迷していると報道されている。画面の汚さが放映開始早々から話題になっていたが、平安時代の武士層の暮らしぶりは、当時の平民と同じ貧しさだったと推測されることから、当然の描写で止むを得ない面があると思っている。

 ただ朝廷関係の入り乱れた人脈が実に判り難く、「清盛」の出生の経緯からも平家の正当な後継者と言えるのか等、あいまいな面があることも影響しているのだろうと思う。同時に佐藤義清(出家して西行となる)の事件と、源氏の義朝が関東へ下り勢力の拡大を図るなどの地味な内容も続くことから、視聴者の離反があることは想像される。

 今日出会った生涯大学のOBの仲間たちの数人も、あまりに地味で面白くない内容なので、大河ドラマの視聴は中止したと言っていた。ただ小生は「清盛」が、今後明治維新まで脈々と続いた武力(武家)による政権を如何に築いて行くのか、その過程を興味を持って見守っていきたいと思うのです。

 図らずも今日の生涯大学卒業生学習会の演題のひとつが千葉大学名誉教授T先生の「古典案内・平家物語」の講演でした。先生からは「清盛像」が如何に平家物語の中で虚構に満ちた形で描かれているかを解きほぐして頂いたのでした。カギは出家入道する以前の清盛が平家物語で取り上げられていない事だと指摘する。

 ただ残念ながらこの講演では時間が足りず、平家一門が隆盛を極め没落後の源氏一門の台頭、鎌倉幕府の創設に向かう段階までの「平家物語」まで行きついていないのが残念である。

 実を言うと我が家には下の娘が学生時代に勉強していた「平家物語」の三冊の本が残されている。今回のNHK大河ドラマと、今日の講義を足がかりに読み砕いてみたいと決心した次第です。 
コメント (4)
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