原田マハさんの「総理の夫」を読みました。
株式会社実業之日本社発行 2013年発行の本です。月刊「ジェイ・ノベル」に2011年4月から2013年4月まで掲載されたものだそうです。
20xx年、相馬凛子は42歳にして第111代総理大臣に選出された。夫である私・日和(ひより)は鳥類研究科でありながらファースト・レディならぬファースト・ジェントルマンとして妻を支えようと決意する。
以前から「野鳥観察日誌」をつけていた日和は、この日(妻凛子が総理大臣に選出された日)から妻凛子の「神秘」を書き残そうと決心する。
史上初の女性総理として国会で指名されて、夫日和の生活も変わります。職場の皆で祝杯をあげようと計画しているところへ母が迎えに来て、実家で祝宴となります。自宅へ戻って、そこへ戻った妻は朝出ていく時にみせてくれた輝く笑顔のままで、そして言う「よかった 長い一日の最後に、日和クンがいてくれて」
こうして、日和の日記がはじまります。
ここから、止められない止まらない勢いで私は読み続けました。
作者のマハさんは、前に読んだ「まぐだら屋のマリア」や「太陽の棘」とは又違うパターンで読者を引き付けます。
本当にこんな総理大臣が出現しないものかしら・・・と思えるほど凛子総理は、美しく・気高く・鋭く・そしてまっすぐ・・・
小説だよ・・・と自分をなだめながらも、こんな政治家が、出てきてほしい!と思いました。
ますます、原田マハさんの本に魅力を感じています。