夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

伊402潜水艦空母

2015年08月10日 | 日記・エッセイ・コラム



潜水艦は少年の頃の空想の世界の乗り物だった。
密室のメカニックの塊の中で活動する全てのことに憧れた。

ドイツの「Uボート」など戦後作られた映画を見れば、快適どころか常に死と隣り合わせの最悪の兵器なのだが、だからこそ少年は憧れたのかもしれない。

そんな戦時中に作られた潜水艦が長崎県五島列島沖で発見されたというニュースが流れた。
それも数機ながら潜水艦から戦闘機を発艦させる当時世界最大級の潜水艦空母だという。

伊号潜水艦はドイツからエンジンを運んできた歴史もある。
当時ドイツのエンジンを見た日本のエンジニアが加工技術のレベルの高さに驚き、日本の技術革新につながったという回想を覚えている。

敗戦が濃厚になってきた日本が巨大な戦艦などを作ったことは悲しい。
航空母艦を作っていたら戦況が良くなったとか言うのでなく、国を挙げた技術の行く先が有終の美に終わったことが悲しいのだ。

郷里の門柱にあったはずの鉄製門扉が無かったことを覚えている。
おそらく戦時中に拠出されたのだろう、家庭の鉄を拠出する、そんなことまでして戦争を続けてきたのだ。

戦争を美化したり、礼讃する気はない、力を注ぐ先を間違えていたことを素直に反省すべきだ。
人を殺すための武器を開発するのでなく、人類に資するための開発をする。

8月になると戦争を振り返り犠牲となった父のことを思う。
祖先の霊が帰ってくる盆と重なるのはいつまでも忘れないようにということか。



潜水艦空母 伊402 発見か 長崎 海底

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