ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

最近読んだ本から

2013-10-06 20:50:16 | 読書
  直近に読んだ本の内の一冊を紹介して見る。

 北方謙三著の「岳飛伝」5~6巻。「水滸伝」「楊令伝」に次ぐ「大水滸伝3部作」の最新刊である。宋の王朝の悪政に敢然と反旗を翻し、世を替えようと108人の英雄が「梁山泊」に拠り蜂起する。しかし圧倒的な宋の国軍に敵うことなく敢え無く梁山泊は敗れてしまう。その経緯を描くのは第一作の「水滸伝」である。

 しかし、敗戦後に梁山泊に生き残った者が、北国の遼国に育った「楊令」を総師として迎え入れて再興をはかる。梁山泊は新指導者の元で、新たな交易の道を確立し、400万の人口を擁する国に育つ。その後、宋の国軍を破り、梁山泊の再興を期すが、陽令は暗殺者の為に命を落としてしまう。その経緯を書いているが「陽令伝」である。

 そして第三作目は、今や宋の国は、北国の金にも侵攻されて領国の大半を失っている。しかし南宋として辛うじて残る王朝の国軍に加わらずに、敢然と反旗を翻す岳飛軍団がある。その軍団会を率いる、将軍「岳飛」の生き様を描いているのが「岳飛伝」なのである。

 小生は108人の英雄が「梁山泊」に拠り、宋の国の悪政を倒さんとする「水滸伝」の事は子ども時からの読み物で知っていた。その「水滸伝」を下敷きにした、北方謙三の3部作は実に大作なのだが、下の娘婿殿に教えられて読み続けている。実に面白いのである。
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