最近のTVドラマの内、カミさんと何時も一緒に観ている番組がふたつある。どちらも中年に差し掛かった夫婦がからむ恋愛ドラマと共通しているのが面白い。
ひとつ目はTBS金曜日放映の「
もう一度君に、プロポーズ」である。竹野内豊演ずる主人公の妻(和久井映見)は病気のために結婚生活中の記憶を完全に無くして、今は実家に戻って母親や弟と生活している。そんな妻を優しく見守る主人公は妻が残した日記から自分の知らなかった妻の想いを感じながら、もう一度従前のような生活を取り戻そうとしている。
そんな中で結婚前に交際していた男性が、海外勤務先から戻って来ていて、同級会の席で妻の前に現れる。家族ぐるみで付き合いのあった彼の存在を知り主人公は動揺する。記憶喪失の所為で、夫との結婚生活の事がどうしても思い出せないでいる彼女を解放しようと、ついに離婚を切り出す主人公。
何故か韓流ドラマを観ているような感じがしない訳ではないが、次回以降の主人公夫婦の行く末が気になって仕方がない。
ふたつ目はNHK火曜日放映の「
はつ恋」である。今は男の子を設けて仲の良い夫婦(木村佳乃と青木嵩高)に突然に妻が肝臓がんの宣告が下ろされる。ただこのがんの位置が手術の難しい箇所であるだけに手術を引き受けてくれる病院がない。
そんな時にこの難手術の権威である医師(伊原剛志)が、勤務先であるパリから恩師の手術の為に大学病院に招かれている。この恩師の手術は成功するが、予後に併発した病気で恩師は死去してしまう。この医師は権威復活の為にもう一度日本で同じ手術をしようとしている。偶然にこの医師のことを週刊誌で知った主人公の夫は、大学病院を訪れてこの医師に直接手術を懇願する。手術を承諾された主人公が病院で診察を受けた医師を見て突然「貴方には手術は受けません」と逃げ出してしまう。
しかし帰宅した主人公は夫や子どもの事を考えて、手術を医師に委ねようととする。手術前に必ず貴女を家族の元に返すと言う医師に全てを任せ手術を受ける。そして退院の日、迎えに来る筈の夫が仕事で遅れている。見兼ねた医師が自分の車で自宅まで送り届けることに。
実はこれまでの2回の放映の間に、高校生だった頃の主人公と医師の間の交流が随所に出てくる。若い二人の間にはどんな愛憎劇があったのだろうか、その経緯が判らないままに視聴者はこのドラマに引き付けられる。次回以降の展開が楽しみなドラマに仕上がっていると思う。
カミさんがウォーキング中にケイタイで撮影のクレマチスである